森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

一人で行こう💛平泉その8★「奥の細道」

2024-06-30 03:35:47 | お出掛け日記

いくらなんでも最終回(笑)

実はまだちょっと書き足りないかも。ほんの少しの文句とか(;^_^A

どこかでどさくさに紛れこませようかな・・・・^^

 

と言うことはさておいて、平日の平泉は、確かにガラガラでした。

前に書いたことと重複していますが、「中尊寺」は確かに賑わっていましたが、団体客がほとんどで、ゆえに駅周辺に人がいっぱいと言うことはなかったのです。

コロナが収まっても、鎌倉の小町通りや浅草のようにはならないのですよね。

毛越寺は駅から、私の足でも20分はかかってなかったと思います。普通の人なら10分くらい。

だけど駅から続く門前通りがあるわけでもないし、ちょっと曲がったところに、心乱れるような女性好みのカフェがあるわけでもない・・・・。

隠れ美術館があるわけでもない・・・・。

でも平泉は、それが良いのですよね。

 

かつて繁栄を極めた奥州藤原氏。ゆえに頼朝は怖かった ?

しかし彼らは滅びてしまったのです。

平泉は「何もない」を見て感じる場所なのかも知れません。

「跡」「跡」「跡」を見て回る・・・・・。

 

そしてだから感じるのです。

生い茂る夏草に、過ぎていった男たちの夢を。そして女たちの涙を。

 

「夏草や兵どもが夢のあと」

 

 

だけど平泉には中尊寺金色堂があるでしょう。

多くの人は、光り輝くその堂を見たいと思い訪れるのです。

「五月雨の降り残してや光堂」

 

近頃、お出掛け時は「晴れ女」と自負していた私が、この日はしとしと降る雨の中を歩かねばなりませんでした。

でもあれは、その雨の中の中尊寺を、私に見せるための雨だったかもしれません。

(あっ、ハイハイ。分かっています。そんな自分本位のお天気解釈ってあるかいって、思いますよね(笑))

それでもだいたいのことはポジティブにしか捉えられない私は、そう思うのでした。

芭蕉さんは見たのでしょう。

雨の中の金色堂を。

いや、「見たかもしれません」に訂正しておきましょう。

彼が雨の日に訪れて、その句を詠んだとは言い切れないからです。

降り注いできた雨にも負けずに、金色堂は変わらずに光り輝いていた・・・・・

 

 

だけど変わらずにそこにあるものを見て、人は何を思ったりするのでしょうか。

ちょっとぶっ飛び発言になってしまいますが、「ポーの一族」「葬送のフリーレン」に通じるところが、なきしもあらずって、私は少し思ってしまいました。

 

ついでながら、ここでちょっと「松島や~」と言う句の事にも触れてみたいと思います。

有名でしょう。「松島や ああ松島や 松島や」

この句は、今では芭蕉さんの句ではないと知られていますが、昔は「奥の細道」には載っていない芭蕉さんの句と言われていたのですよ。

この句は、芭蕉さんの弟子で狂歌師である田原坊と言う人の

「松島や さて松島や 松島や」からきているらしいのですよね。

聞き逃したのか、言わなかったのか、松島の船めぐりの時、その名も説明もなかったように感じました。

でもこの句、この句が長い間、その松島に人を呼び込んだ、貢献度は頗る高かったはずです。

考えようによっては、すこぶるドラマチックです。誰かが思い言ったはずです。弟子の名前じゃだめだな。芭蕉作にしちまえと。

芭蕉さんは、松島には訪れても、句は読まなかったのは事実。松島の人たちは「奥の細道」の中では確かに褒めてくれていたとしても、句のないことにがっかりしたのかも知れません。そして誰かが、あの句を・・・・。

 

それを思うと、芭蕉さんの「奥の細道」には、とてつもなく大きな経済効果があったというわけですね。

 

と言うわけで、(どう言うわけじゃ)、私は平泉を後にして、一関で新幹線のチケットを早い時間に交換して頂いて帰途につきました。

えっ、前の記事でトンデモナイ事をやらかしていたと書いてあったじゃないと言われましたか ?

いや、覚えてませんか(笑)

そう。そのトンデモナイ事は、この旅一番のポカで、ドよ~んと落ち込むような事でした。

何とワタクシ、日付を間違えて買っていたのです。

あり得ないと思いました。「28日」と言う日付を押した記憶があるのです。

ああ、いつ 、なんで?

と思いましたが、思い当たるのは、買おうと思っていた新幹線の名前を間違えて、一度戻ったのです。その時に間違えた日付を押したのかしら。

なんかもやる~!!

馬鹿~、私 !!!

と思いつつ、実は、「助かった~。やっぱり私、何かに守られてる。」とも思っていたのでした。

なぜなら「もう早く帰っちゃおう。」と思わなかったら「新幹線のチケットを交換してもらおう」と思わなかったら、予定時刻になりその時になって乗れなくて「えーっ」となり、その時からじたばたしなくてはならなかったのですから。

15分後に出る新幹線のチケットも買えたけれど、1時間後に出発するチケットを選択しました。

そしてのんびりとロビーで待っていました。駅の売店のおそばを高校生たちが食べていたり、おじさんのグループが飲みながらおしゃべりしていたり、そんな風景をボーっと見ていたりするのも好きなんです。ついでに私も岩手のお土産などを買ってみたりしました。

ちょっと早いけれど、新幹線乗り場に行こうと思い行ったら、駅弁を売っているところがあったので買いました。

 

 

新感線の中で、車窓の風景を見てしみじみしたり、お弁当を食べたりしていたら、うつらうつらとする暇もなく大宮駅に着きました。

新感線に乗ってしまえば、宮城県も岩手県も遠くはないというのが、私の一番の感想です。

 

美しき5月の日本の風景。

 

そして地元の駅に着いた時・・・・

あんなトンデモナイことして(新幹線チケットの件)、なんか「老い」を感じる・・・・なんてことは全くなくて、もっと恐ろしいことに、私って昔からそういう人なのよね。

そういうトンデモナイ人でも、ちゃんとひとり旅は出来るし、楽しいよ。

 

って、もう6月も最後の日ではないですか。6月はあまり更新できなかったです。でもこの5月に行った旅行記が書き終えたので良かったかな^^

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