認知症対策は、本気で取り組んでいかねばならない課題の一つです。
私の専門は、小児ですので、高齢者医療は、さらに研究していかねばならないと感じています。
医師会主催で、下記の研修会が開催され、参加してまいりました。
プログラム
講演1:基礎知識編 60分
講師 人形町メンタルクリニック院長 勝久寿先生
内容 認知症の早期発見・診断及び早期対応におけるかかりつけ医の役割を考察
講演2:診断編 60分
講師 聖路加国際病院神経内科副医長 竹見敏彦先生
内容 認知症の診断の原則を理解する
講演3:治療とケア編 60分
講師 慈友クリニック精神科医師 臼井樹子先生
内容 認知症治療とケアの原則を理解する
講演4:連携編 70分
講師 中央区医師会介護老人保健施設部担当理事 斎藤達也先生
内容 認知症高齢者の療養生活を支えるための医療と介護の連携の重要性について考察する 認知症高齢者の尊厳を守る制度を理解する
以上、4項目。
研修をうけて大事であると感じたことを、順不同で書きます。
①早期発見が大事。任意後見制度なども利用が可能になるゆえ。
②進行を抑える薬がある。認知症は進行する病気であり、薬を飲んでいて、悪くはならないけど、良くはならないといっても、進行を抑えている点で、効用があるとみなすことができる。
③認知症らしい状況とは、
*物忘れの自覚症状に乏しい
*妙に無頓着
*困った様子もなく、すぐにあきらめる
*妙に礼節が良い
*辻褄あわせ
*出来事の内容よりも、出来事があったこと自体の記憶の喪失
*見当識障害 場所と時間
*危険回避の欠如
*妄想、幻覚、徘徊
*失行
など
④周辺症状への対応
*薬の副作用ではないか、服薬はしているのか
*身体症状を管理(感染、脱水、便秘など)
*不適切な環境
*福祉サービスの利用、とくに便失禁、徘徊、暴力がひどいなどの折。
⑤認知症のひとのためのケアマネジメント
*その人らしいあり方
*その人の安心・快
*暮らしの中での心身の力の発揮
*その人にとっての安全・健やかさ
*なじみの暮らしの継続(環境・関係・生活)
⑥医師が認知症の患者さんに接するときの視点
*患者さんは強い不安の中にいることを理解して接する
*外来での医師への態度はご本人の一番良い状態を見せることが多い
*感情面は保たれていると言う認識で接すること
*認知症の症状は基本的に理解可能として接する
*いつもと様子が違うと感じたら身体合併症のチェックを
⑦かかりつけ医による認知症のひとへの支援
*もの忘れがあっても充実感を持ち、安心して暮らせるように、できる限りの治療や支援を行うことを本人に伝える
*もの忘れを自覚する辛さを受け止め、残された能力が十分あることを伝える
*認知症患者の前で家族に対する症状説明は、慎重に行う
*家庭で何らかの役割を分担すること、社会参加やデイサービスの利用をすすめる
*身体疾患を早めに見つけて治療をする
⑧かかりつけ医による家族への支援
*専門医、ケアマネージャーやケアスタッフなどと協力して、認知症患者と家族を支えることを伝える
*社会資源の活用をすすめる
*症状の変化や介護の状況、家族の不安などについて傾聴する
*家族の会など、介護仲間を紹介する
*身体疾患の治療は、治療薬の投与回数を減らす、往診をするなど介護者の負担の少ない方法をとる
⑨サービス担当者会議の重要性
⑩日常の生活圏域を基本としたサービス体系の構築
*小規模な居住空間
*家庭的な雰囲気
*なじみのある安定的な人間関係
*住み慣れた地域での生活の継続
↓
*グループホーム
*小規模・多機能ケア
*施設機能の地域展開
*ユニットケアの普及
などなど。
研修会を受けて、本区で必要を感じたことは、
①認知症サポーター制度の普及
②生活圏域を大切にした認知症や介護需要に対応したまちづくり
③成年後見制度の普及
④認知症をみる医療介護体制の充実
などなど。
私の専門は、小児ですので、高齢者医療は、さらに研究していかねばならないと感じています。
医師会主催で、下記の研修会が開催され、参加してまいりました。
プログラム
講演1:基礎知識編 60分
講師 人形町メンタルクリニック院長 勝久寿先生
内容 認知症の早期発見・診断及び早期対応におけるかかりつけ医の役割を考察
講演2:診断編 60分
講師 聖路加国際病院神経内科副医長 竹見敏彦先生
内容 認知症の診断の原則を理解する
講演3:治療とケア編 60分
講師 慈友クリニック精神科医師 臼井樹子先生
内容 認知症治療とケアの原則を理解する
講演4:連携編 70分
講師 中央区医師会介護老人保健施設部担当理事 斎藤達也先生
内容 認知症高齢者の療養生活を支えるための医療と介護の連携の重要性について考察する 認知症高齢者の尊厳を守る制度を理解する
以上、4項目。
研修をうけて大事であると感じたことを、順不同で書きます。
①早期発見が大事。任意後見制度なども利用が可能になるゆえ。
②進行を抑える薬がある。認知症は進行する病気であり、薬を飲んでいて、悪くはならないけど、良くはならないといっても、進行を抑えている点で、効用があるとみなすことができる。
③認知症らしい状況とは、
*物忘れの自覚症状に乏しい
*妙に無頓着
*困った様子もなく、すぐにあきらめる
*妙に礼節が良い
*辻褄あわせ
*出来事の内容よりも、出来事があったこと自体の記憶の喪失
*見当識障害 場所と時間
*危険回避の欠如
*妄想、幻覚、徘徊
*失行
など
④周辺症状への対応
*薬の副作用ではないか、服薬はしているのか
*身体症状を管理(感染、脱水、便秘など)
*不適切な環境
*福祉サービスの利用、とくに便失禁、徘徊、暴力がひどいなどの折。
⑤認知症のひとのためのケアマネジメント
*その人らしいあり方
*その人の安心・快
*暮らしの中での心身の力の発揮
*その人にとっての安全・健やかさ
*なじみの暮らしの継続(環境・関係・生活)
⑥医師が認知症の患者さんに接するときの視点
*患者さんは強い不安の中にいることを理解して接する
*外来での医師への態度はご本人の一番良い状態を見せることが多い
*感情面は保たれていると言う認識で接すること
*認知症の症状は基本的に理解可能として接する
*いつもと様子が違うと感じたら身体合併症のチェックを
⑦かかりつけ医による認知症のひとへの支援
*もの忘れがあっても充実感を持ち、安心して暮らせるように、できる限りの治療や支援を行うことを本人に伝える
*もの忘れを自覚する辛さを受け止め、残された能力が十分あることを伝える
*認知症患者の前で家族に対する症状説明は、慎重に行う
*家庭で何らかの役割を分担すること、社会参加やデイサービスの利用をすすめる
*身体疾患を早めに見つけて治療をする
⑧かかりつけ医による家族への支援
*専門医、ケアマネージャーやケアスタッフなどと協力して、認知症患者と家族を支えることを伝える
*社会資源の活用をすすめる
*症状の変化や介護の状況、家族の不安などについて傾聴する
*家族の会など、介護仲間を紹介する
*身体疾患の治療は、治療薬の投与回数を減らす、往診をするなど介護者の負担の少ない方法をとる
⑨サービス担当者会議の重要性
⑩日常の生活圏域を基本としたサービス体系の構築
*小規模な居住空間
*家庭的な雰囲気
*なじみのある安定的な人間関係
*住み慣れた地域での生活の継続
↓
*グループホーム
*小規模・多機能ケア
*施設機能の地域展開
*ユニットケアの普及
などなど。
研修会を受けて、本区で必要を感じたことは、
①認知症サポーター制度の普及
②生活圏域を大切にした認知症や介護需要に対応したまちづくり
③成年後見制度の普及
④認知症をみる医療介護体制の充実
などなど。