「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

第6回築地市場を考える勉強会 (第一報)

2009-11-29 11:10:34 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 築地市場移転問題を考える勉強会が開催されます。
 今回の主たるテーマのひとつは、12/9に迫った「豊洲汚染土壌コアサンプル廃棄差止め訴訟」の第二回口頭弁論に関連した裁判経過です。
 多くの皆様のご参加をお待ちいたします。
 当初、中央区内での開催を考えましたが、広い会場を確保する必要があり、今回は、千代田区の一ツ橋となります。神保町駅近くです。

****以下、ご案内****


第6回築地市場を考える勉強会 開催のお知らせ(第一報)

 

日時:12月3日(木)18時半~21時(18時00分開場)

場所:日本教育会館 一ツ橋ホール8F第2会議室 
千代田区一ツ橋2-6-2 電話03-3230-2831


<プログラム>
18時00分 開場
(築地市場移転問題や差し止め訴訟に関連したビデオ上映)

18時30分 開会 
       築地市場移転問題に関する都政・国政報告など報告

19時00分 コアサンプル廃棄差止め訴訟について報告
      一、裁判の経過報告
       弁護団代表 梓澤和幸弁護士(東京千代田法律事務所)
       弁護団事務局長 大城聡弁護士(同上)

      一、専門家会議、技術会議の問題点
       「こどもたちに残したい世界ネット」
       共同代表 水谷和子氏

報告後~20時50分   会場からの質疑応答や意見交換

   

参加費:500円(資料代含む)

以上


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第38回東京思春期保健研究会 開催11/28

2009-11-29 10:59:58 | 小児医療
 11/28に山王病院3F山王ホールで、「第38回東京思春期保健研究会」が開催され参加してきました。
 とある議員からの声かけですが、いってみると、同じ中央区医師会の産婦人科の先生が世話人のひとりであり、たいへん奇遇でした。

 プログラムは、三題。

 まず、竹下先生座長のもと、中学校と高等学校における性教育の現場の話でした。

 一題目、「中学校における性教育の実際」 区立中学校の養護教諭 岩崎先生
 養護教諭が、保健体育の保健の授業を兼務発令を出す形で、実施。
 1学期は、体育の授業のみでなし。
 2学期は、保健授業 3年生11時間。
 3学期は、1年生8時間、2年生8時間。
 性教育を、①全体構想、②指導計画作成、③指導のための組織づくり、④性教育の評価の段階を経ながら、展開。
 
 特に力を入れるのは、「考え、感動し、決断する心」
 知的機能:ことばをつかう、記憶する、理解する、考える、判断するなどの能力のこと
 情意機能:
 情は、感情:うれしい、悲しい、楽しい、腹立たしいなどの気持ちのこと
 意は、意志:自分の行動を決め、目標をめざして努力をつづける心の働きのこと

 課題としては、①校内体制の確立、②生徒間格差、③保護者の意向。


 二題目は、「高等学校における性・生きることに関する指導」ということで、都立高校主幹教諭小田原先生。
 学校行事として、年一回の保健指導の時間を用いて、講座選択制講座を実施その内容の紹介。

 三題目は、木村好秀東京産婦人科医会常任理事座長による日本大学医学部小児科学系小児科学分野 岡田知雄先生によるご講演。「幼小児期における栄養が思春期に与える影響」。
 この内容は、次のブログへ。


 この会では、産婦人科医、小児科医、そして養護教諭が、性教育・生命の教育のあり方を情報交換しあえ、非常に有意義であると感じました。

 次回は、3/6(土)に開催予定。

 小田原先生や竹下先生らの学校現場の見学にもぜひ行きたいと思っています。
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幼小児期における栄養が思春期に与える影響 小児肥満を中心に

2009-11-29 09:56:33 | 小児医療
日本大学医学部小児科学系小児科学分野 岡田知雄先生によるご講演
「幼小児期における栄養が思春期に与える影響」を受講いたしました。

 述べられたポイントを書きます。

 *小児肥満の起こる家族背景

 *小児肥満の1/3に脂肪肝の合併

 *小児肥満は、心血管系合併症につながる。若年性、急性冠症候群。

 *BMIの値が年齢によって、いったん低下し、その後増加する。その低下から増加にうつるポイント(Adiposity rebound)が早いほど、肥満が高度。

 *胎児期に低栄養となると、34週から38週の脳の発達に影響を与えるとともに、インシュリン抵抗性の体質となり、低体重で生まれる。生後の高栄養で、肥満、メタボリック症候群、糖尿病、心血管疾患になりやすい。

 *肥満によりガンの発生が高まるという報告もある

 *母乳で育つと、コレステロールが大きくなって高値になりにくい

 *清涼飲料水をのむと肥満が増加

 *牛乳は、肥満に悪くない、血圧は上昇させない、たくさん飲んだ方が身長が高い、肥満が減る。

 *ミルクで十分カルシウムととることで、骨塩量を高め、骨粗しょう症に備えることが重要。

 などなど。


 小児の肥満には、ぜひとも、早くからの取り組みをしていきたいものです。
 小児科医と養護の先生の連携が重要な部分だと思います。
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