「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

障がいのある方の就労支援の場としての農の役割

2009-11-26 15:55:14 | 医療
 障がいのある方が、農業の体験をし、先には就労の場となっていかないものであろうか。

 関連した研究が、「新規就農・女性・高齢者活動等支援事業関係担い手育成・確保対策事業(農と医の連携促進事業)」という名のもと、行われています。

研究目的としては、
①農業研修プログラムの開発
②農業に触れる場の提供
③恒常的に実施するための経済的基盤の確立
 にありました。



 その公開検討会に本日、参加させていただきました。


 段階を追って、知的障がいなど障がいのある方が、農業とのかかわりをもつプロジェクトが進められていました。
 プランター⇒屋上農園⇒実際に農園・ビニールハウスでの農業 といった、段階の追い方です。

  企画会社と行政と医療機関、大学研究機関、都市計画関連会社、移動支援会社、農協などの連携のもと、実際に行われており、その経過報告がなされました。


 報告からは、
①立つ、座るの作業が大変

②やれること、られるないことがあり、それが一人ずつ違う
 
③繰り返しの体験が大切

④信頼関係の構築が重要
 お互いによく知り合うことで、円滑に作業が進む。やれることやれないことの把握ができる。

⑤報告書をつくったが、自然と「障がい」ということばが消えていた。

⑥いっしょにわくわくすること、楽しめることが大事、
 まずは、土と草に親しむところから
 楽しみ、自己実現ができること

⑦自分から水遣りをするとか、まだ言い出すにはいかない。

⑧芽が出たときのインパクトは大きかった。

⑨いままでの納期2ヶ月の単純作業とかとは、違う形の作業。
 体系的な取り組みが必要になる。

⑩ひとつの作業を一緒にという場面ができる

⑪向き、不向きもあるかもしれない

⑫達成感が沸くように

⑬作業分解し、誰もが参加しやすくする

⑭日本の農をさせることや、食を考える機会へと発展を

⑮市民農園の屋上庭園でのひろがりを

⑯能動的意識がうまれるように

⑰中央区では、土を触れる機会が少ない。土や虫への抵抗は、なくなるものかと思うが、全員土への抵抗はないし、虫をみつけることが、楽しいと感じる子も多い。


などなど。



私が感じた感想は、

①障がいのある子たちの作業が、室内が多いが、農業をすることで、外に出て、太陽の下作業をする、このことが、健康・気持ち・意識の高揚につながるとよいと思う。

②体系的な作業となるが、この作業をやり遂げることが、就労へ役立つ自身や体験となるとよい。



さて、今後、自分自身の宿題として

①自分でも農を!

②医療、園芸療法、作業療法の専門的観点からの分析

③障がいのある方を支援するネットワーク「わ」の中での連携

④農業での、障がいのある方の働きの場の分析

などなど。


 農と障がいのある方の就労支援は、可能性のある分野であると感じています。
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中央区議会の品位

2009-11-26 09:12:22 | 議会改革
 昨日の本会議の一般質問では、議員になってはじめての経験だったのですが、本会議でたくさんのヤジが一部議員から出されていました。

 議会は議論する場であり、ヤジを出す場では決してないと考えます。

 中央区議会には、その品位があると信じていました。

 
 智辯学園和歌山高校時代、私は、応援団に所属し、夏の高校野球では、スタンドに立ち応援しておりました。
 その時代、当然といえば、当然のことですが、対戦相手の攻撃のときは、相手チームの健闘を整然と見守ることに徹しておりました。
 今の応援スタイルは変わりましたが、当時応援においても、「○○倒せ!」などでさえも、相手チームにかかわることは一切触れずに、自校の応援に徹しました。
 議会と比較するには、差があるかもしれませんが、高校生として、スポーツマンシップに則って、行動していた記憶があります。

 
 中央区議会に品位がもどり、区民福祉向上のため、真に議論する場となることを待ち願います。
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