「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

中央区の街づくりのあり方を一緒に考えませんか? 

2009-11-13 17:30:22 | 街づくり

 一挙に五百や千という戸数の街が誕生することになる超高層住宅の建設計画が中央区の各地で進行しつつありますが、超高層住宅の街づくり(再開発)を再検証する時期に入ったのではないかと考えます。

 平成20年度から本区も「子育ての住環境と健康に関するアンケート」を実施するなどして、高層住宅の居住環境による健康や子育てへの影響を評価する試みが始まりました。今後の高層住宅建築において、よりよい居住環境を形成する方向で役立てていく必要があります。同様に、高層住宅においては、地域の見守りや在宅介護においても課題が指摘されています。

 中央区には、老朽化や防災面から町の更新が求められる地域が多数存在致していることは事実です。

 超高層住宅による再開発の手法を選ぶのであれば、同時に生じる子育て支援施設、学校、介護施設などの需要に対応した十分なインフラ整備も同時に考えたスキームで行う必要性が考えられます。

 また、新たな手法として、介護施設や高齢者や障がいのある方々へのグループホーム、優良賃貸住宅など高齢者住宅などのニーズに応えつつ、低層(低容積ながらも地域貢献性の高い建築物)での建て替えを行い、街並みを守りながら街を更新する新たな仕組みづくりを是非とも検討していきたいと考えます。

 

平成21年11月

文責 小坂和輝

メール:kazuki.kosaka@e-kosaka.jp



******特別講演会******


超高層ビルのまちづくり(再開発)を考える
~超高層ビルの光と陰(見えないコスト)~

 高度経済成長以降、日本は急速な発展を遂げ、都市にはその象徴とも言える超高層ビル群が建ち並びました。しかし、超高層建築を中心とする街並みは、エネルギーに依存しなければ成り立たない都市となり、ヒートアイランド現象や温暖化問題などさまざまな問題を抱え続けています。

 池田先生のお話しは、日本に超高層建築(霞ヶ関ビルを設計)を導入した人物として、近代技術文明がもたらした光と陰を明らかにします。

 公共投資の有効性を検討するうえで、これまで見えなかったコストが明らかになることでしょう。

 中央区にも、多くの超高層ビルの計画が、現在でも進行中です。今、改めて、中央区のまちづくりのあり方を、皆様とご一緒に考えたいと思います。

 万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願いいたします。

 

開催日時:平成21年11月19日(木)午後7:00 〜 9:00

開催場所 :月島区民館3階 大会議室(100名定員)

主  催 :中央区議会 友愛中央

参加費  :無料

申し込み :直接会場にご来場ください。

講  師 :池田武邦(いけだ たけくに)工学博士

1924(大正13)年1月14日生まれ。


池田武邦先生略歴
 1945年
 航海士・測的士として軽巡洋艦矢矧に乗艦
 
1949年
 東京大学第一工学部建築学科卒・工学博士
 
1967年
 株式会社日本設計事務所創立(現、株式会社日本設計)
 1968年完成の霞ヶ関ビルを皮切りに、京王プラザホテル、新宿三井ビルへと続く日本の『超高層建築』の設計をおこなった。ハウステンボスの設計。現在は茅葺の家に住む。
 

*同様の内容の講演会が、千葉商科大学でも開催されますので、併せて、ご案内いたします。一般聴講が可能とのことです。

開催日時:平成21年11月20日(金)午後6:30 〜 8:30
開催場所:千葉商科大学 701教室(予定)
主催:千葉商科大学経済研究所 佐藤プロジェクト

 

今後の勉強会の日程


①『中央区の住まい=長屋から超高層まで』(仮題)

郷土天文館 館長 陣内 秀信氏(法政大学教授、専攻:建築史)
日時:12月2日(水)18:30-20:30  
場所:女性センター ブーケ21(中央区湊1-1-1) 

*「女性センター ブーケ21」による企画ですが、たいへん有意義な勉強会になると思いますので、ここでもお知らせさせていただきます。

 

②『第六回 築地市場を考える勉強会』
日時:12月3日(木)18:00-21:00  
場所:中央区内会場(未定)

豊洲土壌コアサンプル廃棄差し止め訴訟 

築地市場移転問題をめぐる国政・都政の動き

など

 

以上、 

 

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明石小、中央小、明正小の改築問題を考える勉強会 開催

2009-11-13 08:16:05 | 教育
 11/12「明石小、中央小、明正小の改築問題を考える勉強会」を開催いたしました。

 ひとつ皆様にお詫びがあります。
 女性センターブーケ21では、当初場所を押さえた「団体名」のみの案内板表示になり、「企画名」である「明石小、中央小、明正小の改築問題を考える勉強会」を掲示できませんでした。
 よって、場所がいまひとつわかりにくかったことをお詫び申し上げます。万が一、わからずに、お帰りになられた方がいらっしゃれば、たいへん申し訳ございませんでした。開会後30分程度、入り口に案内人を配置して、対応したのですが、遅れてこられた方には、対応できませんでした。

 
 勉強会では、マスコミの方、2名を含め、熱心に改築問題を考えている方々20名近くが参加されました。

 川西先生の建築学的な視点から、明石小、中央小、明正小などの復興小学校の建築の歴史、構造、その美などを分析・解説くださり、それら学校がかけがえのないものであること、子ども達にはかり知れない情操を養っていること、地域の人の心のよりどころになっていることを私は再認識いたしました。

 会場から、「では、改築が進められる状況で、どうすればよいのか。」という問いかけに対しては、9時閉会後、場所を移して、意見交換を延々11時までいたしました。

 どの地域にも、どの問題にも当てはまる政治の構造を再確認しながら、以下の事柄が、課題として述べられました。

①まず、十分な説明が行政からなされていないということ、知らされていない多数の方がいるということ

②声をひとつひとつ上げていくこと、集めていくことの大切さ

③みなが、生業や子育てがあって大変な中での役割分担

④お金をかけて新たな校舎を建てたとしても、今以上のものは建てられえないということ
 改修により今よりもよい校舎の再生は可能。
 実際、泰明小学校、城東小学校はそうしてありうる

⑤子ども達の実際の声も聞いていく必要性

⑥子ども達にとっては、一生のうちでかけがえのない学びの時間。その時間が、プレハブや工事の騒音の下で送るということの重大さ

 障がいのある子達への与える影響も十分配慮していく必要がある

⑦専門家、学識経験者の意見も参考にしていく

⑧たいへん重要なデータとなる耐震性の分析が、一切公開されていない。

⑨行政とは、意見のやり取りをしていくことが大事

⑩多くの議員へ声を届けていくこと

⑪行政の住民説得や協議会開催の手法について


 以上、

 子ども達のとって何が本当によいことなのか、今後とも分析検討していきたいと考えます。

 川西崇行先生、お忙しい中、勉強会の講師を本当にありがとうございました。
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