「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

11/4 和歌山大学へ 平田座長とご面会

2009-11-04 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 11/4和歌山大学を訪問し、平田建正先生(「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」以下、「専門家会議」座長)とご面会を致しました。

 本年4月30日に続き、二度目のご面会をさせていただきました。

 今回のひとつの大きな目的は、梓澤和幸先生(「豊洲汚染土壌コアサンプル廃棄処分の差し止めを求める訴訟」の弁護団 弁護士)をご案内させていただいたことと、私自身の疑問に対する回答を見つけるためでした。

 私の頭の中にあった疑問から、平田先生にご指導をいただきたいと考えていた事項は以下です。

1)有楽町層について
有楽町層が不透水層であることについて
有楽町層の下に汚染が広がっていることについて
万が一、汚染が広がっていたとしても、底面管理で対応可能なのか。

2)対象物質以外の汚染物質(セレンなど)について調査する必要がないのか

3)技術会議の提唱する技術の実施可能性(トリータビリティテスト)について

4)土壌汚染処理対策後に土壌がきちんと浄化されたことの検証方法は、どのよう
になされるのかについての専門家のご意見
(環境アセスメントで述べた点で、果たして十分なのか)

5)専門家会議で約束された都民とのリスクコミュニケーションがなされない状況
についてのご意見

6)生鮮食料品を扱う市場を作る場所は、「リスク管理論」ではなく、「予防原
則」に立つべきではないかということについてのご意見

7)コアサンプル保存の必要性に関しての専門家としてのご意見

以上。


 平田先生は、いつもそうでしたが、オープンに、そして、たいへん親切丁寧にご指導くださいました。

 平田先生の最も言わんとしていることは、専門家会議で約束されたリスクコミュニケーションを持つための都民・市場関係者、学識経験者からなる「協議会」をきちんと設置して豊洲土壌汚染問題に取り組むことの重要性であったと私は感じています。
 平田先生とのご面会を終えて、梓澤先生とお話させていただいたことは、「環境倫理」のあり方についてでした。

 平田先生には、専門家として、いつも貴重なご意見やご指導をいただき、たいへん感謝いたしております。
 平田先生は、現在和歌山大学でも重要なポスト(副学長)にもおつきになられていらっしゃいます。私のふるさと和歌山の発展のために、和歌山大学の位置づけはとても重要です。
 先生のご活躍と、あらたに作られた観光学部を含め和歌山大学が和歌山そして日本の学問の府としてますます充実していきますことを心からお祈りいたしております。
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