「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

再生への思い 明石・中央・明正小学校改築問題

2010-01-22 23:00:00 | 街づくり
 私は、広島大学医学部を卒業し、聖路加国際病院小児科で研修を行いました。

 研修医時代は、最初明石町に住んでいました。「東京なのにこんなに静かなの。」と街の清閑さに驚いた覚えがあります。

 明石町は、聖路加病院のみならず、聖ヨゼフ幼稚園と教会、明石小学校など街全体が歴史・伝統のあるたたずまいを作り上げていました。
 なんでもそうですが、「初めて」ということは、印象にのこり、その後の行動に影響を与えるものです。
 東京に出てきてはじめての場所が、この明石町であったことは、私の街に関する“東京感”を知らぬまに作り上げたのかもしれません。

 今、明石小学校が壊されてしまうというこの危機的な状況は、何とかしなければならないと思っています。

 このすばらしい明石町という街やコミュニティーが壊れていくことと同じであると思っています。
 
 時間が立てば、学校も再生をせねばならないことも確かです。
 十分知恵を出し合いながら、公開の議論の中で、その再生を考えていくべきです。

 以前、このブログでもご案内した日本建築家協会 再生部会主催、関東甲信越支部 保存問題委員会共催による名古屋大学大学院准教授 西澤泰彦氏の「近代建築の保存再生を考える」という講演会を1/22聞いてまいりました。
 愛知県立旭丘高校校舎の建て替え問題に取り組まれたお話がメインでした。
 お話をお伺いし、勇気をいただきました。
 
 “思い”があれば、再生ができるということをあらためて確信させていただきました。

 このことは、1/16の東京工業大学大学院教授 藤岡洋保先生のご講演においても同様に受けた確信でした。

 西澤先生、藤岡先生、勇気をありがとうございます。


 なお、念のため書きおきますが、1/16の会も1/22の会も、建築の専門の皆様が、企画された講演会であり、その建物の価値や意味合い、再生の手法などを、学問的かつ専門的な見地から考察し討論する会であります。
コメント
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