「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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都議会・東京都が築地市場現在地再整備検討へ大転換

2010-04-15 17:19:37 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 東京都の市場会計予算に付帯決議がつけられ成立しました。

 東京都そして都議会が、築地市場の現在地再整備検討へ方針を大転換させた出来事でした。

 中央区でも、いままで、開催されてこなかった「新しい築地をつくる会」が4/14に始動し、現在地再整備に向け、新たな検討がはじまりました。

 画像は、「NPO法人 市場を考える会」作成の啓発ポスターです。
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いよいよ、中央区も築地市場現在地再整備に向けた第一歩!!

2010-04-15 11:05:29 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 いよいよ、築地市場のお膝元である中央区も築地市場現在地再整備に向け、膠着した中から新たな第一歩が踏み出されました。
 下のブログでもご案内いたしましたが、「新しい築地をつくる会」の第一回会合が4/14開催されました。

 さまざまな状況下、ここ中央区でも中央区主導の形で移転問題を協議する場の設定にこぎつけることができたことは、高く評価させていただきます。
 また、私も予算特別委員会や決算特別委員会、本会議一般質問でしつこく指摘してきましたが、いままでは、話し合いがどうしても“水面下”で進められた嫌いがあります。しかし、ここにきて、“公開の場”で、開催される運びとなったことも、あわせて評価させていただきたいと思います。
(かつて、“公開”であるべきであることを必死に求めた決算特別委員会での討論の一場面を末尾に掲載します。)

 今後は、現在地再整備に向けて十分な議論がつくされていくことを見守って行きたいと思います。


 今後、会の開催に当たりましては、

一、当日の協議の中でも、要望が出されましたように、新しい築地をつくる会に、地元都議会議員も委員として入れること
(なお、以前は、この会に、前進の『築地市場移転に断固反対する会』(平成11年(1999年)11月29日設立)の時代から都議会議員が委員として入っていました。築地市場の問題は、市場が東京都の中央卸売市場であるがゆえに、都政ときっても切り離せません。都政とのパイプ役となる都議会議員は、不可欠の存在です。)
 

一、会の議事録は、速やかに中央区のホームページで公開していくこと

一、会の開催通知は、もっと早くから、さまざまな媒体を通して区民に周知していく行くこと

一、「都議会の動き」や「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策」「環状二号線の地上化問題」などはもちろんであるが、「都議会民主党が再整備案を募集」「豊洲土壌汚染コアサンプル廃棄差止め訴訟」「土壌汚染があることを知りながら時価で市場予定地を購入したことに関する住民監査請求」など築地市場移転問題にかかわるさまざまな情報を提供していくこと

一、まちづくり、都市計画、市場流通、マーケティング、文化観光振興などの各界の専門家、学識経験者から分析、助言を受けていくこと

一、協議にたりうる現在地再整備に向けた基礎調査をきちんと行うこと

一、時期を逸せずに、会を開催すること

などを要望していきたいと思います。

 何度も書きますが、私は、この会の開催を高く評価するものです。
 そして、何事も最初から100%のものをつくることは、難しいことは、だれもがわかっています。修正、改善されて行く中で、築地の声、区民の声がきちんと集約される会となることを願って要望を書かせていただきました。

 新しい築地をつくる会が、中央区の宝、日本の宝、世界の築地を守ることを期待して止みません。

 


*****ご参考*****
『新しい築地をつくる会規約』

(名称)
第1条 本会は新しい築地をつくる会と称する。

(目的)
第2条 本会は、民間、区議会及び区が一体となって、築地市場の現在地再整備を東京都に求めていくとともに、万が一の移転にも備え、築地市場地区における活気とにぎわいのあるまちづくりに向けた対応を講じることを目的とする。

(組織)
第3条 本会は別表に掲げる者(以下「会員」という。)をもって構成する。

(役員)
第4条 本会に次の役員を置く。
一会長 1名

二副会長 1名


(役員の選出)
第5条 会長は会員の互選をもって選出する。

2 副会長は会長が会員のうちから指名する。


(役員の職務)
第6条 会長は本会を代表し、会務を総括する。

2 副会長は会長を補佐し、会長に事故があるときはその職務を代理する。


(会議)
第7条 本会の会議は会長が必要に応じて招集する。


(事務局)
第8条 本会の庶務を処理するため、中央区企画部企画財政課に事務局を置く。

附則
この規約は、平成22年4月14日から施行する。


別表(第3条関係)(注、以前は入っていた中央区選出の都議会議員が今回は入っていません。)
中央区観光協会会長

東京商工会議所中央支部会長

中央区商店街連合会会長

中央区工業団体連合会会長

東京青年会議所中央区委員会委員長

築地場外市場商店街振興組合理事長

築地共栄商業協同組合理事長

築地海幸会会長

中央区食品衛生協会会長

中央区環境衛生協会会長

月島地区再開発防災対策協議会代表幹事

京橋地域町会連合会会長

日本橋地域町会連合会会長

月島地域町会連合会会長

築地町自治会会長

築地四丁目町会会長

築地六丁目町会会長

築地六丁目南町会会長

築地七丁目町会会長

中央区消費者友の会会長

中央区議会議長

中央区議会自由民主党議員団幹事長

中央区議会公明党幹事長

日本共産党中央区議会議員団幹事長

友愛中央幹事長

民主党区民クラブ幹事長

中央区長

以上、

*****ご参考、平成20年(08年)10月決算特別委員会の抜粋****
一昨年の秋の議論です。技術会議の結論が出される前です。

<総務費>
○小坂委員
 では、方針の最後ですけれども、築地市場現在地再整備に向けた方針に関してお伺いさせてください。

 地元との調整を今現在、どのような段階にあるのか、答えられる範囲で教えていただければと思います。それにあわせて、新しい築地をつくる会は今後どのような活動をしていくのか、何らかの方向性が見えてくれば教えてください

 また、これはさっき思ったんですけれども、労働スクエアのところで出てきました、都は平成19年6月から公有地を売らないというふうな発想でいくのであれば、同じ発想で築地市場の跡地も売らないと解釈できるのかどうか教えてください。

 以上、お願いします。

○高橋副参事(都心再生・計画担当)
 築地市場の地元との話し合いの件でございます。

 築地市場の地元の方には、個々でいろいろなお話を伺ったりはしてございますが、まだ組織立ってという動きはしてございません場外市場については、新しいビジョンということで先行営業の関係で地元の方との調整をしているというところでございます。

 新しい築地をつくる会については、今後豊洲新市場の、今、技術会議をやっているところでございますけれども、そういった動向を踏まえながら、新しい築地をつくる会のメンバーの方に御相談を図りたいと考えてございます。

 跡地を売らないという可能性があるのかということでございますけれども、今の段階では東京都に対してそういった御相談はしてございません。現在地再整備ということでお話を進めておりますので、跡地を売る、売らないという交渉事は、まだする段階にはないというふうに考えてございます。

○小泉企画部長
 恐らく築地市場が移転する場合、売却が前提で話が進んで、ということで、それをやめさせるべきではないかと、そういう意味合いのお話なのかなというふうに思います。区が買うというよりも、むしろ先行営業の関係、鮮魚マーケットの関係では、有償でという言葉は私どもは一度も使っておりませんけれども、ただ、全体でというのは、一般会計ではなくて市場会計の財産になっているということもあろうかと思います。その利活用についても、東京都は絶対売らないとか、そういうお話ではなくて、原則としてそういう考え方で進んでいるということですから、政策によって売却しない、そういうような、ある意味で東京都の全体の考え方、政策の考え方で判断がされるんだろうというふうに思います。それが市場会計であるという別の特別会計に入っているということから、方針が変わったとか、そういうお話は私どもとしては聞いておりませんので、移転ということであれば売却を前提として東京都は考えていくんだろうと、そういうふうに受けとめております

○小坂委員
 それぞれありがとうございます。

 労働スクエア跡地は売らないと言いながら、築地市場の跡地は売る、それってどうなんですかね。東京都の都合のいい解釈ではないですか。非常に都合のいい考え方であり、売らないのであれば、公有地としてあの場所(小坂注、築地市場の場所)も残すべきであり、そういう観点からやるべきではないかなと。そういう考えでいっていただきたいなとは思っておりますけれども、いずれにしろ、現在地再整備ができると思いますので、その辺に関しては土木費に関しての部分で、また次、御質問させていただきます

 新しい築地をつくる会自体は、これは組織としてもう立ち上がりましたか。そのあたりに関して教えていただければと思います。なかなか活動が見えないんです。だから、お伺いさせていただいているんですけれども、新しい築地をつくる会が活動がメーンなのか、築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会が地元の調整の会なのか、その会の開催がオープンになされて、我々に教えていただいているのか、そのあたりの報告とか、なかなか情報として伝わってこないんです。それなので、地元の意見の調整として、場外市場の考え方がどのように今組み立てられているのか、全く見えてこない状況にありますので、お伺いさせていただきました。

○小泉企画部長
 新しい築地をつくる会は、平成18年2月にたしか会議を開催いたしまして、築地の方々を中心にして、これまでの現在地再整備、断固反対といった取り組みについて、これはお調べいただいているかと思います。反対だけではなくて、築地の灯を消さない、築地のにぎわい、こういったものについて守ってほしい、そういったお考え、御意見が強く出されて、新しい築地をつくる会ということで再発足したということでございます。ある意味で、7つの疑問、こういった問題についても、今後東京都の動き、そういったものを見守りながら、築地の、いわゆる鮮魚マーケットとか新たな新しいまちづくりの構想、こういったものをつくっていきましょうということであったかというふうに思います。

 その後、平成19年になって専門家会議が設けられ、7つの疑問の問題点である食の安全性について問題になるような土壌汚染、こういったものが大きくクローズアップされてきたことから、またそれについて食の安全が守れないような場所に移ることについてはいかがなものか、こういった議論がまた始まって、やはり現在地再整備をすべきだという考え方を今申し上げている状況でございます。したがって、新しい築地をつくる会、この会につきましては、18年2月以降、まだ開催をいたしておりません。ですから、情報がということで委員にも何も伝わってこないというのは、開催をまだしていないという状況であるからであります。

 それで、何回か申し上げてございますが、こういった土壌汚染の専門家会議の動向が一たんここで終わるというふうに考えておりましたのが、また技術会議が設置されておりますので、その動向を見て、東京都の基本的な方針、こういったものが定まった中で、また議会の皆様と御相談していきたいと思います。この新しい築地をつくる会には当然議会の各会派の幹事長さんもお入りになられているというふうに理解しております。今後は、区の全体のこれまでの流れ、こういったものについての御報告をしながら、次の対策、中央区としての対策、そういったものについてお諮りをし、考え方をまとめていく、そういう段取りでは考えてございますが、少し東京都の技術者会議、これもまた少し延びるような報道がされておりますので、そういう意味で、少し様子を今現在見ているという状況であるということでございます

○小坂委員
 非常に不安になるんですね。新しい築地をつくる会が全然開催されていないということがとても不安なんです。それって、会がないことと同じではないですか。地元の意見をどこで集約しようと考えているんでしょうか。今、断固反対する我が区としては、頑張りどころなんですよね。再整備が可能ですし、それをやっていくという意見も地元、場外の方々もお持ちだと思うんです。その考え方を集約できる場所がないですよね。そのあたりの集約は、どうやってしようとお考えなんですか。新しい築地をつくる会がちょっとでも開かれていればいいんですが、ゼロですよ。そのあたりがどうしても断固反対する我が区の姿勢として、不安なんです。いかがですか

○小泉企画部長
 まず、この東京都の動きが最終的に東京都がどういうふうにするかといった考え方がまだ示されていないということ、それで、この対策が専門家会議で示された具体的な対策、具体的な技術をもって対応ができるのか、そういったところの見通しも立っていないという状況でございますので、今、その様子を見ているわけでございますけれども、まさに委員から御意見いただくような、こういうような場で議論形成ができていくんだろうと、そういうふうには思っております。少なくとも東京都の基本的な考え方が出た上で、新しい築地をつくる会について開催をしていきたいというのは、これまでどおり御説明してきたとおりでございます

○小坂委員
 しつこくて申しわけないんですけれども、区はどの会を用いて築地現在地再整備のため、もしくはもし豊洲への移転の方向になった場合に、地元をどうしていくかという、地元意見集約の場としての会はどの会を考えているんですか。それは複数回答でもいいので、どの会を利用して地元の意見を吸い上げようとお考えでしょうか、教えてください。

○吉田副区長
 築地の話については、正直なところ、平成9年(1997年)のときに現在地再整備の動きがぴたりととまり、そこでいぶかしく思いながら、東京都の動向を見定めて、そして平成11年(1999年)の段階でそういう方針が出されたときから、我々としては反対運動を展開し、反対運動を重ねながら現実の問題として現在地再整備を主張し続け、そして、そういう中で都市計画のさまざまな話を受けとめ、調整しながら、地元の中ではそういう大きな流れの中で、我々は取り残されてしまうのではないかという不安も包括しながら、区としてのコンセンサスというのは区と区のあらゆる会議を通じていろいろな方と、地元との対話の中で築地市場再整備の問題については、皆さん既に議論を尽くしているところなんです。これは、ですから、率直に申し上げて、築地市場の問題でどこで意見集約をするんだというようなお話でございますけれども、こういった意見集約というのは、それなりに東京都がどういう考え方を整理して出してくるかということについて、これは暗黙の中で区と地元との間でそれなりの考え方は既にある意味で、それぞれの出方によりますでしょうけれども、そういうものについては一つ一つ考え方が定まっていくような方向は、基本的にはみんな頭の中でトレーニングされているような形で、これまでの運動の積み重ねがやはりあるんだと私は思っています

 現実の問題として、築地場外地区については、活気とにぎわいビジョンづくりの中で地元の代表者を含めて、それなりに包括的に議論をさせていただいておりますし、個々のまちづくり協議会の中でもこの市場移転の問題とオリンピックの問題は、これは晴海から銀座までの長い路線の中で全部この地域が関連する議題でございますから、それらについて、それぞれのまちづくり協議会でも議論を重ねているところでございます。最終的に、それらを統括して集約する場は新しい築地をつくる会になるかもしれないけれども、これまで何年間の過程を含めて、環状2号線の地上化の問題も含めて、市場移転の問題については、それなりに議論をつくしてきて、合意の形成はされているので、私は、大変申しわけありませんけれども、今の時点で大変不安だなどと言われることについては、それなりに我々はやってきていますよというふうにお答えをするしかないと思っております

○小坂委員
 私は、不安なんですよ。本当に現在地再整備を実現するという確信があるんですか。私は、これが本当に現実に実現できるでしょうから、今、頑張りどころなんですよ。あのような土壌汚染の場所に市場を持っていくような、そのような流れは、都民は絶対許さないはずなので、もしかして現在地再整備が本当に可能にすることができるかもしれないんです。そのときに、暗黙の了解のもと、なされていたというふうな合意形成があるのかもしれませんけれども、そうじゃなくて新たな考え方でもう一度区民の意見をまとめて、現在地再整備というやり方を提案する、断固反対するのであれば、それができるから私は言っているんでありますけれども、現在地再整備が可能ということでの今の発言でしたか

○吉田副区長
 小坂委員、大変恐縮でございますが、何度もこの件に関して新たな提案とか、こういう絵をかけばというようなお話がございますけれども、これも基本的には歴史があるところでございまして、例えば現在地再整備の問題についても、これを例えば区で絵をかくなんていう話になりますと、区が提案をしろというような話、あるいは外部の人間が絵をかけというような話になりますと、これは現実の問題として、市場開設者である東京都と、それからその中で営業されている主要な団体の利害の調整を経た上でなければ、具体的な提案はやはりかけないわけでございます。それらについて我々が、地元区とはいえ、いろいろ物を言うこと自身がそれなりに問題になってくるというところでございまして、それを新しい立場で提案ができるということは、これはお互いのそれぞれの立場からいって、あり得ない話です。その部分を常に提案というような形でおっしゃっていますけれども、そういうこと自体がやはり問題なんですよと。それぞれの、青果の方、仲卸の方、それぞれ生死をかけて商売しながら、そこでいろいろ考えて要求をして、議論をしているわけですから、そこに我々が第三者としてですよ、私どもは開設者でもないし、そういう意味では、当然当事者ではないわけですから、そこのところに真剣味を加えた本当の提案ができますか。それはできませんよ。そういう部分、地元区として頑張るべきところは頑張ります。ただ、その部分において、我々が不遜になってはいけないというふうに思っています。

○小坂委員
 築地市場に関しては、都のものだからということかもしれませんが、ただ、考え方を(小坂注、築地市場現在地再整備の方へ)持っていくに当たってのやり方が、もう少し闘いようがあるのではないかと思いますので、このあたりは具体的に現在地再整備もまだまだあきらめることなくやっていく必要があると思います。これに関しては、都議会の動きも見ながらですけれども、まだまだやれることはあると思いますので、また引き続き議論させていただければと思いますが、ただ、もうタイムリミットは見えていますよね、11月とか。技術会議の結論が出て来るんですよ。そのときに、その後の動きをパンパンパンと中央区がそれに反応して中央区は動けるんですか。新しい築地をつくる会はここ開こうとか、そういう青写真はあるんですか。再整備でいくにしろ、それが不可能な場合であるにしろ、まだ住民の声を聞きながらのやり方をとっていっていただければと思います。

 これに時間を割いていけば、時間がもうないのでありますけれども、またこのことに関しては引き続き、土木費その他で議論させてください。

 残り時間も少なくなってきましたので、次の話題に移らさせていただきます。

以上、

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