毎年、新春の新聞が一年をどのように予測しているか見ることを楽しみにしている。
各紙の予測を見てみたい。
論調としては、消費税増税とTPP参加すべきというものが多かった。
日本は今、明治維新、戦後の復興につづく第三の復活を成し遂げることができるかどうかの時期にあるということについて、日経新聞は、『三度目の奇跡』と大々的に特集を組んで分析をしていた。
産経新聞は、「ボーダーその線を越える時」と斬新な切り口からみることにより、まったく別の事象をとりあげつつ、日本の現代を分析していた。
→は、小坂の感じたこと
<日経新聞>
*三度目の奇跡
幕末の国難を乗り切った明治維新、第2次大戦の敗戦からの復興についで、バブル崩壊後の「失われた20年」から立ち直る「三度目」の奇跡はくるか。
*これだけの課題を一度に抱えた国はない
・人口減少と少子高齢化の同時進行
・年金など社会保障制度の破綻に現実味
・10年を超える長期デフレ
・20年度にはGDPが中国の4分の1に
・国・地方の債務残高、数年内にGDPの2倍に
*未知の難題 日本を覆う 人口減×高齢化×財政難
*跳べニッポン人
*日米開戦前夜、正確に日本の国力を予測しながら葬り去られた幻の報告書
「戦争経済研究班」(秋丸機関) 陸軍中佐秋丸次朗が分析をすすめ、41年半ばに報告会。
「日本の経済力を1とすると英米は合わせて20。日本は2年間は蓄えを取り崩して戦えるが、それ以降は経済力は下降線をたどり、英米は上昇し始める。彼らとの戦力格差は大きく、持久戦には耐えがたい。」との結論。
杉山元参謀総長ら陸軍の首脳約30人がじっと傾聴したが、杉山は「報告書はほぼ完璧で、非難すべき点はない」としながらも「その結論は国策に反する。報告書の謄写本はすべて燃やせ」として焼却。報告書の一部が88年発見。
→この報告書を、きちんと受け止めて国の方針を決定していればと思いますが、今の日本も同じように、突き進んでいる点で同じ状況なのではないかと多くのひとが、思っているのではないだろうか。
<読売新聞>
*1月1日第一面『流出2日前 告知メール』警視庁公安資料
→1月1日からスクープ記事を掲載
*1月1日社説 日米同盟強化必須、経済連携参加を急げ、消費税率上げは不可避、懸念解決へ政界再編を
*新春対談 今こそ「共感」の政治を
*統一地方選特集
*無駄の効用 わくわく
*東京地域面 よみがえれ日本橋架橋100年特集
*日本の改新 「いまが第三の復活の時」
*1月3日社説
課題ははっきりしている
一、米軍普天間飛行場問題を解決し、日米同盟を立て直す。
一、安定した社会保障制度を築くため消費税率を引き上げる。
一、環太平洋経済連携協定(TPP)に参加する。
<産経新聞>
*ボーダーその線を越える時
神の領域と人との境界を超える:米国遺伝子学者クレイグ・ベンター 人工合成のゲノム(全遺伝情報)、豚細胞でつくった心臓を人間に移植する技術
性差の境界を越える:男でも女でもない第三の性“X”
マネーや情報が国境を越える:ドバイでの中国「温州商人」、都心周辺の住宅地は中国の投資家から堅実な投資先に
*年のはじめに 論説委員長中静敬一郎 「ひこばえ」に思う国家再生
*1月3日「教育振興基本計画 改定1年前倒し検討」1月2日に文部科学省が検討していることがわかったとして報道
*1月3日社説TPP 減反廃止し農業改革進めよ
以上、