「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

東京都中央区「柏学園」秋の遠足不参加児童「欠席扱い」について、いただいたコメント。

2011-11-15 17:46:23 | 教育
 前のブログに対し、二名のかたから、早速コメントをいただきました。

 私は、何度も書きますが、中央区の場合は、放射線量の件が不安で、課外授業に参加せず中央区内にとどまった場合、特別な課題を準備し、そのことを行うことで、学校は欠席にならない柔軟な対応をとると理解をしています。

 また、論理的に考えても、「欠席扱い」はできないのではないでしょうか。


 1)親御さんが、放射線被ばくを避けるために、柏学園遠足に参加させなかった。

 2)教育委員会は、放射線被ばくを避けるために、柏学園遠足や施設利用を11/2に中止した。

 3)教育委員会の判断が正しければ、遠足に参加させなかった親御さんの判断も正しい。
  ただ、親御さんの判断は、教育委員会の判断よりも先を行っていただけ。

 4)よって、教育委員会と同様の正しい判断で休ませたことを、「欠席扱い」に教育委員会はできない。

( 補足)急にホットスポットが生じたとも考えづらいところであるが、遠足がなされたときに、11/1や11/2測定と同規模の放射線量測定がなされており、安全性が確認されているなら、反証になりうる。中央区のホームページ中を探しましたが、そのような調査は掲示されていない。)

 
 どうか、教育委員会におかれましては、「欠席扱い」だけはせぬようにお願い申し上げます。(「欠席扱い」にしない指示・指導を、各校に出していただけますようにお願い申し上げます。)
 


*****いただいたコメント*****

Unknown (佃小3年の保護者)
2011-11-15 14:17:24
小坂先生、佃小3年生の保護者です。

心配なら行かなくてもよい、学校に留まれば欠席にしない、などと、学校からの説明は、
一切ありませんでした。

学校からは、安全ですから、実施します、というプリントが配布されただけです。

それでも、約一割の生徒は、欠席、しました。

この記事をみて、区と学校に裏切られたショックで、悲しいばかりです。

Unknown (Unknown)
2011-11-15 14:57:26
おなじく区内3年生の子供を持つものです。
欠席扱いにしないということは聞いていません。

とにかく心配だったので、10月上旬の芋ほり遠足前日までずっと、数回にわたり、
子供の通う学校から柏学園の詳しい状況について保護者むけに説明するようにお願いしていました。

当該男性校長の遠足前日の返事は、下記のとおりでした。
学校名を書こうか迷ったのですが、とりあえず伏せます。

****************************
芋ほり遠足は予定どおり行う、学校としてこれ以上できることはない、説明会はしない、

そういうことは教育委員会(注:以下、教育委員会の事務局のことだと思います。)がやるべき、
わたし(男性校長)から教育委員会にはすでに保護者からの懸念がでていることは伝えた、
説明ペーパーを出すとしたら教育委員会が行うべき、教育委員会と直接話してくれてよい、
でも柏の汚染については、わざわざ学校などから説明しなくても、報道などで保護者にも認識はありますからね。

*****いただいたコメント以上******
コメント (9)
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東京都中央区教育施設「柏学園」(千葉県柏市)、秋の遠足不参加児童は「欠席扱い」ではないはず。

2011-11-15 12:16:58 | 地球環境問題

 東京都中央区の教育施設「柏学園」(千葉県柏市)への施設利用に関して、毎日新聞に、文京区の例も入れながら取り上げられています。

 文京区では、「区教委は保護者に「課外授業ではないので、病気など特別な理由がない限り、参加してもらうしかない」と理解を求めたという。」とのこと。


 新聞記事では、中央区の対応の一例が出されています。

記事引用)イモ掘りを実施した小学校に長女を通わせる母親(42)は学校の説明に疑問を持ち、当日は「具合が悪い」と欠席させた。長女は「私だけ行かないのはイヤ」と泣いたが、翌日登校すると、他にも欠席したクラスメートがいたのでほっとしていたという。母親は「運動場だけでは測定が足りない。もっと細かい検査をしたり、場所を変更するなど、全員が安心して参加できる安全対策を考えてほしかった」と話す。(引用終わり


 中央区の場合は、放射線量の件が不安で、課外授業に参加せず中央区内にとどまった場合、特別な課題を準備し、そのことを行うことで、学校は欠席にならない柔軟な対応をとると理解をしています。

 その点からすると、新聞記事の内容は、趣旨に合わないように感じます。

 実際のところは、どのようになっているのか気になるところです。


 柏学園施設利用中止の話題は、11/9開催の教育委員会定例会で報告として出されませんでした。
 本来であればきちんと報告し、教育委員会定例会の中でも、今後の方向性を検討していくべき課題ではないかと考えます。


 なお、柏学園において放射線量測定は、11/1と11/2の分および過去の分は、区のホームページで見ることが可能です。http://www.city.chuo.lg.jp/saigaijoho/houshasensokutei/index.html



柏学園11/1と11/2分http://www.city.chuo.lg.jp/saigaijoho/sokuteikikasidasi/files/kuritugakkou.pdf

柏学園8/24
http://www.city.chuo.lg.jp/saigaijoho/houshasensokutei/files/gakkou(8.23).pdf

柏学園7/1
http://www.city.chuo.lg.jp/saigaijoho/houshasensokutei/files/gakkou(6.26).pdf

柏学園芋畑、土壌と芋8/24 9/20、9/29
http://www.city.chuo.lg.jp/saigaijoho/houshasensokutei/files/imo(8.24-9.20).pdf

 


*****毎日新聞(2011/11/15)*****
http://mainichi.jp/select/today/news/20111115k0000e040019000c.html

放射線:「ホットスポット」続出の首都圏 秋の遠足に影響
2011年11月15日 10時55分 更新:11月15日 11時34分


 放射線量が局所的に高い「ホットスポット」が相次ぎ見つかっている首都圏で、小学校や幼稚園の秋の遠足などに影響が出ている。山里や公園の落ち葉に放射性セシウムが蓄積しやすいとされるためだ。開催か、中止か、学校により判断が分かれ、保護者に戸惑いが広がっている。

 東京都中央区は2日、千葉県柏市にある区立の教育施設「柏学園」の利用中止を決めた。今月の調査で敷地内の雨どいや側溝から最大毎時2.13マイクロシーベルトを検出したためだ。

 柏学園は約4万6000平方メートルに宿泊施設や運動場がある。樹木観察やキャンプファイアを通して子供たちが自然を体験するのが目的で、全区立小の4年生が2泊3日で利用。毎年秋には小学校と幼稚園の児童がイモ掘り遠足に訪れる。

 区教委は8月に施設内の放射線量を調査。芝を刈り取った運動場の中央で国の除染対象(毎時0.23マイクロシーベルト以上)より低い0.22マイクロシーベルト、イモ畑からは最大270ベクレルと、土壌の目安とされる1キロあたり5000ベクレルの約18分の1の放射性セシウムを検出した。区教委は9月、「安全性に問題はない」と判断し、例年通り行事を実施するよう各校に伝えた

 ところが保護者から「本当に大丈夫か」などの声が相次ぎ、1校1園は自主判断で10月のイモ掘りを中止。他校は実施したものの、焼きイモ作りで落ち葉を燃やしたことに近隣住民から苦情があり、急きょ福島第1原発事故前に剪定(せんてい)した薪を使った。

 イモ掘りを実施した小学校に長女を通わせる母親(42)は学校の説明に疑問を持ち、当日は「具合が悪い」と欠席させた。長女は「私だけ行かないのはイヤ」と泣いたが、翌日登校すると、他にも欠席したクラスメートがいたのでほっとしていたという。母親は「運動場だけでは測定が足りない。もっと細かい検査をしたり、場所を変更するなど、全員が安心して参加できる安全対策を考えてほしかった」と話す。

 一方、同じ柏市に同様の施設を持つ文京区は9月、専門家と敷地内十数カ所の放射線量を測定。体育館裏の軒下で最大1.04マイクロシーベルトを検出したが「長時間滞在させないよう注意する」として、例年通り小学4、5年の移動教室を行った。区教委は保護者に「課外授業ではないので、病気など特別な理由がない限り、参加してもらうしかない」と理解を求めたという。

 行事自体を変更する動きも。葛飾区の私立青鳩幼稚園は例年11月に都立公園に遠足に行き、落ち葉や木の実を拾うが、今年は動物園に変更した。

 東京慈恵会医科大の浦島充佳准教授(小児科)は「安全と安心は別なので、学校側は保護者にできるだけ詳しい情報を開示し、行事に参加するかどうかの判断を仰ぐべきだ」と話す。一方で「放射能への親の過度な不安は子どもの情緒に影響を及ぼしかねないことにも留意する必要がある」と指摘する。【黒田阿紗子】

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市政協力員(やボランティア)の力を借りた測定と高線量箇所への迅速な対応を

2011-11-15 09:39:34 | 地球環境問題
 東京都中央区でも放射線量測定器の貸し出しが始まり、その予約がかなり入っていると聞きます。

 もう一歩、政策を進めるのであれば、下記取手市のように、市政協力員に配布し、高放射線量の箇所を報告いただく形にし、高線量箇所の報告には再確認と、即座に除染や立ち入り禁止措置をすることが必要と考えます。

 高放射線量の箇所は、生じる可能性があり、それに備えねばなりません。


*****東京新聞(2011/11/15)*****
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20111115/CK2011111502000047.html
【茨城】
市域の汚染マップ作製 簡易測定器90台取手市が購入 市政協力員らに配布へ
2011年11月15日

 取手市は十四日、簡易放射線量測定器九十台を購入し、市政協力員八十一人に一台ずつ配布すると発表した。協力員が測定した放射線量のデータを集約し、市全体の汚染マップを作製して除染実施計画に反映させる。大量の測定器による市民協働の放射能対策は県内で初。残りの九台は一般市民に貸し出す。

 国の方針で除染作業従事者に義務付けられている個人線量測定・記録用の線量率計も十五台購入した。

 市によると、来月上旬にも市政協力員に測定器とともに担当地域の公図を配布。道路や側溝、公園、住宅の雨水排水溝や庭などを測り、来月下旬までに市に報告してもらう。

 除染実施計画は、国の放射性物質汚染対処特別措置法の「汚染状況重点調査地域」指定に基づき、来年一月の法の本格施行を前に市が策定している

 市政協力員による放射線量測定は年間で十回程度予定し、計画を随時見直していく。実施期間外は各自治会を窓口にして地域の一般市民に貸し出す予定だ

 また、放射線量測定中、毎時一マイクロシーベルトが確認された場合は直ちに市に報告してもらう。市は放射線量を再確認のうえ、特措法施行前でも除染するか立ち入り禁止措置にする方針

 市はこの日、総額約一千万円を専決処分で予算化した。簡易放射線量測定器九台の貸し出しは来月上旬から。問い合わせは取手市まちづくり振興部放射能対策係=0297(74)2141内線1401=へ。 (坂入基之)

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