「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

祭りのあとに 御神輿=まちづくりの原点、御神輿=たくましい子ども達の成長の場

2012-08-08 23:00:00 | NPO・地域力
 三年に一度(震災が有り一年延期となっての今年)の住吉神社大祭が終わりました。

 お祭り、御神輿という非日常、異次元の時間で、いつも感じることは、

 御神輿を担ぎながら、「なんて、この街って、こんなに広いのか。」というまちの広さ。

 御神輿がようやく終着の御神輿小屋前まで来て拍子木が鳴らされるまでの間、「時間が経つのって、こんなに長かったのか。」という時間の長さ。

 御神輿を、仮に重いものを担ぐという作業と仮定するなら、「なんで、皆、こんな重くてつらいことを嬉々として参加してきて、それも、われよ我よと参加してくるのか。」という人間のよさ。

 そして、この御神輿の前で発せられる言葉は、「せいやー」とか「おりゃ」とか、「そいやさー」とか、一言で、どんな丁寧な説明や主張よりもずっとずっと説得力が有って、ひとがひとつになれるということの不思議。


 御神輿は、まちづくりの基本です。

 まちづくりすることで、御神輿に参加する人が減って行くなら、そのまちづくりは、誤りです。
 若干、中央区のまちづくりは、そのような傾向が有り、気になるところでは有ります。
 実際、お祭り三日目の午後一番の御神輿は、例年、重くて覚悟して参加しに行ったのですが、大神輿が、とうとう出ないことになり、とりあえず女神輿を担いで、ひとが集まるのをまつ事態が生じてしまいました。


 御神輿に参加することは、小児の地域医療でもあります。
 そこで、見ることができるのは、子ども達が成長して、たくましくなっていく姿。
 今年も、うれしかったのは、例えば、喘息治療で通っていた子が、大学生になって、三日間我々の御輿に張り付いて、運行を補助してくれたこと。
 そして、いつも病気で外来に通っていた子と、商店街勢揃い巡行を終えたあとの最後の最後、大御輿の中のほうで担ぐのに、隣合わせになりました。高校一年生になったということ。彼には負けられないと、担ぎきったわけですが、彼も、その場所から出ずに最後まで担ぎきっていました。三年後、彼は大学生になっているでしょうが、再会が楽しみです。


 
 なにはともあれ、今年も無事終了しました。

 地域の皆さん、睦の皆さん、町会の皆さん、お囃子の皆さん、警護の警察官の皆さん、たいへんお疲れ様でございました。

 三年後がもっともっと人が集う祭りになっていることを心から願っています。
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