「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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【月島再開発問題】第14号月島三丁目南地区再開発に計上された予算執行を差し止める「住民監査請求」を平成29年8月29日に中央区に提出

2017-08-31 08:35:44 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発問題

 この地区の再開発問題について私たちは、勉強会を自主的に開催して参りました。平成29年8月21日に開催した第5回勉強会におきましては、準備組合と話し合いの場を持ち、まだまだ住民の皆様がこの再開発について十分に理解しているわけではないから、早急にまちづくりの手続きを進めるのではなく、一時中止をし、話し合いの時間をもっとつくることを「要望書」の形で、準備組合の理事様宛に届けさせていただきました。

 しかし、中央区は、8月24日に「月島地区まちづくり協議会」という月島地域の町会長さんを主な構成員とする会議の場において、この再開発の手続きを進めていく方針であることを明らかにしました。
 この地区の再開発は、まだ「決定」されたものではありませんが、このまま手続きが進んでいくと、再開発が本当に後戻りができないところまで行ってしまう状況にあります。

 そこで前号第13号でお伝え致しましたように、8月29日に、中央区に対し、「月島三丁目南地区で進められている再開発事業に潜む多くの問題点を解決せずに、この事業につけた平成29年度予算を執行してはならない」ということを趣旨とする「住民監査請求」(地方自治法242条)を、81名(提出日当日に追加のかたがおられ83名になる予定)の賛同者を得て提出致しましたことをご報告させていただきます。
 前回ブログ記載の『中央区職員措置請求書』http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/cda3b6b34f06be790ed1c3a51baba4cf(全文掲載)というものが、「住民監査請求」として中央区に提出した書面です。ここで行われようとしている再開発には、どのような問題があるのかを、東京千代田法律事務所の4名の先生方(梓澤和幸(あずさわ・かずゆき)弁護士、大城 聡(おおしろ・さとる)弁護士、斎藤悠貴(さいとう・ゆうき)弁護士、熊澤美帆(くまざわ・みほ)弁護士)が、私たちの勉強会にも参加され、住民の声を真摯に受け止めていただき、それら声を法律の文書として作成下さりました。

 この「住民監査請求」の提出に当たりまして、「委任状」の形で、ご賛同下さった皆様、本当にありがとうございました。

 提出後、中央区役所近くの銀座ブロッサムで記者会見も行いました。新聞社、テレビ局、建築関連雑誌編集社などから多くのかたが取材にこられ、1時間20分と長時間に及ぶ詳細な質疑が行われました。
 インターネットで、記者会見の録画を見ることが可能になっておりますので、ぜひ、ご覧いただければと思います。
 →記者会見録画のアドレス: https://youtu.be/VbzLBTcofn4  

 翌30日の東京新聞朝刊第20面で記事になりました。

*****東京新聞2017/08/30**********
 月島に50階建てビル
 地元住民が監査請求「区予算執行停止を」

 中央区月島三丁目南地区に再開発計画があり、一部地元住民が二十九日、「住民の合意形成が十分に得られていない」として、区に関連予算の執行停止を求める住民監査請求を行った。
 計画では、既存の建物を壊し、二〇二四年度に五十階建てビルを完成させる。区は再開発事業への助成として一億五千八百万円を本年度当初予算に計上した。
 住民団体の石川福治さん(六八)は「超高層ビルが建つ意味が理解できない」などと話している。これに対し区は「古い住宅があり、地震で倒壊の恐れがある。地権者の八割が再開発に同意している」としている。
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 29日同夜には、第6回勉強会も開催され、住民の合意形成をしつつ、まちの再生に取り組まれた経験をお持ちの小澤尚先生にご講演をいただき、ご講演後活発な意見交換を行いました。「超高層の今のやりかたでは、建て替えに当たり、お金はかからないにしても土地や建物は実質的に失うことになってしまう。力を合わせて共同で建て替えるのであれば、土地の所有権はその位置に残したまま行うことも可能である。」など様々な気付きをいただいた会となりました。
 190m50階建ての超高層マンション計画は中止にするにしても、では、どうやって、まちの課題を解決できるのか?その対案づくりを今後行って行ければと考えています。

 ご意見、ご要望等、お気軽に届けていただけましたら幸いです。


小坂和輝(文責)

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