八雲町の銀婚湯からの帰り道で、地元のチーズなどお土産を買おうと道の駅などに立ち寄りました。
ちょうどお昼時に着いたのは道の駅「くろまつない」。
【ハイセンスな道の駅「くろまつない」】
ここは建物のデザインセンスも良いし、中には地元の食材を使ったパン工房とピザ工房があって、我々が言った時もお客さんが列になって並んでいました。
建物の中の一角に、チーズやワイン、ハムなどの地元の産物が置いてあったのですが、残念ながらチーズは品切れ。
お店の名前が「toitvertⅡ(トワ・ヴェール・ドゥ)」というからには、本店か一号店の「トワ・ヴェール」があるのかな、と思ってお店の方に訊いてみると、「駅のある市街地の方に工場と販売所を併設した施設がありますよ」とのこと。
それじゃあそちらに行ってみよう、ということでイラスト地図で当たりをつけて車を移動しましたが、私の車のカーナビには位置が登録されていなくて、また途中にも看板が見えなくてなかなか見つかりません(笑)
携帯電話の地図アプリが一番役に立って、これで場所を特定しましたが、案内をしてきて欲しいと思っているのかなあ、と苦笑いです。
ところが建物が見えるところまで来ると、緑の芝生と広い畑の中にぽーんと立っているのはさながら中世のお城のようで、 ロケーションと建物のデザインがとても素晴らしくて、思わず「おお」と声が出るほど。
建物は正式には「黒松内町特産物手づくり加工センター」で中にはチーズやハムを手作りで加工する施設が入っていて、その二階が軽食と製品の販売コーナーになっているもの。
通称として「トワ・ヴェール(緑の屋根)」と呼んでいるのですね。
【ヨーロッパのお城のようなトワヴェール】
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ドライブをしながら妻と会話をしていて、黒松内という町に対する妻の印象は、「大学に入った時に介護施設での研修に来たけれど、そのときに巨大やヤブ蚊に刺され、その後がしばらく治らなかった」というものだそう。
その頃から比べると、ブナの北限という黒松内ならではの唯一のテーマ性の先鋭化や、歌才オートキャンプ場、道の駅そしてこのトワ・ヴェールと、わりとセンスのある町という印象が大分強くなってきました。
そんな気持ちでこのトワ・ヴェールへ来てみましたが、感想はちょっとずつ惜しい感じ。まだまだ魅力発信ができるはず。
【チーズつくりの工場見学】
【ここで買えば割引が…】
交通量の多い道路からは大分離れて立っているので、立ち寄り型での人寄せはちょっと難しそうですし、工場が見学できて軽食も取れるという割には、軽食のメニューもややバリエーションが足りない印象。
チーズなどの品揃えは道の駅よりも充実していますし、ここで買えば金額に応じてスタンプを押してくれて割引の特典もついています。
道の駅の方でワインなどを買ってしまったのが残念でしたが、なかなかそういう細かいアナウンスは伝わらないものです。
しかし、どこへいっても違うところで作った産物を置いてあるお土産屋さんに比べると、地元の産物に付加価値をつけて売ろうという取り組みの姿が見えて好感がもてます。
そして好感が持てるだけに、ネットやホームページなども含めた情報発信やコンセプトのさらなる深掘りをもう少ししてくれたらなあ、ととっても惜しく思えてしまいます。
ここならではのチーズやハムの魅力や他との違い、ブナの林は北限と言う以上に何が魅力なのかをもっと発信できるのではないでしょうか。
高速道路もかなり函館まで近くなり、将来は新幹線も通るなど高速交通の時代になっている現代に、高速交通からちょっとはずれてわざわざ高速道路を降りて立ち寄らせるための工夫をどうしたらよいでしょう。
ブナやチーズやワインのさらなる魅力はどこにあるのか。良い素材を活かしたセンスの良い町としての地域活性化の姿を応援してあげたくなります。
がんばれ黒松内!
【工場見学のムック本があるらしい~もちろんここも載っています】