ここのところ話題のSTAP細胞や理研、小保方さんをめぐる記事を読んでいて、「おや?」と思うことがありました。
それはネットにあった、「小保方氏に弱い部分、おもんぱかることできなかった」という、笹井芳樹・理化学研究所副センター長へのインタビュー記事のタイトルですが皆さんは不思議に思わないでしょうか。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140416/scn14041620110008-n3.htm
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文字のフォントが小さいと分からないかもしれませんが、 「おもんぱかる(omon-pakaru)」とあります。
これって漢字で書くと「慮る」なのですが、私はこれまで「おもんばかる(omon-bakaru)」と読んでいました。
これってまさか打ちミスじゃないのかと思って辞書を調べてみると、なんと「おもんぱ(pa)かる」しか載っていません。
調べてみると、「おもんぱかる」は、「おもいはかる」という単語が変化した形のよう。
「おもいはかる」→「おもんばかる」→「おもんぱかる」という変化のようで、ネットで調べてみると、"中世から近世の日本語を採集して編纂された『邦訳 日葡辞書』(岩波書店)には「ヲモムバカル」《注》と表記され、語義として「考慮する、思考する、推測する、など。文書語」と記述されている"という記事がありました。
しかしその後に、ba音→pa音への変化があったようで、今ではpa音が標準として辞書にも載っているのだそう。
わが身の不勉強を恥じた次第ですが、それにしても頭の中にそう読むという常識がないので、「おもんぱかる」というのはいかにも口にしづらい単語です。
今度からは「おもいはかる」と言おうかな、と思うくらい。
とんだ恥さらしでした。皆さんは知っていましたか?