北海道はそろそろシラカバ花粉の季節ということで、早目にいつもお世話になっている耳鼻科へ行ってきました。
今年のシラカバ花粉は昨年よりも多く飛ぶそうです。
「三年周期なんだよね。一昨年が少なくて去年は平年並みだったので、今年は飛ぶよ」とはお医者さんの弁。今年は覚悟しないとダメかな。
「いつもの薬は効いていますか?」
「効いているような気がしますが、他の薬を使ったことがありませんからね」
「そうだねえ、まあ冒険することもないか」
新しい薬は結構出ているようですが、それらに替えたらどうなるか、その先がよくわかりません。
結局は昨年もらったのと同じ薬にしてもらいました。
「ところで先生、その薬にはジェネリック医薬品もあるのでしょうか」
「ああ、あるとおもうなあ、どれどれ…」
手元のパソコンでカチャカチャと探して、「ありそうだね。処方はジェネリックでも良いように書いておくので、薬局で効いてみてください」ということでした。
「先生、そのジェネリックだと今までの薬と何が違うんでしょうか」
「主成分は変わりませんね。ジェネリックはよく饅頭にたとえるんだよね」
「饅頭ですか?」
「そう。あんこは同じ、でも皮の部分が違いますってね。主成分は同じでもそれの溶け方とか体への吸収のされ方などが微妙に違います」
「ジェネリックでもどれが良いとかあるのでしょうか」
「それが、薬ごとにどういうことになっているのかを薬剤メーカーが教えてくれないのよ。『厚労省から教えないように言われています』と言われてね。でも国は薬剤費を安く抑えたいはずだから、ジェネリック大歓迎だと思いますよ」
なるほど。この先生、会話が好きなので何を訊いてもポンポンと答えてくれます。ついでに鼻洗浄の事も訊いてみました。
「先生、鼻洗浄はどうなんでしょうか?」
「あー、薦めませんねー」
「え?ダメですか?」
「うん、やらない方がいいね。鼻粘膜を傷めますから」
「塩水ならいいとかお茶が良いとか…」
「お茶は論外、やるならせいぜい体温と同じ温度の塩水だね。だって鼻腔は空気が通るべきところなんだから、水が満たされるようになっていないんだもの。だから粘膜を傷めるというのが通説ですよ」
鼻洗浄って、やってみると花粉が洗われて案外すっきりするような気がするのでまめにやる方だったのでちょっとショック。
これからはほどほどにします。
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とりあえず、鼻炎の飲み薬と目薬を処方してもらって近くの調剤薬局へ行きました。
そこで「お医者さんからジェネリックがあるかどうか訊いてごらんと言われたんですが…」と伝えると、「ちょっとお待ちくださいね」と調べてくれました。
すると、「ジェネリック医薬品はあるのですが、今手元にありませんので取り寄せて明日の午後には届くと思います」とのこと。
なるほど、調剤薬局も患者さんに言われなければ敢えてそれで出すようにはなっていないようです。
国の医療費がどんどん増えていることを思えば、患者の側も少しでも安い医薬品を使いたいものですね。