石持浅海さんの『月の扉』を読みました。
無実の罪で逮捕、留置されている「師匠」を空港まで「連れてくること」。
それが、沖縄・那覇空港で乗客240名を乗せた旅客機をハイジャックした犯人グループ3人が
要求したことだった。
ところが、ハイジャック犯にも身に覚えの無い死体が機内のトイレで発見され、
彼らは座間味島のTシャツを着た男に犯人探しを依頼する。
事件のきっかけも過程も結末も、誰かが大切なものを守ろうとしたため。
多分、このような事件で平和的解決を求める方が無理なのでしょうが、
やりきれない結末でした。