大崎梢さんの児童書『天才探偵Sen 公園七不思議』を読みました。
『成風堂書店事件メモ』シリーズでおなじみの方ですね。
渋井千は小学六年生。
テストはいつも満点、成績は学年一、診断テストも決まってトップ。
そんな千のあこがれの人が、保健室の万希先生。
今日も、先生にほめられたいがために保健をテーマにした壁新聞を作ろうとしていたのだが、
手伝ってくれる幼なじみの香奈と信太郎に大反対される。つまらないというのだ。
結局、多数決でさつき小学校の学区内にある七つの児童公園に伝わる摩訶不思議をしらべる事になった。
ところが、それが大変な事件につながってしまうのである。
さつき小始まって以来の天才が、大人顔負けの推理をしてみせるのが、
子どもにとっては爽快なのかもしれませんが、
勉強の天才が、そのまま非の打ちどころの無い推理の天才というのも
当たり前すぎて面白くありません。
謎も物語自体も、とっても面白くてワクワクすること請け合いなのですが、
天才でも少し欠点があったり、大きなピンチに見舞われてこそのミステリだって気もするのですが・・・。
続きでは、もう少し難しかったり大きなピンチに見舞われながらも、
それを二人の協力を得ることでようやく切り抜けていく、というような物語が読みたいです。
じゃないと、三人でチームを組んでいる意味が無いような気がします。