こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

しらない町

2012-01-14 00:00:00 | 未分類
鏑木蓮さん『しらない町』を読みました。

門川誠一は、映画監督を夢見ながらアパートの管理人のバイトをしている二十九歳の男である。
ある日、彼が管理している棟で、帯屋史朗という老人が死亡していた。
遺品の引き取り手がいないため、門川が整理をしていると8ミリフィルムを見つける。

そこには、行商のためにリヤカーを引く女性の姿が映っていた。
その映像に惹かれた門川は、ドキュメントを撮ることに決め、
映像が撮られた場所とゆかりの人々を訪ねるのだが。

読んでいるうちに、私も帯屋氏の人生を追う好奇心にとりつかれていきました。
なぜか、彼の人生を知りたくなったのです。

戦争の陰のある彼の、孤独に見える人生。
しかし、様々な人の話を聞くうちに、そうじゃない事が分かってきました。
とても、いい話です。

コメント
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