こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

贋作館事件

2007-08-21 00:00:00 | 未分類
芦辺拓さん=編『贋作館事件』を読みました。

八人の作家による、ミステリのパスティーシュもしくはパロディ集です。
どれも過去に創られた人物や世界ですけれど、いかにもその世界らしさ、人物らしさが表現され、
それでいて新鮮で、驚きと楽しさに満ちています。

もっと楽しいのは、『贋作館事件』の贋作である斎藤肇さんによるショートショートミステリが
組み込まれていること。
これが一番面白いと思ってしまうのは、私がショートショート好き体質であるがゆえでしょうか?

どちらにしろ、既存の探偵や怪人ものに負けない面白さなのではないかと思いました。
あー楽しかった。

ちなみに、この作品群は、北森鴻さん、小森健太朗さん、斎藤肇さん、柄刀一さん、二階堂黎人さん、
西澤保彦さん、村瀬継弥さんによって書かれています。

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花よりも花の如く 5巻

2007-08-20 00:00:00 | 未分類
成田美名子さんのコミックス『花よりも花の如く』5巻を読みました。

若き能楽師、憲人の物語です。
今度は二度目の海外公演、舞台は韓国。
日本への反感の強い彼の国で、公演を成功させることができるのでしょうか?

また、憲人自身、以前アメリカで起きた事件と逆の立場に立たされてしまいます。
彼にできるつぐないとは何でしょうか?
かなり複雑な問題を扱っており、憲人はああしたけれど、凡人の私にできることは
何だろうか、と、色々考えさせられた物語でもありました。

さて、コミックスの帯にも書かれていますが、9月1日(土)に、能楽堂で原画展と
サイン会があるそうです。
せっかく近くまで行っているけれど、ワールドコンの方を考えると、時間的に行けませんね。
まぁ、それ以前に抽選に外れるでしょうけれど(^^;)

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そらのこども

2007-08-19 00:00:00 | 未分類
萩原麻里さん『そらのこども』を読みました。

神から与えられた知識や力を、私欲のために使い始めた人間の傲慢さを嘆き悲しんだ神々が、
その一切に背を向けて新天地へと旅立ったことから、人々は神の恩恵を失った。
神が去った後、地上からは太陽の光が失われ、水や、寒さから身を守るための火など、
人々が暮らしていくために必要なものが奪われた。
また、様々な災害が大地を襲い、人々を更なる窮地へと追いやった。

そんな中、苦難の旅を乗り越え、新天地の神々の元へ許しを乞いに行った者たちがいた。
その贖罪の使徒たちに、神は最後の機会を与えた。
彼らに与えた森羅万象を司る力を守り続けること、それが最後の審判である。
この時、神が使徒たちに与えた力を『霧練り』という。
空に浮かぶ雲を引き寄せ、それで新たなものを作り上げる力である。

時は流れて、たくさんの人々に『霧練り』など夢物語だと言われるようになった時代。
それでも、たまにその能力者は現れ、ルード山脈の中にある専門学校で学んでいた。

望み、また望まずとも、この学校で学ぶことになった者たちは、悩み、迷い、時には
逃げ出したくなったりします。
細かいことは、読んだ時の楽しみに取っておきますが、
そんな彼らがそれらを乗り越えて成長する姿は、とてもいい物語だと思わせてくれました。

ただ、よくある物語だと思わせてしまいがちなところが欠点と言えば言えるかもしれません。
でも、本当にいい話なので、特に、中高校生におすすめです。

掲示板にもありますように、四十路さんのおかげで7月5日~14日までの日記を復旧することができました。
本当に、ありがとうございます。

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擬態 カムフラージュ

2007-08-18 00:00:00 | 未分類
ジョー・ホールドマン氏『擬態 カムフラージュ』を読みました。

M22星団、生物が発生するにはあまりにも過酷な宇宙で、それでも発生した生物は、
どんな成分・性質・生態の生き物にも体を変えることができるようになった。
そんな生物のひとつが、百年前に地球へとやってきた。
その<変わり子>は、その後、様々な海洋生物へと姿を変えて過ごしてきたが、
1931年、初めて陸に上がり、近場にいた人間に成り代わって、人として生活を始めた。

そして2019年、海洋工学の専門家ラッセルは、海軍提督ハリバートンから奇妙な仕事を依頼された。
太平洋の深海で発見された百年以上前から海底にあったとみられる卵型の人工物体を、軍や政府と関わることなく調査したいというのだ。

しかしそれは、これまでに発見されたどんな物質よりも重い謎の金属でできており、
いかなるドリルやレーザーを使っても構造を調べるどころか、傷ひとつつけることができなかった。

この物体が<変わり子>の曖昧になっている記憶を呼び覚まし自らの出自を知る手がかりになると直感した
彼(彼女?)は、若い女性に変身しラッセルの調査チームに入り込んだ。
だが地球にはもう一体、異星生命体<カメレオン>がおり、この人工物体に興味を抱いていた。

初めは、人間としてはあまりにも異質で、何度もスプラッタな光景を繰り広げていた<変わり子>が、
人として多種多様な経験をし、様々なことを学び取ろうとしていくところは、かなり興味深く感動的です。
そして、初めは嫌悪感を抱いていましたが、政府機関に追われるようになる頃には、
<変わり子>を応援し、心配するようになっていました。
海外SFとしては短く読みやすいし、読者をぐいぐい引っ張っていってくれ、
女性にも共感してもらえるラストが待ち受けています。
かなりおすすめです。

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劇場版 仮面ライダー電王

2007-08-17 00:00:00 | 未分類
急に思い立って劇場版 仮面ライダー電王を見てきました。
子どもの頃は見ていましたし、今も見れるときはTVも見ているのですが、映画までは・・・
と思っていました。後で出るレンタルビデオでいいかな?と。
でも、見てきてよかったです。
電王、全員大活躍や戦国時代に行く理由も分かったし、迫力あって筋道も通っていて、
笑い感動させてくれる映画になっていると思います。
「モモタロスのなつやすみ」は劇場でしか見られないしね。モモかわいい
ソードフォーム・ミニもかわいくて格好良かったですよ。

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