興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

クリームチーズの塩辛のせ

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
 クリームチーズの上にいかの塩辛をのせ、きざみネギを散らした即席つまみ。
 塩辛のうまみにチーズの濃厚な香り。ねっとり、まったり、こりこり。和洋の個性的食材が意外にも相性がよく、絶妙なおいしさである。

 これは友人Mさんのお宅で教えてもらったもの。クリームチーズはフランス直送のキリ(kiri)であった。仏和友好の一品。
 名前をつけるとしたら、キリ辛(きりから)なんてどうだろう。
 日本酒にも合うが、ワインにも、ウイスキーにも合いそうである。

 いかの塩辛の代わりにカツオの酒盗でも旨いとのこと。
2005.4.3

鮒寿司 (滋賀県)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
 琵琶湖のニゴロブナを塩と飯で漬け込み、発酵させ、一年以上もかけて作る発酵食品である。
 特有のにおいを臭いといって嫌う人もいるが、高級チーズにも似た発酵臭は酒飲みにはたまらない。

 東京(関東)では手に入りにくく、わたしは京都に行った折にデパートで買ってくる。あまりたくさん作られていないせいなのか、決して安いとはいえない。いまや高級食品といってよいであろう。

 15年ほど前、長浜市に旅した折、店先で漬け込んである樽の中から鮒寿司を一尾包んでもらったことがある。
(値段は忘れたが、その時はそんなに「高い」という感じはしなかった)
 そのフナずしには、いっしょに漬け込んであった飯も、たっぷり入っていて、家に帰ってから、結局全部食べてしまった。味がしみていて、とてもうまかったのだ。
 あとで聞くと、地元の人もこの飯をお茶漬けなどにして食べるのだという。

赤坂砂場 (蕎麦・赤坂)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
 蕎麦の名店、室町砂場の姉妹店か。卵焼きの味も、室町砂場の味そのものだ。
 店はどこか洗練されていて、客も上品な人が多い(ように思われる)。

 NHKの大河ドラマ「元禄撩乱」が放映されていた年、主役をはっていた勘九郎が2、3人の人たちと来ていたのに出くわしたことがある。
 勘九郎と同じ空間で飲んでいると、わたしも粋な飲み方をしなければ、などど思ってしまう。あての注文の仕方、猪口の口へのはこび方まで気になって、飲んでいて疲れてしまうのは、わたしが田舎者のせいだろう。
 でも、時には洗練と粋を気取って飲むのも、まあ、いいんじゃない?
2004.12.5

Johnney Foley's IRISH HOUSE (アイリッシュパブ・桑港)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪


 サンフランシスコにあるアイリッシュパブ。
 表から見ると小さな店かと思うが、中は天井が高く、かなり広い。カウンター席の先はテーブル席になっており、パーテイションで区切られているせいか、だだっぴろさは感じない。
 焦げ茶色の柱と床が室内に重厚さを与えている。
 ビール、ウィスキー、カクテルに軽食、夕方から夜遅くまで、ここはサンフラン シスカンと旅行客でにぎわう。

 照明を落とした室内の壁には、立派な額に入った古い絵がいくつも飾られている。
 これだけ見れば美術館に入ったようだが、目を転じると室内はあふれんばかりの熱気と喧騒が充満している。
 白いブラウスでおさえた豊かな胸を揺らし、ビールジョッキを汗だくで運ぶフロアレディがいる。
 仲間同士で来て、冗談をとばしあい笑いあう若者たちがいる。
 中年男性軍の陽気な大声が聞こえる(英語である。何言っているかわからない)。
 二人用テーブルには、顔をよせ話し合う恋人たちがいる。
 カウンター席で一人足を組み、カクテルをすする人待ち顔の美しい女性がいる。

 サンフランシスコでのアフター5は、しばしここに身をゆだねよう。

 2001.4.20


蓮玉庵(れんぎょくあん) (蕎麦・上野)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪

 幕末からの歴史を誇る蕎麦の名店。 斎藤茂吉や森鴎外、久保田万太郎も立ち寄ったとのこと。
 今は、わたし余白が立ち寄る(こともある)。

 蕎麦のメニューのほかに酒のつまみとして板わさ、月見いも、焼海苔があり、夕方5時からは、つくね、玉子焼き、鳥わさが加わる。
 昼、散歩の途中に、夕方、帰宅前に、“蕎麦屋酒”の粋が楽しめる。

2008.4.28写真追加


レストランテさかい (イタリア家庭料理・大泉学園)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
 イタリア家庭風料理の店。
 自家製手打ち麺による各種パスタがとても美味しい。もちもちシコシコとした生麺ならではのふくらみのある舌ざわりと噛み心地が楽しめる。
 パスタのほかにリゾットと各種肉料理・魚料理があり、どれも味がよい。オードブルも豊富。

 西武池袋線大泉学園駅北口から都民農園・セコニック方面行きのバスで15分、都民農園下車。歩いて3分。
(写真はペペロンチーニ)

■ 営業時間:昼 11時30分~14時、夜 17時~21時30分
■ 定休日:毎週月曜日

瓢香(ひょうか) (中華料理・大泉学園)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
 看板に中国料理とあるが、高級志向の店ではない。ラーメン(500円)、餃子(5個380円)もある町の中華料理屋さん。
 しかし味は普通ではない。麺類もご飯類も料理も極上。本場中国で修行した(と思われる)主人と、そのとき知り合った(と思われる)働き者の奥さん二人で切り盛りしている。

 2歳くらいだったお子さんを小ぢんまりした店内で見かけたのが15年ほど前、そのお子さんはもう高校3年生とのこと。その店で今も変わらす美味しい料理を提供し続けている。

 大泉学園駅から都民農園セコニック方面行きのバスに乗って約10分。「北出張所」で下車。100メートルほどさらに歩き、右側の小路を入ったすぐのところにある。
2005.9.3

千登利(ちどり) (焼きトン・池袋)

2006-03-09 | 美酒・美味探訪
池袋西口、ロサ会館脇の居酒屋。
間口はせまいが、奥に向かって長いカウンターが続いている。

入口近くの大鍋に、肉と一丁の大豆腐がたくさん煮込んである。これが店の看板、牛肉豆腐。
一人前は大豆腐ひとつに牛スジ肉がたっぷり、楕円形の深皿に盛られてくる。



ほかにやきとり(焼きトン)各種。 タン、ハツ、カシラ、レバーなど、どれも掛け値なしに旨い。
ネギ、にんにく、銀杏などの野菜も焼いてもらえる。味噌ダレ付きの生のセロリとカブもある。

店に気を使わなくていい、となりを気にしなくていい、ふところもあまり心配しなくていい。
一人で行けば心地よい酔いの中に本来の自分をとりもどせるところ。
http://www.walkerplus.com/tokyo/gourmet/DETAIL/V-TOKYO-2RTAJ851/

(2009.2.21 写真追加)