Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

上海行き機内で「最強のふたり」

2013-01-09 23:29:05 | 機内食・映画・美術展
今年最初の出稼ぎ先は上海。

羽田発は9時過ぎと早いので、ラウンジで飛行機を見ながら朝ごはん。
 メゾン・カイザーのなんちゃらエクメックという黒いパン、ちょっと変わった風味にサワークリームをつけて食べるといける。

いささかパンを食べすぎた、と思いつつ、機内食が出ると味のチェックだけ、とか思いながらついまた食べちゃう。
 中国線のちまちましたお弁当、大した中身じゃないがバラエティが多いのがうれしく、ゆかりご飯の上に乗った鰆がふっくらした焼き上がりなのに感心する。
デザートがアイスクリームじゃなくなったのは冬だからだろうか。

今日は見たい映画があるのでご飯を出される前からビデオにアクセス。
なにしろ上海は近いのでぐずぐずしていると見終わる前に着いてしまう。

本日選んだのはフランス映画 「最強のふたり」

最近のフランス映画は時としてまったく肌に合わなくて大外れすることがあるのだが、これは日本の劇場でもそこそこヒットしただけあってしごくまともな映画。
大金持ちの身体障害者と移民の看護師という、ある意味ステレオタイプな役回りながら、看護師が障害者に遠慮することなく、雇い主はそこが気に入るというのがわかりやすくていい。
看護師の冗談は時に「そこまで言うか」というほどきわどかったりもするが、そこに偏見や差別がなければ受け入れられるということだろう。日本のメディアなどがやたらに表面だけの禁止用語を作っていることのアンチテーゼのよう。

役者はどちらもうまいが、特に黒人看護師役が生き生きとして深みもあって実に魅力的。モデルとなった実在の看護師はアラブ系の人のようだが、これをセネガル人にしたのは大成功。
障害者役は頭しか動かすことができないと言うハンデにもかかわらず、表情だけで複雑な内面を表現するのだからこちらもたいしたもの。
セリフですべてを説明したりしないところもいいが、これはうまい役者がいてこそ可能なことだろう。

期待に背かない映画を無事に最後まで見終わって、到着した上海は今日もぼんやりともやって底冷えがする。



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コメント (4)
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