Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「年末」の上海で朝散歩

2013-01-12 18:41:24 | 東アジア
仕事である会社を訪ねたら、エレベーターホールで10人ほどの若い子たちがなにやらダンスの振りを一生懸命練習していた。
聞けば「忘年会の練習です。忘年会は力が入るんです」。

中国の正月は旧暦、今年は2月10日からなのでなるほど上海は年末なわけだが、しかし考えたらまだ1ヶ月もあるし、午後の2時過ぎって就業時間じゃないのか。
2時間ほどの打ち合わせを終えてもまだ練習をしてるって、恐るべし中国の忘年会。

さて、そんな上海、ホテルの朝食はつまらないので外をうろついてみる。
今まで行ったことのなかった方向に行ってみると
 何とも好みの路地を発見。
しかも「西域」の文字とイスラム帽が見えれば入らないわけにはいかない。

ウイグル語が飛び交う店内に入ると料理の写真が壁にあるので注文は簡単。
 
お兄さんが手打ちで伸ばしてくれた麺はしこしことコシがあり、具はちょうどよいピリ辛具合でおいしいラグメン。ついてきたスープもクミンの香りがしてうまい。
 食べている間もお兄さんは調理台いっぱいの生地に油を振り、全体重をかけてこねている。これはおいしいわけだ。

 ピリ辛の舌を鎮めるべくコーヒーを頼んだのは「85℃」。
台湾のパン屋チェーンはさすがに店の造りもケーキもおしゃれ。

その先に見つけたのは小さな屋内市場。
 
こぎれいな市場だが、天井から魚やら肉やらの燻製がぶら下がっているのが面白い。

思いがけずホテルの近くに好みのエリアを見つけたので、翌朝もそちら方面へぶらぶら。
また別の路地を入って見ると
 大通りとは一変、いかにも庶民的な住宅地が広がる。
 
店先で揚げた豆を売っていたり、猫がつながれていたり。

さらに先へ行くと狭い路地に露天市場。
 
山積みの竹の子がおいしそう。
  
鶏肉類も新鮮そのものだが、鴨やらガチョウやら鳩やら、本当に普段から食べるのね。

この近所のスーパーに入って見るとどこも腐ったような野菜しか置いていないが、こんな市場があちこちにあったらそりゃ誰もスーパーなんかでは買わないわな。

でこの時期の中国に行くと果物屋さんには柑橘類がてんこ盛り。
 
あまりにもたくさんの種類があるのでいくつか買って食べ比べてみた。


左の2つは芦柑というらしいが、伊予柑のような厚い皮で味は日本のミカンと大差なく種が多い。
3つ目の金持山というのは昔の缶詰のミカンの味がする。
次の冰糖橙は日本のミカンより小ぶりだがまん丸で、とても甘いネーブルオレンジのようでおいしい。
でも一番好きなのは一番右のちびっこみかん。金柑よりちょっと大きいぐらいだが、内皮がうすく、味が濃くて大好き。

みかんの袋をぶら下げながら、さらに朝ご飯を調達。
 
1つでお腹いっぱいになる葱餅はたったの1.8元(約25円)。ピンクの腕カバーのおじさんが握ってくれたご飯は肉そぼろにザーサイ、卵入りで4元。
 食事の友はコンビニで買ったおしゃれなパッケージのウーロン茶。
これ、甘さもなくておいしかった。中国の商品も進化している。


上海駐在の日本人によると、昨年の秋に反日で大騒ぎだった頃はさすがに緊張感があり、韓国人のふりをすることもあったとか。
でも中には日本人と知ると「俺は日本人が大好きだよ」と言ってくれるタクシー運転手がいたり、まわりの中国人の方が気を使ってくれたらしい。
「暴動を起こしたのは地方から来た人。上海人ではありません」と言う上海人の言葉は信じていいと思う。地元民の店に紛れ込んで日本人とわかってもみんな普段と変わらず親切にしてくれたから。

ただ「地方から来た人」を未開の外国人のように思う都会人、と言うところに今の中国の問題があるんじゃないだろうか。
 


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コメント (4)
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