12月1日 続き
会津川口駅から出発したバスは山を上がって行き、10分弱の玉梨八町で下車。
バス通り沿いに何軒か建物が立ち、すぐ脇の川を渡った先にも建物が見えるが
宿はどこだろうと探すとなんのことはない、バス停のすぐ斜め向かいが目指す「恵比寿屋」さんだった。
おなじみ「秘湯を守る会」の提灯の下がるフロントでチェックインして、すぐにお部屋へ。
いただいたのは2階の2間続きの角部屋。入ってすぐの踏み込みにはトイレ、洗面も付いて
窓から見える川向うの青い屋根の小屋は玉梨温泉共同浴場、すぐ隣の赤い屋根は八町温泉共同浴場。
この2つの共同浴場はそれぞれ泉質が異なるが、こちらの宿では両方入ることができるというので、まずは予約制の貸切風呂「月と太陽」へ。
「1階の奥に扉があります」と言われたが、出入り口はまさかこれが、と思うような鉄扉。
これを開けると壁際のすごく狭い通路で、その先にやっと木造の小屋が見える。
浴室に入るとコンクリート床の手前に6角形の小さな浴槽、奥に四角で手前が寝湯のために浅くなった浴槽があって、シャワーも完備。
奥の四角が八町温泉とのことだが、笹濁りのお湯はこの時は36℃ほどとぬるく、炭酸分が多いはずだがあまり泡付きが見られなかったのはお湯の投流量が少なかったのだろうか。
この浴室全体が寒かったので、すぐに六角形の小さなお風呂へ。
こちらは玉梨温泉だが40℃と適温のお湯は金氣臭がしてちょっとしょっぱく、鮮度もこちらの方がよく感じられた。
30分の貸し切り風呂を出たらじきに夕食。
食事処は大広間でソーシャルディスタンスばっちり。
お造りは生湯葉に豆腐、こんにゃくだが、その後に登場したたっぷりの馬肉がうま~い。
けんちん風の煮物碗に揚げそばの餡掛け、天ぷらが続いてもうこの時点で満腹。
なのでせっかくのシシ茸の御飯が一口しか入らなかったのは残念。
こちらの食事は家族経営の宿らしく家庭料理っぽいが、とにかくボリューム満点。
お腹が落ち着くのを待って、夜遅く大浴場へ。
かっぱの湯と名付けられたこちらは最近では珍しく男女の入れ替えなし。
内湯は玉梨温泉だがこちらでは鉄分でお湯が茶色く濁っているのがよくわかる。
奥には扉があるのでそちらを出てみると
すぐ目の前に柱が立ちふさがるがその裏に一人サイズの露天風呂。この浴槽がまた八町温泉で、こちらはお湯がどんどん注がれて貸切りのお風呂より鮮度よく、それでも38℃とぬるめなのだが
すぐに体に泡が付いて気持ちいい~。
この宿のお風呂ではこの浴槽が最高。体も良く温まる。
と誰も来ないのを幸い、この露天を堪能していたら外は細かい雪が降りだした。
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