寺社仏閣仏像好きのtrinさんの記事に刺激されて、こちらも10数年ぶり?に奈良の都に行ってきた。
京都に比べてアプローチの面倒な奈良、今回は乗り換えなし、なにより安いということで往路に夜行バスを選択。
横浜YCATを23時10分に出発する東京富士交通のナイトライナーα、木曜出発で5100円。
3列独立シートがカーテンで仕切られているのはいいのだが、座席の幅がそれほどあるとも思えないのに通路が横歩きしないと通れないほど狭い。
那智勝浦に行った時は良く眠れたが、今回は耳栓、アイマスク使用にもかかわらず完敗。
7時間の乗車で予定より早い朝6時過ぎにJR奈良駅前に到着。
古い駅舎を利用した観光案内ももちろんまだ開いていない。
静かな三条通りを歩き、近鉄奈良駅前のホテルに荷物を預けて朝食を摂れるところを探すが、7時前ではさすがに無い。さらに東向商店街を歩いていると、なんと
アーケードに鹿!
こんな所にまで出没するのかと驚いたが、自転車の女子高生も振り返っていたのでいつものことではないのだろう。
7時に開店するパン屋でやっとコーヒーにありついて、小雨が降り出した中を7時半に開門すると言う東大寺へ。
朝一番ではさすがに人も少ないが、小学生の遠足はもう来ていて
一緒にガイドさんの話を聞きながら巨大な仁王像を見上げて嘆息をもらす。
大仏殿へもほぼ一番乗り。
雨に濡れたまわりの緑が目に鮮やか。
大仏様の印象はさすがに変わらないが
蓮華座のレプリカの細かい線刻がかわいかったり
少年院で制作されたと言う歴代大仏殿の模型など、こんなものがあったのかと面白い。
現在の大仏殿は江戸時代のものだが、奈良や平安時代の建物に比べるといかにも武ばって優雅じゃないのがよくわかる。
子供たちが胎内くぐりに行列している隙に先へ進もうと
青もみじの下をくぐって
法華堂へ。先客が二人いたが、とても静かな中で奈良時代の仏様とじっくり対面できて幸せ。
しかし一番のお目当てだった日光・月光菩薩様がいらっしゃらない?と思ったら2011年にオープンした南大門脇のミュージアムにお引越しされていたとは、知らなかった。
後でしっかり拝ませていただいたが、大仏殿のチケットを見せたら買っていなかった共通券の入場料にしてくださったのはありがたかった。
さらに進んで二月堂。
朝の雨も上がって、ここから見る景色の素晴らしさよ。
二月堂を降りて石畳を下り、大湯屋など眺めながら大仏殿の前まで戻ると
早朝にはあんなに静かだった参道が9時過ぎにはこの盛況ぶり。
鹿たちもおせんべいをもらったり撫でられたりと学生や外国人たちに大人気だが、奈良の鹿ってこんなにたくさんいたかしら。
そうこうしているうちに9時半になったので、今回の旅一番の目的地、奈良国立博物館へ。
特別展「快慶」に、昨秋購入した東京国立博物館の年間パスポートを提示してサクッと入場。
快慶はもちろん運慶と並ぶ鎌倉時代の仏師だが、その代表的な作品が50体以上も一堂に会して壮観。
特に入場早々にお目見えする醍醐寺の弥勒菩薩があまりにも美しい。本当はこの正面からのお姿よりもちょっと斜めから見た方が好きなのだが。
快慶は特に阿弥陀仏を多く作ったと言うことで、同じ姿の像を若い頃から晩年まで、すぐそばで見比べられる。
自分は若い頃に作られた生き生きした阿弥陀様の方が好きだけれど、勝手にこんな見方ができるのもこういう特別展の面白さ。
快慶でエネルギーを消耗してしまったのでここでランチ・ブレークを挟み、次には常設展の「なら仏像館」へ。
これは明治27年に作られた建物だそうだが、昨年リニューアルしたばかりという館内は動線などもしっかりしていて見やすい。
奈良国立博物館に入ったのは実はこれが初めてなのだが、仏像ばかり、それも飛鳥時代から鎌倉時代までと古いものばかり集めてこの充実度はさすが奈良。
ここまででもうかなりお腹いっぱいだが、もうあとひとふんばり、と隣の興福寺へ。
ここの目玉はもちろん天平時代の塑像だが、いつもの展示場である国宝館が改築中と言うことで、これも再建中の中金堂の裏の仮講堂で、春(6月18日まで)と秋(9月15日~11月19日)に特別公開中。
何が特別かと言うと、国宝館ではガラスケースに入れられて一列に並べられている仏像が、阿弥陀仏を中心に周りに八部衆と十大弟子、四隅に四天王と立体曼荼羅のように配置されていること。
柵がいささか遠く、ガラスケースの時の方が間近に見られたように思うが、一目ですべての仏像が並んでいるさまを見られるのも壮観。
中でスターはもちろん阿修羅だが、一堂に会すると細身の阿修羅はちょっと印象が弱くなって、
自分的には頭部しか残っていない、この五部淨が印象的だった。
この後は東金堂で薬師如来様を拝み
人も来なくて静かな三重塔や北円堂などの国宝を巡って本日の観光終了。
ようやく駅前のビジネスホテルにチェックインできた時にはもうヘロヘロ。
今日一日で200体は仏像を見ただろう。
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京都に比べてアプローチの面倒な奈良、今回は乗り換えなし、なにより安いということで往路に夜行バスを選択。
横浜YCATを23時10分に出発する東京富士交通のナイトライナーα、木曜出発で5100円。
3列独立シートがカーテンで仕切られているのはいいのだが、座席の幅がそれほどあるとも思えないのに通路が横歩きしないと通れないほど狭い。
那智勝浦に行った時は良く眠れたが、今回は耳栓、アイマスク使用にもかかわらず完敗。
7時間の乗車で予定より早い朝6時過ぎにJR奈良駅前に到着。
古い駅舎を利用した観光案内ももちろんまだ開いていない。
静かな三条通りを歩き、近鉄奈良駅前のホテルに荷物を預けて朝食を摂れるところを探すが、7時前ではさすがに無い。さらに東向商店街を歩いていると、なんと
アーケードに鹿!
こんな所にまで出没するのかと驚いたが、自転車の女子高生も振り返っていたのでいつものことではないのだろう。
7時に開店するパン屋でやっとコーヒーにありついて、小雨が降り出した中を7時半に開門すると言う東大寺へ。
朝一番ではさすがに人も少ないが、小学生の遠足はもう来ていて
一緒にガイドさんの話を聞きながら巨大な仁王像を見上げて嘆息をもらす。
大仏殿へもほぼ一番乗り。
雨に濡れたまわりの緑が目に鮮やか。
大仏様の印象はさすがに変わらないが
蓮華座のレプリカの細かい線刻がかわいかったり
少年院で制作されたと言う歴代大仏殿の模型など、こんなものがあったのかと面白い。
現在の大仏殿は江戸時代のものだが、奈良や平安時代の建物に比べるといかにも武ばって優雅じゃないのがよくわかる。
子供たちが胎内くぐりに行列している隙に先へ進もうと
青もみじの下をくぐって
法華堂へ。先客が二人いたが、とても静かな中で奈良時代の仏様とじっくり対面できて幸せ。
しかし一番のお目当てだった日光・月光菩薩様がいらっしゃらない?と思ったら2011年にオープンした南大門脇のミュージアムにお引越しされていたとは、知らなかった。
後でしっかり拝ませていただいたが、大仏殿のチケットを見せたら買っていなかった共通券の入場料にしてくださったのはありがたかった。
さらに進んで二月堂。
朝の雨も上がって、ここから見る景色の素晴らしさよ。
二月堂を降りて石畳を下り、大湯屋など眺めながら大仏殿の前まで戻ると
早朝にはあんなに静かだった参道が9時過ぎにはこの盛況ぶり。
鹿たちもおせんべいをもらったり撫でられたりと学生や外国人たちに大人気だが、奈良の鹿ってこんなにたくさんいたかしら。
そうこうしているうちに9時半になったので、今回の旅一番の目的地、奈良国立博物館へ。
特別展「快慶」に、昨秋購入した東京国立博物館の年間パスポートを提示してサクッと入場。
快慶はもちろん運慶と並ぶ鎌倉時代の仏師だが、その代表的な作品が50体以上も一堂に会して壮観。
特に入場早々にお目見えする醍醐寺の弥勒菩薩があまりにも美しい。本当はこの正面からのお姿よりもちょっと斜めから見た方が好きなのだが。
快慶は特に阿弥陀仏を多く作ったと言うことで、同じ姿の像を若い頃から晩年まで、すぐそばで見比べられる。
自分は若い頃に作られた生き生きした阿弥陀様の方が好きだけれど、勝手にこんな見方ができるのもこういう特別展の面白さ。
快慶でエネルギーを消耗してしまったのでここでランチ・ブレークを挟み、次には常設展の「なら仏像館」へ。
これは明治27年に作られた建物だそうだが、昨年リニューアルしたばかりという館内は動線などもしっかりしていて見やすい。
奈良国立博物館に入ったのは実はこれが初めてなのだが、仏像ばかり、それも飛鳥時代から鎌倉時代までと古いものばかり集めてこの充実度はさすが奈良。
ここまででもうかなりお腹いっぱいだが、もうあとひとふんばり、と隣の興福寺へ。
ここの目玉はもちろん天平時代の塑像だが、いつもの展示場である国宝館が改築中と言うことで、これも再建中の中金堂の裏の仮講堂で、春(6月18日まで)と秋(9月15日~11月19日)に特別公開中。
何が特別かと言うと、国宝館ではガラスケースに入れられて一列に並べられている仏像が、阿弥陀仏を中心に周りに八部衆と十大弟子、四隅に四天王と立体曼荼羅のように配置されていること。
柵がいささか遠く、ガラスケースの時の方が間近に見られたように思うが、一目ですべての仏像が並んでいるさまを見られるのも壮観。
中でスターはもちろん阿修羅だが、一堂に会すると細身の阿修羅はちょっと印象が弱くなって、
自分的には頭部しか残っていない、この五部淨が印象的だった。
この後は東金堂で薬師如来様を拝み
人も来なくて静かな三重塔や北円堂などの国宝を巡って本日の観光終了。
ようやく駅前のビジネスホテルにチェックインできた時にはもうヘロヘロ。
今日一日で200体は仏像を見ただろう。
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本記事はちょっとどこをどう表現したらいいのか
ワタクシでしたらお写真1枚で1記事書きそうです
二月堂のセリ出た床は敬愛する西岡常一師の
ご尊父さまが大正のころに張り替え工事なさいました
ワタクシは床に手をついて(例:桑田投手がピッチャーマウンドでひざまずく)感動したこと
奈良博常設展の執金剛神立像が五体並んで片足立ちしているコーナーに萌えたこと
これだけで止めおきます
弁当ネタでだらだら過ごさず「奈良」ネタはじめよう
仏像の写真が撮れなかったのが残念ですが、許可されていたらこのページは仏像だらけになったでしょう。
旅行記が溜まっているのも駆け足記事になってしまった原因の一つ。
台湾もスペインも、早く書かないと小容量脳内HDから消えてしまいそうなのです。
はい、スペイン楽しみにしていますよーー(笑)
さて奈良。やっぱり素晴らしいですね~
この前鎌倉に行ってお寺をいくつか巡ったのですが、今回の記事を読んでやっぱり奈良は規模が違うように感じました。
中学生の時修学旅行で行った以来行っていないので、読んでいて行きたくなりました。
しかし、遠足って早いんですね。自分もそんなに早かったのかな…
修学旅行でバスで回っちゃうとわからないですけどね。
7時半にはもう来ている小学生もすごいし、今の修学旅行生は土曜日も日曜日も来るそうです。
やっぱり先生って大変ですよね。