このところ続けざまに読んでいたのはイギリスのミステリー作家、アン・クリーブスのシェトランド・シリーズ。
シェトランドとはイギリスの最北端、スコットランドの沖にある島々で、スコットランド本土から170キロ、島数は100あるが人が住んでいるのはそのうち16島だけ、人口は合わせて2万人強、中心となるラーウィックと言う町でも緯度はノルウェーのオスロより北にあるという。
シリーズは全8作あって、わずか2万人の辺地なのに次々に殺人が起こるのはミステリーシリーズのお約束(笑)。
毎回閉ざされた小さなコミュニティーの中での事件なので容疑者は限られているのだが、島の人はほとんど遠い縁戚か顔見知り、噂はたちまちのうちに広がってしまうような社会なのに実は誰もが人に知られたくない秘密を抱えている、というあたりが読みどころ。
さらに寒くて農業もほとんどできないような土地なのに北海油田や天然ガスのおかげで実は豊か、自然を求めてイギリス本土からの移住者も結構いるのだが、元からの島民との関係は微妙というあたりも、ここまで書いて大丈夫なの?と思うほどクリーブスさんの筆は容赦ない。
このシリーズはBBCでテレビドラマ化されていて、実は本よりもドラマの方を先に見ていた。
初めにケーブルのミステリーチャンネルで見た時にはいつも寒そうな所だな、ぐらいに思っていたのだが、本を読んでから改めて見ると、なるほど小説に出てくる場所はこんな景色なのか、と2つがしっかり合体してさらに興味が増した。
ドラマは初期のエピソード以外はオリジナルのストーリーになっていて、主人公の人物設定も実はかなり違うのだが、小説の方で結構うざい恋愛要素を潔く省いているなどこちらも非常によくできている。
というわけでシェトランドに夢中になっている所、来年の春にスコットランドに行かないかとの誘いが来た。
友人のスコットランド人もまだ行ったことがないというシェトランドまで、脚を延ばしてみようかな。
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北欧もミステリー好きですね。
デンマークの特捜部Qも好きです。
見てみてください。