文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

「佐賀県警の追跡でPTSD」の記事に思う

2006-10-13 21:07:07 | オピニオン
 gooニュースによると、佐賀県の女子中学生が、人けのない夜道で、違法な職務質問をしてきた警察官を変質者と勘違いし、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になった事件で、その中学生と両親が賠償請求を求める訴訟を起こしたと言う。

 県側は「正当な職務質問だった」として、請求の棄却を求める答弁書を提出しているが、どう考えても正当と考える理由が見当たらない。

 まず、職務質問をしたのが非番の日である。巡査部長は、管理職ではない。警察組織としての指揮命令下において業務を遂行しているわけではないので、職務質問をする権限自体がないのではないか。

 おまけに、私服で、警察手帳も提示せずと言うことでである。相手が警察官と証明されない以上、当然そんなものに応じる義務はない。変質者かもしれないと思い女子中学生が逃げるのは、社会通念上当然の行為である。

 それを、大声を上げて、車で追いかけることまでしているのである。本人は職務熱心なつもりかもしれないが、一般的な感覚では、常軌を逸しているとしか言いようがないであろう。

 警察官は、法を守るためにいるのである。その警察官が、明白にルールを逸脱しているのに、県側が違法性はないと言っているのは、どのような詭弁であろうか。


「佐賀県警の追跡でPTSD」 中学生が県提訴(西日本新聞) - goo ニュース


風と雲の郷 本館(楽天ブログ)はこちら 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする