文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

資格の取り方4(ポイントをつかむ)

2006-10-30 19:07:55 | 資格の取り方
(2)ポイントをつかもう


 皆さんに聞いてみたい。資格試験の制度は何のためにあるのであろうか。


 いわゆる資格試験には、免許を与えるための免許試験と、その人のもっている知識・技術などを証明する検定試験の2種類がある。まず、免許試験の場合は、この仕事をやるためには、そのために必要な知識・技能などをきちんと保有していることを公的に確認して、その仕事をしてもいいよという許可を与えるためであろう。医師の国家試験や司法試験などが典型的なものである。また、検定試験の場合は、この人がこういった知識・技能を持っていると言うこと証明するためである。例えば情報処理試験のようなものである。当たり前のことであるが、資格試験には、実施するための目的があるのである。


 言い換えると、資格試験の勉強とは、その資格により証明したい知識・技能などを身に付けるために勉強するということなのだ。試験実施機関は、当然のことながら、その目的に沿った試験問題をつくる。だから、知識・技能などを証明するために特に重要だと考えているところを出題するのである。ここを外してしまうと、いくら勉強しても合格はおぼつかないのである。


 それでは、出題者が重要だと思っているところを知ることができるのだろうか。それは案外と簡単なのである。過去問を解いてみるのだ。最初は解けなくても当然である。解答を見ながらでも、一通り流して見れば良い。


 資格試験は、単に物知り博士を選ぶためのクイズではない。試験には目的があるので、出題のポイントはおのずと限られてくるのである。中には、出題者の見識を疑うような試験もあるが、通常は、特にきちんと押さえておいてもらいたいと出題者が思っているところが、繰り返し、形を変えたり、場合によっては、まったく同じ形で出題されることになる。だから、過去問題集をやっただけでも合格可能な試験もけっこうある。


 テキストを読むにしても、このようにして、あらかじめポイントをつかんでからテキストを読むと、理解度が格段に違う。テキストは、隅から隅まで、丸覚えする必要はない。ポイントをつかんだ勉強をすれば、頭脳に対する無駄な負荷を軽減することができるのである。もちろん、試験では、重箱の隅をつついたような問題が出る場合もあるが、気にする必要はない。どうせほとんどの受験生はできないし、大部分の試験の合格基準点は6~7割程度なのである。                  (続く)

(この記事は、以前本館の方に掲載していたものを書き直したものです。)


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