文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:電気計算2017年12月号

2017-12-01 20:55:06 | 書評:その他
電気計算 2017年 12 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
電気書院


 電気主任技術者やエネルギー管理士を目指す人たちのための受験雑誌の12月号。昔は、色々な資格に関する受験雑誌があったものだが、少子化の影響か、人々のハングリー精神が希薄になり、勉強をして資格を取ろうという意欲が無くなってきたのか、それとも理工系の方面に皆が興味を持たなくなってきたのか、種類がどんどん少なくなっていく。

 情報処理に関する受験雑誌など、昔は数種類はあったように記憶しているが、しばらく前から全滅状態だ。電気主任技術者については、健闘しているようで、いまも関連雑誌が販売されているが、売っている書店自体が減っているので、昔よりかなり販売部数は減っているものと推測する。雑誌の価格も昔より格段に上がってしまっている(昔の価格はもう記憶にないが、それでも1000円以上していたような覚えはない。今は、この号で1620円だ。)

 電気は、ものづくりをしているところなら必ず使われており、電気主任技術者というのはかなり間口の広い資格なので、持っていて損をすることはないと思う(必ずしも得をするかどうかは分からないが。)

 この雑誌には、電気主任技術者試験(通称「電験」)やエネルギー管理士(電気)を受験する際に必要な色々な知識が詰め込まれているのみならず、電気技術者として知っておくに越したことはないトピックス的なものも多く連載されている。私も電気主任技術者試験やエネルギー管理士試験(昔は確かエネルギー管理士の試験は別の雑誌になっていたような記憶があるが、今はこちらに統合されているようだ)の際にはかなり世話になった。

 理工系離れが叫ばれ、大学の電気関係の学科を出ていても、本来は工業高校卒レベルのはずの電験3種でさえすんなりとは合格できない大学生が増えている現在、もっとこの手の雑誌が売れてもいいと思うのだが。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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