文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

笑顔のたえない職場です。

2022-01-24 08:38:44 | 書評:その他

 

 主な登場人物は主役の双見奈々。自分にまったく自信のない漫画家である。ちなみに妄想癖がある。そしてそのアシスタントの間瑞希(はーさん。ちなみに奈々の友人の妹。その姉もはーさんらしい。)。奈々の担当編集者である、美女の佐藤楓。

 本書を読むと、編集者と漫画家の相性がいかに大事かということがよく分かる。楓は、奈々を天才として買っている(ただし恥ずかしいのでなかなか褒めない。褒め慣れてないので褒めるとすごく疲れる。)のだが、前の担当編集者の戸田は、自分の趣味に合わないので、ネームになかなかOKを出さなかった。これが奈々が自信のもてない大きな原因となっている。

 このあたりを読むと、今のシステムに関する問題点が分かると思う。一人の担当編集者がクリエイターでもないのに、自分の趣味でダメ出しをするところに根本的な問題があると思う。その編集者が名伯楽ならいいのだが、そうでない場合は才能をつぶすことになってしまう。しかし、編集者には何のペナルティもない。前の担当者には石を投げたくなる人も多いのではないかと思う。

 こういった漫画家の日常が、コミカルに描かれており、時にはニヤリとしてしまう。絵柄も綺麗なので、私の趣味にもあう。いくらストーリーがしっかりしていても、絵柄が綺麗でないのは、私には合わない。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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