本書も放送大学の教材の一つである。人は、あまり自分の体については知らないのではないだろうか。外に出ているところならまだしも、特に体の内部については。
本書は、人体の各パーツ事に、どういう仕組みになっているのか、どういう役割があるのかを示したものだ。本書を十分読み込めば、人体構造についての知識がかなりつくのではなかろうか。執筆者は二人とも医師である。だから、本書の知識があれば、お医者さんに行っても、話が分からないということはないだろう。また、健康診断や人間ドックで出てくる専門用語が何を表しているのかもある程度理解できるようになるし、今話題の免疫に関する話だってある程度できるようになるのではないかと思う。
ただ、初めて聞くような専門用語も多いので、もし、この方面を専門とするのでない限り、覚えようと思うと、かなり苦労することだろう。だから、常に手の届くところに置いておいて、なにか気になるところ、知らない専門用語が出てきたら、該当箇所を調べてみるという使い方をすることを勧めたい。
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