桐谷さんは、フルネームを桐谷翔子といい、芝蘭高校一年の女子高生だ。普通の女子高生と違うのは、雑食つまりゲテモノ食いに命を懸けている(ちょっと大げさかw)ところ。容姿端麗なのだが、雑食に対する姿勢はすごい。なにしろ、ゲテモノの味が気になって仕方がないのである。雑食と見ると、とりあえず食べてしまえという感じなのだ。
そして、そんな桐谷さんに巻き込まれて、雑食につき合わされるのが、芝蘭高校の生物部顧問の榊伸一先生。実は桐谷さんの兄である翔馬と榊先生は親友同士。この翔馬君、桐谷さん以上のゲテモノ好きで自由人。世界各地を飛び回りながら、妹のために変な食材を送りつけてくる。
この巻では6つの珍食材が紹介されている。まず、ヒマラヤ山脈でとれる驚異のハチミツであるマッドハニー。合法的にトリップ出来るらしい。次に、小笠原諸島の貴重なタンパク源であったアオウミガメ。そして羊の胃袋を使った爆発するスコットランドの伝統料理ハギス。ジャコウネコの糞から取り出すコーヒーのコピ・ルアク、千葉県に増えているというキョン、そして、ハエの幼虫であるウジ。
コピ・ルアクについては知っていたが、他にもブラジルのジャクー・バード、ペルーのハナグマ、ベトナムのタヌキの糞を使ったコーヒーもあるらしい。激レアとしてはゾウの糞を使ったコーヒーもあるらしいので興味のある人は探してみるのもいいだろう。
キョンについては、昔「八丈島のキョン」というギャグがあったが、ついに千葉県にまで上陸したかという感じ。ウジも食べれば結構美味いらしいが、どうもあの見た目がちょっと。いや考えてみると、蜂の子とあまり変わらないのだが、やはり住んでいる環境を考えるとちょっと手を出す気にならないな。
ともあれ、雑食に興味がある人には参考になることも多いだろう。あっ、これ食べられるんだという発見も。ぜひ試して欲しい、私は遠慮するから(笑)
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