文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本 ハンディ版

2022-01-14 08:26:50 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 

 みなさんは、SDGsというものをしているだろうか。Sustainable Development Goals の略で、持続可能な開発目標と訳される。2015年に国連が2030年の世界のありたい姿を描いたものだ。この内容は17の達成すべき目標に分かれている。

 SDGsと言う言葉を聞いたことがある人は多くとも、個々の目標について知っている人はそれほど多くないのではないかと思う。この17の目標を列記すると、
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 本書はこれらの17の目標について、それぞれカラーイラストと文章を使って説明している。更には、おススメ本として読むべき本も紹介されている。本書を熟読すれば、SDGsについての理解が深まるのではないかと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 005 幽霊にされた女

2022-01-12 10:50:22 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この物語もいつものように、子分のガラッ八が平次の所に飛び込んでくるところから始まる。花川戸で質両替屋を営んでいる近江屋の小町娘のお雛が行方不明になり、遺体が出てこないが、占い師が、お雛の幽霊が、体の代わりに、300両を棺桶に入れて祖先の墓の傍に埋めてくれと言ったというのだ。

 しかしこれを詐欺だと見抜いた平次は、近江屋に出向きこう言う。

「お聞きでしょうが私は滅多なことで自分から飛出しません。お上の御用は勤めておりますが、人に縄を打つ商売の浅ましさを、つくづく知っているからでございます。ところが、子分の者の話や、世上の噂で、お宅のお嬢様の災難を聞いて、あまりの事にジッとしていられなくなって、ツイ押付けがましくやって来たようなわけでございます」



他の話を読んでも、平次は大分出不精のように書かれている。平次が出るときは、それだけの理由があるときであり、イメージがテレビドラマなどで描かれる平次とは違うのである。

 まあこれは十手を預かる者としてそれでいいのかとも思わないでもないが、ライバル?の三輪の万七親分のように、しょっちゅう誤認逮捕をやっているよりはましだろう。

 もちろん最後には、平次が事件を解決して、見事お雛を助け出すのだが、この作品では、珍しく平次の投げ銭の場面がある。昔は、1事件に1回は投げ銭の場面があると思っていたのだが、このシリーズを読むようになると、意外に投げ銭をしている場面は少ないことに気が付く。平次は貧乏暮らしと言う設定なので、あまり景気よく投げ銭をしているとお静さんに怒られるのかな?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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主任がゆく! (2)

2022-01-10 09:24:09 | 書評:その他

 

 以前紹介した「主任がゆく!」の2巻目。主人公はもちろん企画部第一企画室主任の北見しろみさん。なお、北見主任と呼ばれているが、この会社(ぶんか商事)では、主任とは、係長のことである。だから部下の査定もする。このあたりには、会社によって違うので、一概には言えないが、係長と主任の両方を置くようなところでは、主任は係長の下となる。

 なお、北見は年齢不詳となっているが、同期入社の企画部第二企画室主任で北見とは犬猿の仲の東が30代前半となっているので、北見も同じような歳だと思われる。(どちらかがものすごく浪人や留年をしてなければだが)

 この間では北見の実家が出てくる。父親が亡くなったという連楽がきて、北見が手伝いの部下と実家に帰るのだが、何と働いているところから新幹線3時間、特急3時間、鈍行2時間、バス1時間で、最後は徒歩40分らしい。おまけに、実家の母親の喋る言葉が宇宙人語で意味不明。どんな田舎や?(結局父親は、亡くなったのではなく、いなくなったということ。実は、熊と格闘して滝に落ちて、下流に流されたらしい。その熊をお土産に帰ってきたところは、さすが北見のお父さん。)

 それにしても、北見さんはものすごくパワフル。見た感じは美人でナイスバディなのだが、すぐ手が出るし、居眠りはするし、屁はひるし、もう野生児丸出し。基本的には4コマの連続で話は進んでいくが、北見さんの野生児かげんにもう爆笑の連続だろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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壺霊 下

2022-01-08 20:43:59 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 だいぶ前に上巻のレビューを書いたまま、解決編となる下巻が行方不明になっていたこの作品。調べてみると、2014年の8月にレビューを書いたようだから、本当に久しぶりだ。この作品も内田さんの浅見光彦シリーズの一つである。

 本書は、京都新聞に10ヵ月に渡り連載していたものに大幅に加筆したものだと言う。内田さんの最後の作品となった「孤道」も毎日新聞に連載(未完)されていたものだ。調べてみると、他にも新聞に連載していた作品が結構あるようである。

 光彦は、この作品では、京都に来ている。京都高島屋にある「ダイニングガーデン京回廊」を取材するためだ。調べてみると、実際にあるレストラン街で、京都高島屋の7階にあるようだ。内田さんの作品は、実際にある場所や、実際の事件がよく出てくるので、旅行を考えるうえでいい参考になるだろう。

 光彦は、「ダイニングガーデン京回廊」の取材に来たはずなのに、いつものように事件に巻き込まれる。事件と言うのは7年前の大勝涼矢が死亡したもの。彼は「都とねたい」というダイイングメッセージを残していた。都というのは大勝の妻である。そして上田京子の殺人事件。

 この作品は寂光院放火事件と殺人事件、紫式部と名付けられた高麗青磁の壺などを結び付け、良くミステリーとして纏めていると思う。ただ光彦は珍しく迷探偵よろしく、最初は犯人を間違えていたのだが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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私の読書、私の書評

2022-01-06 09:10:09 | 書評:その他

 

 全く買った記憶がないんだが、蔵書を掘り返した時に出てきた。おそらく「読書」とか「書評」と言う言葉がタイトルに入っていたからだろうと思う。

 さて、結構古い本で著者は21世紀を待たずに故人になっているが、戦後の日本の民主主義思想に大きな影響を与えた人だという。ちょっとwikiで略歴なんかを調べてみると、なんと、学部は違えど、私の大先輩に当たる人ではないか。著者は文学部で私は工学部だったので、もちろん著者のことは全く知らない。

 本書は、著者が色々な所から求められて書いた書評を一冊に纏めたものだ。多くの書評が1~2ページだが、中には10数ページのものもある。著者の経歴を考えると人文社会系の本が多く、理系のものは、せいぜいアインシュタインの伝記やメイソンの「科学の歴史」といったように、読むのにあまり専門的な知識は不要なものが僅かながら入っている。

 もちろん専門書のような、読むのにかなりの専門的な知識が必要なものは含まれていない、なぜか、一番初めの書評として、図書新聞に掲載した岩波版「科学の事典」が来ているが、これとて専門知識が必要という訳ではない。

ただ本書を読むことにより、書評の書き方などの勉強にはなるものと思う。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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刷ったもんだ!(1)

2022-01-04 08:49:38 | 書評:その他

 

 

 主人公は元ヤンキー中学生の真白悠。ヤンキー娘時代は白虎と呼ばれ有名だったが、なぜか虹原という印刷会社に就職。その虹原は、R18のエロ同人誌から一般商業印刷物まで割と何でも扱っている。そして悠は、企画デザイン科というところに所属している。悠とよく絡んでいるのは、絶対に目を合わせない、黒瀬宏文。大企業の御曹司で、意外に面倒見がいい。実は金森と言う漫画家の大ファンで、ファン同士のSNSでは「こしあん」と言うハンドルネームを使っている。ちなみに、悠も同じく金森の大ファンで、ハンドルネームは「にぎり飯」。オフ会で二人の正体が分かり、びっくり。他のメンバーもなかなか個性的だ、持ち上げ上手で実は力持ちの橙野さん。いつも不機嫌そうだが、実は同人作家の青井さんなど。

 この作品は、元ヤンキー娘の悠の印刷会社での奮闘記といったところか。やる気になると、とたんにヤンキー時代のギロリとした顔になるところがなんとも面白い。色々な印刷用語も勉強でき、なかなかためになるかも?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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よくわからないけれど異世界に転生していたようです(2)

2022-01-02 08:16:23 | 書評:その他

 

 この作品はなろう系異世界もののひとつだ。ヒロインは、レンと言う孤児の美少女。ただし前世は、30代の研究者のおっさん。孤児院から、出資者の商人のところに送られる途中、山賊に襲われて一人助かるのだが、その際に前世のことを思い出す。このまま帰っても、その商人の慰み者になるだけ。しかしこの世界には魔法がある。実はレンは天人族で、創造魔法が使える。まだ日本で言えば小学校も卒業していない歳だが、かなり発育がよく、15歳くらいに見える。

 前巻で助けたフェンリル親子に懐かれ、自分も魔法が使えるので、一人暮らしで困ることは何もないのだが、ゴブリンに襲われていた少女を助けたことから、厄介毎が舞い込んでくる。彼女の作ったポーションを狙って色々な連中が来るようになったのだ。それがどいつもこいつもロクなやつではない。結局住んでいる森から出ていくことにしたリンだが、果たしてこの後どう展開するのか。

 ところで、このリンちゃん。ひとりエッチを日課にしているようで、どんどん「淫乱」のレベルが上がっていく。スキル欄に「淫乱Level6とつくほどだ。ちなみに「巨乳Level1]らしい。「淫乱」や「巨乳」がスキルかどうかはさておき、その歳でどんどん淫乱になっていいのか?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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あけましておめでとうございます

2022-01-01 00:34:58 | その他

2022年になりました。今年も宜しくお願いします。

 

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