この作品もこの4巻が最終巻。高身長かっこいい系の女子の高峯千賀子と低身長可愛い系男子の渋木優希とが織りなすラブコメである。二人は高校二年生なのだが、どの位の身長かははっきり書かれていない。絵から判断すると千賀子さんは、180cm以上、優希君は160cmかそれ以下位か。もしかしたら150cmくらいかもしれない。なにしろ、出会ったときは、千賀子さんは優希君のことを可愛い小学生男子だと思っており、優希君は千賀子さんのことをかっこいいお兄さんと勘違いしていたくらいである。確かに千賀子さんは女子に大人気。いつも女子の取り巻きに囲まれている。そんな二人がラブラブとなるのだから、縁は異なもの味なものという感じである。
特に大きな事件は起こらず、二人や友人たちの高校生活が描かれる。もちろん二人はラブラブ・いちゃいちゃ。でも知らない人からは仲がいい姉弟に見られているのは残念。みんなでお祭りに行ったり、海へ遊びに行ったり、海の家でアルバイトをしている優希君の親友のシュージをからかったりと高二の青春を満喫している。なお、千賀子さんの浴衣姿とビキニ姿も描かれているが、しかし、どうして浴衣のように体を殆ど隠すようなものと、ビキニの水着のように露出度が高いものが同じように色香を感じるんだろう。結局は露出度ではないということだろうか。不思議だ。実は千賀子さんにはある悩みがある。でも優希君はそんな千賀子さんが一番欲しい言葉をくれる。だから、千賀子さんも優希君のことを好きになったんだろう。
女子は自分より背が高い男子を好む傾向にあるが、例外もある。現に女子の方が背が高いカップルを見かけたことは何度もある。だから、好きになった娘が自分より高身長でも、気後れする必要はない。ありのままの自分を見せればいいのだ。この作品は、自分より背の高い女子に好意を持っている男子に勇気を与えてくれる作品かも?
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