チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ふるーつ物語とモモさん

2014年03月09日 | 日々のこと

曇り、14度、91%

 ほんの2日前のことです。日本からのお土産で、おミカンを頂きました。何でこんな時期に、おミカンかしら?と思う私です。でも、そのおミカン葉付きな上に、袋にまで丁寧に入っています。袋をとっても普通のミカンです。その袋には、 「ふるーつ物語」香川県産と書かれています。いたって普通のミカンですが、口に入れると、まあ甘いこと、その甘さがなんだか懐かしい甘さです。

 調べてみると、袋がけをして冬を越したミカンだそうです。もちろんそれだけの手間がかかっていますから、お値段だってそれなりにお高いものでした。早生の温室ミカンが、お高いことぐらいは知っていますが、なにぶんにも、日本を離れて永いものですから、そういうトレンドな情報には全く疎くなっています。

 おミカンは、温州みかんとも、マンダリンともいわれるように中國の温州付近が発祥の地だそうです。ここ香港、1月ぐらいまでは、小さなみかんが売られます。「砂糖柑」と呼ばれる金柑を2周り程大きくしたみかんです。名前の通り、砂糖水のような甘さです。ところが私の知る日本人の方達、皆さんあまりその「砂糖柑」を褒めることがありません。日本から入ってくるおミカンは、日系のスーパーで売られています。値段もそれは高いし、たまに外れもあります。私がみかんを買うと言えば、「砂糖柑」のことです。ほんとに砂糖水のような甘さで、それでいて鄙びた味の「砂糖柑」。何故、人気がないのかとこの「ふるーつ物語」を食べながら考えました。おミカンの香りです。皮を剥く時のあの立ち上ってくる甘い香り、「砂糖柑」には香りがありません。

 この香川県の「ふるーつ物語」、甘みばかりか、皮からの匂いも抜群です。出荷は2月に入ってから、しかも、皮を傷めると普通は枝も付けないみかんですが、袋から、ちょこんと葉っぱものぞいています。早生にしてもこの袋がけ越冬ミカンにしても、日本の農業はまれに見る細心さでもの作りをしていると思います。

 ほとんどの食べ物は私と共有する、モモさん。みかんなどの袋がある食べ物は、よく噛まずに食べてしまうのであげません。座卓の上においていると、 その甘い香りと袋に入っている様子から、美味しいものだとご存知です。いくら、あげませんよ、と言っても座卓から下りる気配はありません。しばらくはみかんの番人をしてください。

コメント
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