曇、19度、97%
昨日は、私の誕生日と孫の一月目お祝いでした。この歳までほんとに健康でいられたこと、孫のこれからの成長を願いに、香港ランタオ島の寶林寺の大仏を参ることにしました。
寶林寺の大仏は、私が香港にきてから出来たもので、まだ、20年くらいの建造物です。一時は、世界一大きい座像などといわれましたが、今や中国の新興大仏像に押しのけられて、大きさではさしたるものではなくなりました。ランタオ島は空港のある島ですが、香港島よりも大きく中央を走る山は深い緑をたたえています。その峰のひとつにあるのが寶林寺の大仏です。天気のいい日には、飛行機の離着陸の時に見ることも出来ます。以前は、ここまで行くのに半日仕事でした。地下鉄の完備、自動車道の整備が進み、空港隣のトンチョンからはロープーウェイも出ています。実は3年ぶりのお参りです。以前は、決まって旧正明けに参っていました。ちょっとご無沙汰していると、なんと、途中の道はガードレールが出来て離合待ちをすることもなく、2車線になっています。バスの離合待ちをするのに、崖っぷちに車を寄せる必要がなくなりました。それに、ランタオ島名物の自然にいる牛や水牛たちが、道を歩いている姿も減りました。カーブを曲がると牛の群れ、などという、急ブレーキも要りません。それでも、 のんびり草を食んでいます。
着くとびっくり、 こんな門が出来ています。あらこれでは、中国の新興の観光地ではありまあせんか。以前は、ほんとにのんびりとした山間のお寺が、今や世界中からやって来る観光客のために、味気ないものになってしまっています。聞こえてくる言葉も、マンダリンのみならず、インド、スペイン、フランス、韓国、イタリア、英語に?どこの言葉かな。
門の中は犬は禁止と書かれていますが、 いました、いました。ここの出店の人たちが放し飼いにしてる犬たちです。なぜか大きな犬ばかり、ここの来る楽しみのひとつです。
大仏の拝観料は要りません。ただ、座台の下の仏舎利が納骨堂兼博物館になっていて、そこへの入場料は必要です。108ある階段を上ります。曇り空と逆光で大仏の顔がよく見えないのですが、深い眼差しが下から上る人たちを見据えています。
家族それぞれに干支の水晶で出来たお守りを求めるつもりでしたが、この3年で、姿を消していました。求めたのは、息子の家のお守りだけ。
大仏から下を見ると、 山間の家々が点在しています。懐かしい古い香港の建物がまだ残っています。大仏を下ると、右手が寶林寺です。
2度ほど行きましたが。もっぱら大仏のみで戻ってきます。お寺の中では、精進料理が振舞われます。お金を出すコースと、気持ちばかりのお金をおいて行くコースに別れています。昨日も、寺には行かず、犬たちに挨拶しながら戻ってきました。
ランタオ島も、空港が出来、こうして観光地化され、人が住む高層マンションの開発も進んでいます。それでも、寶林寺まで来ると、空気は澄んで新芽の香りが満ちていました。私の新しい歳の一日目でした。