曇り、14度、83%
私が家を空けて戻って来ると、必ずといいっていい程何かが壊れていたり、草花が枯れていたりします。先月はいつもより1日長く家を空けました。私が留守の間は、洗濯と掃除、モモさんの散歩をタイ人のお手伝いさんにしてもらいます。モモさんとの仲もよく、私たちの無理も聞いてくれますし、人柄がいい彼女です。ところがひとつだけ難点が、ものの扱いが乱雑、力任せのところがあります。窓枠のノブはもう3つ壊れました。植木の受け皿は2枚、力強いモップがけで水道のバブルが破れて水が吹き出したこともあります。でも、私たち二人揃って家を空ける時は泊まり込みで、モモさんの世話をしてくれます。それに、ほんとに人柄がいいので、文句もいわずにきました。
先月、香港に戻った翌朝、いつものように掃除を始めようと、掃除機を取り出しました。いつものようにスイッチを押しますが、動きません。あの爆音のダイソン君、うんともすんとも言いません。ひと呼吸おいて、お手伝いさんに電話をしました。彼女曰く、昨日までは順調に動いていたそうです。
我が家のダイソンは、一番初期のオレンジ色の22です。香港で売られるようになって、待ってましたとばかりに買い求めました。もう日本では小型ダイソンが出ていました。香港にダイソンがやって来たのは、日本より随分遅れてのことです。代理店のお姉さんが、我が家のダイソン君、香港で売れて4台目だと言っていました。売られていたのもたったそのオレンジ1機種のみでした。ダイソンにこだわったのは、パグを飼ってる方ならお解りいただけると思いますが、あの抜け毛の多さです。パグにもよりますが、モモさんアンダーコートもトップコートもミッシリしています。よく禿げないものだ思うほど、抜け毛が多いのです。
さて、修理を頼もうと代理店に電話をしました。九龍サイドの修理工場まで持って行ってくれとのことです。22は大きくて重たいので、車の助手席にのせて、不慣れな工場街まで持って行きました。受付のお姉さん、検査に1週間、その後修理にひと月かかるといいます。ひと月!しかも、私が使い始めて7年4ヶ月、もう保証期間は過ぎているので実費だそうです。お金よりひと月かかることにショックです。カウンターの前で考えること10分。預けずに、持ち帰ってきました。そして帰り道、新しい小さな掃除機を買いました。
ROWENTAという、フランスの会社のサイクロンです。非常に軽い上に、音も静かです。ダイソンはゴミが10日で一杯になりました。10日おきにゴミを捨てていました。され、このROWENTAを使い始めて20日、10日ごとにゴミを捨てますが、ダイソンの頃に比べて、ずっとゴミが減っています。吸引力が弱いのです。
軽くて音が小さいのはいいのですが、床に吸い付く力がずっと弱く感じます。ダイソンの頃は、掃除機をかけるのも労働に近かったのに、この掃除機、片手でも操作出来る程、力要らずです。
うるさい、重い、ダイソンにも文句がありますが、掃除機です、きちんとゴミが吸えることが、掃除機の使命。このROWENTAの掃除機9台分で、ダイソンの新しい小型が買えます。
ROWENTA ノズルの先が細いのは便利です。ゴーストバスターズの銃のようなダイソンのノズルは太くて、扱いづらかったものです。
我が家、日本に帰国した時に、もう一度家電を揃える時を迎えます。掃除機ひとつにも、また頭を悩ませるでしょうね。その時までに、ダイソンの爆音が静かになっていますように。