チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

キルトカバーに当てをする

2014年03月28日 | 日々のこと

曇、21度、97%

 モモさんは10歳です。モモさんが我が家に来る前の10年間は、主人と二人だけの生活でした。私も仕事をしていて家を空けます、家の中はいつも整然としていました。ところが、モモさんがやって来たその翌朝から、床はモモさんの抜け毛で真っ白、まだトイレの場所も定まらず、暗い中を歩くのは要注意。寂しくないようにと一緒に置いておくぬいぐるみは、あちらにこちらに散らかったまま。挙げ句に、歯の生え変わりが始まると、歯ごたえのあるものなら何でもいいよと、噛みまくります。靴に椅子の足、戸棚の角もモモさんの歯型が残ったままです。

 モモさんが来た時には主人のベットには、白いキルトカバーがかかっていました。新品ではありませんが、汚れもなくいい状態のキルトでした。モモさん、小さい頃から高い所に飛び乗ります。ベットは恰好の遊び場ですから、白いキルトカバーは瞬く間に黄ばんできました。洗っても、漂白しても、モモさんの定位置の辺は黒ずみすらあります。そのうち、寝てる主人を起こすようになりました。起こされまいと布団に潜る主人をキルトの上から、ここ掘れワンワン、とガリガリとキルトを掘ります。モモさんの後ろ足の爪は、トイレの後の砂かけ行動でいつも短いのですが、前足の爪はしっかりと伸びています。とうとう白いキルトカバーに穴が空きました。繕っても繕ってもまた穴を作ります。黒ずみにも閉口して、うぐいす色のキルトカバーに買い替えました。

 新しいキルトカバーはリバーシブルで、裏は濃いめのカーキ色。部屋は明るい方がと、使うのはいつもうぐいす色のサイドです。そして、これまた、主人とモモさんのここ掘れゲームで穴が空きました。空いたって、裏側を使えばいいと呑気に、この冬はカーキ色の面を使い続けていました。

 暑くなり始めた香港です。主人の羽毛の布団を夏用に替えているとき、カーキ色のキルトカバーがやけに陰気にみえます。明るい方がいいに決まってますね、と裏返したら、例の穴空きです。

 辛気くさい色もイヤ、さりとて穴の空いたまま使うのも恥ずかしく思います。そうそう、得意のワッペンを貼付けようとワッペン入れを探しますが、どれも穴より小さいものばかり。仕方なく緑の古裂を探し始めました。ちいさな布の切れ端までとってあります。見ると可愛い人形のプリントが目に飛び込んできました。よしよし、この人形プリントで穴当てです。

 穴の大きさに布を切って、周りをチクチクやっていると、やって来ました張本人、 いい顎枕だと高いびきです。 穴にかぶせて縫い付けます。手先の器用な方が見たら子供のお遊びのような当て縫いです。でも、穴が空いてるよりは気持ちよく使えます。これからは穴が空けば、人形を切って、穴当てを続けます。この穴のところ以外はまだ、しっかりしたキルトです。

 モモさん、ここ1年ほどあの穴掘りゲームをしなくなりました。少しお年を召したようです。

コメント (2)
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