チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

京都のコーヒー

2014年03月23日 | 日々のこと

曇、15度、72%

 さあ、ここ5,6年でしょうか、中國のホテルのコーヒーが、まずまず飲めるようなコーヒーになったのは。5星のホテルですら、コーヒーがコーヒーでない中國でした。香りもない、ただの茶色い液体。余程インスタントのコーヒーの方が香りも味もいいなどと思っていました。スターバックスが中国に出始めてからは、あの緑のマークを探します。ここ香港、流石にホテルのコーヒーは、美味しいいのですが、実は、コーヒーの流行はつい最近のことです。地元の食べ物屋さんでコーヒーを頼めば、中國のコーヒーのようなものにたっぷりのコンデンスミルク入り。そうそう、一昔は、そのコーヒーに3つか4つの小袋の砂糖が付いてきました。周りを見ていると、その砂糖を全部入れて、ガリガリと音を立ててスプーンでかき混ぜます。どうも香港人、苦いコーヒーは嫌いなようでした。それがまた、スターバックスのおかげか、留学、移住の多い香港人ですから、コーヒー文化もさも昔からといいった風情で、今やコーヒー片手に街を歩く人も当たり前の景色です。

 香港のコーヒー豆は、デパートやスーパーでも買えます。イタリアやスイスブランドのものが主流でしたが、もちろん日本のUCCの豆も手に入ります。香港島のセントラルには、コーヒーが流行らない頃からもう80年という、老舗のコーヒーを焙煎、販売してる店もあります。そんな焙煎をしながらコーヒーを売る店が、今では我が家の一帯だけで6軒もあるという始末です。香港人の順応力には、いつもながら頭が下がります。お店の人に話を聞くと、ヨーロッパで焙煎を学んで来たと言います。

 さて、我が家はコーヒーは専ら主人の飲み物です。以前は、イタリアのイーリーの豆を買っていましたが、ここ数年私の帰国の回数が増えました。そこで、日本のスーパーで売られているコーヒーを買ってくるようになりました。やはり、香りも味もホッとする日本のものです。そして、最近は、京都の小川珈琲店のものをずっと使っています。 はじめての小川珈琲との出会いは、デパートの京都物産展の催し物場でした。その後、スーパーでも売られるようになりました。種類も豊富で、お値段もさほど高くありません。コーヒー好きの主人は、昔から京都のコーヒーは美味しいと言い続けています。

 先日、京都の友人が香港にやって来ました。お土産は何がいい?という彼女の言葉に、厚かましくもコーヒーをお願いしました。コラソンというお店のカーヒーです。コラソンブレンドとエチオピア。碾かれたコーヒーの色からしても深煎りです。あまりに香りがいいので、多めに入れて私も一杯。エチオピアは、少し不思議な味がします。コラソンブレンドは、ストレートに美味しいコーヒーです。

 日本中で一番コーヒー豆の消費量が多いのは、京都だと知ったのは、この京都のコーヒーを飲みながら、読んでいた新聞からでした。京都といえば、日本茶の産地、しかも日本文化の集約したような街です。新聞では、京都人の味覚の多様性をあげていました。日本のコーヒー文化は、明治に入ってのことですから、100年少々。植民地も持たない日本がコーヒーに払う外貨は、かなりの金額だそうです。この100年、京都の人は、独自の繊細な感覚で、コーヒーを育てたのでしょうね。別の友人が、よく有名なイノダコーヒーでの写真をアップしています。一歩我が家を出ると、完全にコーヒー党に変身する私です。京都に行けば、私は、日本茶ではなく、コラソンやイノダコーヒーでコーヒーをと心に決めています。

コメント
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