チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

近江八幡のお菓子

2014年03月13日 | 日々のこと

雨、19度、100%

 続けざまに近江八幡のお菓子をお土産に頂きました。

 最初は、栗のお菓子。たねやというお店の「栗月下」。ずっと以前に同じお店の「西木木」という栗のきんとんを頂いたことがありました。この「栗月下」栗羊羹のようですが、 切り口を見ても解るようにホロッと崩れるような栗羊羹です。寒天でつないだ羊羹ではなく、栗ばかりを使った甘みも自然なお菓子です。そういえば「西木木」もほろりと崩れるようなきんとんでした。栗の菓子といえば、小布施のものばかりを思い浮かべるのですが、日本各地に美味しい栗があると思われます。ここ、香港で食べられる中国産の栗は、ホックリしていません。甘みは強いのですが、やや練っとりとした栗です。でんぷん質のさらさらを感じさせないのは幾度か食べたフランスの栗も同じ事。栗をペーストにした時の色が、日本の栗のように、黄色くありません。ねっとりの栗は、ケーキのモンブランのように茶色が勝った色合いです。「栗月下」あっさりとしているので、ついつい食べ過ぎてしまいそうです。はい、もちろんお茶の番をしてくれていた方にも、少し分けてあげました。

 次にただいたのが、クラブハリエというお店のバームクーヘンです。 バームクーヘンばかりは家では作れません。いえ、亡くなった串田孫一さんがフライパンを使ってバームクーヘンを作っていましたが、なんだか気の遠くなるような時間がかかります。バームクーヘン、実は、私の大好物です。それを言ってしまうと、皆さんしっかりと覚えていてくださって、お土産にしてくださいます。言ってはいけないと思いつつ、こうして白状してしまいました。バームクーヘンもこうした大きいホールのものが、乾燥しないのでしっとりとして美味しく感じます。このぐらいの大きさのバームクーヘンなら、一遍で食べてしまいそうです。ぐっと我慢をして、主人にも残しておきましょう。 クラブハリエのバームクーヘン、丁寧に作られています。しかも、保存法、夏冬の食べ方の違いなど、細かく書かれています。美味しく食べてもらいたい、そんなお店の気持ちが伝わってきます。

 近江八幡は、まだ行ったことのない街です。そして、ずっと行ってみたいと思っている街でもあります。琵琶湖東のこの街、ヴォリースという人が建築した建物があります。ヴォリースは建築家でもありますが、メンソレータムの会社を創立した人でもあります。ヴォリースの建築物は関西一円にあるのですが、ここ近江八幡には、住宅が残されていると聞きました。私が育った福岡にも西南学院の博物館は、ヴォリースの作だ言われています。昭和の初期、アメリカ人ヴォリースが、宣教も兼ねて建築の手がけたそんな足跡を近江八幡に見に行きたいと思っています。

  こんな美味しいお菓子もある近江八幡です。ところがこの「たねや」と「クラブハリエ」は実は同じ会社だと知りました。地方都市にはよくある、和菓子も、洋菓子も手がけるお店です。しかも、クラブハリエの店舗のひとつは、ヴォリースが手がけた建物だそうです。ここで一気に、近江八幡への思いがまたしても膨らみ始めました。

 いつものことですが、私のちいさな世界観は、身近な食べ物や花たちの先に拡がって行きます。食べ物や花は、私にとっては世界への窓です。

コメント
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