曇り、4度 福岡
昨夕、福岡に帰って来ました。都市銀行に用事があり、福岡の繁華街天神に向かいます。5時も過ぎると小雨のせいもあるのでしょうが外は真っ暗です。幹線の道を歩いているにもかかわらず、街が暗く感じます。
私が、家庭教師の仕事をしていた頃、教え子たちの中には香港生まれ香港育ちという子もいました。そんな子たちが、長い休みを利用して日本のおじいちゃん、おばあちゃんの家に帰ります。休みが終わって、香港に戻って来た子供たち、口を揃えて、日本の夜が暗いと言います。そう思って、私も日本の夜の町を眺めてみました。確かに、暗く感じます。特に住宅街に入るとぽつんぽつんと灯る街灯、部分的には真っ暗中を塾帰りの子供たちが自転車をこぎながら家に向かっています。電車の駅の周りは繁華街でもあり、そんなに暗いとは思いません。ところがその一帯を一歩奥に入ると暗がりです。
私が香港島の北の山沿いの道を走るのは、超早朝。夜と朝の間です。この道は、全長4キロ、西側1キロは車が入ります。西の端には少し住宅もあります。でも東側3キロはこんもりとした木々の中を抜ける道です。そんな道ですから、ハリネズミやハクビシン、そういえば、一週間前には7、8年ぶりにホタルをみたような道です。ちょっと目を北の海側をに向ければ、あの超高層ビルが見える非常に面白い道です。この道を私のように超早朝に走る人たちがいます。散歩に上がって来る人、太極拳をする人、香港マラソンまで2ヶ月を切ったので、ここしばらくはますます走る人が増えます。
毎日のことですから、あまり意識していませんでしたが、そんなに暗いとは思いません。そこで、先日この4キロに何本の外灯があるか数えてみました。118本です。30m強に一本の割で、街灯が灯っています。しかも、一部はLEDの明かりです。道の両脇は暗くても、道自体は地面に落ちているものですら見て取れます。
私は恐がりです。暗い道は、気が引けます。朝早くから人が集まって来る道、118本の外灯が守ってくれているからこそです。
実は車が通る幹線道路も、外灯が多く、うっかり車のランプを付け忘れていても気付かない程です。香港の電力源は、半分が中国から買い受けているものです。きっと、外灯の維持費は大きいと思います。金融の中心、貨物の港湾事業、そして、観光が顔の香港ですから外灯は必要なのかもしれません。
ただでさえ明るい香港、クリスマスのイルミネーションが灯りました。今から、旧正月までますます明るくなります。