雨、13度、80%
今、世界中でクリスマスツリーが輝いていると思います。暑くなり始めた南半球のの友達も、夏空に輝くクリスマスツリーを見ているそうです。クリスマスツリーが輝く様子は、平和と幸せを意味しているように思います。小さい頃、母が調えてくれたクリスマスツリー、クリスマスまでは嬉しいのですが、私の母は、お正月が来ようが、お正月が過ぎてもクリスマスツリーを片付けませんでした。子供心に時期を過ぎた飾り物が荒んで見えるのが、寂しかった記憶があります。
息子が小さい頃は、家の鉢植えのいろんな木に飾り付けをしました。カポックのこともありました。小ぶりなヤシのこともありました。木の一番上の金色に輝くお星さま、金銀の丸いボンボン、サンタや雪だるまのフィギュアそんなにぎやかなクリスマスツリーではありません。それに、チカチカと灯る小さな電球もない全く素っ気ないクリスマスツリーでした。飾っているのは、白木で出来たオーナメント、西武のシアーズで取り寄せてもらったものです。今では、そんな白木のオーナメントも中国製で出回っています。息子はとても不満でした。にぎやかなクリスマスツリーを用意したのは、香港に来てからのこと。イミテーションの折りたたみツリーに、チカチカの豆電球を灯して、キンキラのお飾りを飾りました。息子が、香港を離れるまでのたった6回のクリスマスのことです。夫婦二人になっても、クリスマスには、何らかの飾り付けをします。昨年からは白木のオーナメントが出てこなくなりました。それでも、家のここかしこにクリスマスらしきものを置いています。
もうそろそろ、20年になるクリスマスツリーが、見出し写真のディアドロのツリーです。高さ15センチ程。ディアドロらしい色合いです。毎年欠かさず、12月1日から26日まで、我が家を飾ってくれています。このディアドロのツリーは頂き物です。香港に赴任して見えた多くの方が、帰国の時にはディアドロの置物を買って帰られます。優しい流れるような女性像など、ガラス張りの飾り棚に幾つとなくお持ちです。この私、ディアドロにあまり興味がありません。置物は、お掃除が大変です。要するに無精者。主人がディアドロの店の前で立ち止まっても、私はさっさと行き過ぎます。掃除をするのは私です。
このツリーのディアドロだけは、飾っておく期間も短いので特別です。それに、これをくださったご家族が、私は大好きです。ここのお家、ドアを開けた途端、何かしらとても明るいご家庭でした。女の子が二人、猫が二匹出迎えてくれます。女の子がいる家庭ってこんなに明るいのかと思わせます。最後に出てみえるお母さん、これまた明るい方です。そうです、ドアを開けただけで暖かさと明るさがドッと私に押し寄せて来るようなご家庭です。この二人の女の子、今はもうお母さんになっています。長生きしたパピという毛足の長い白い猫も亡くなりました。もう一匹は、ジジ。「魔女の宅急便」の黒猫ジジから取った名前です。私にとっては、一杯の思い出があるこのご家族です。女の子が二人、12階の窓辺から私を見送ってくれた様子など、忘れることが出来ません。
相変わらず素っ気ないお飾りの我が家のクリスマス、今、私のPCの向こうに紙で出来たツリーがひとつ飾ってあります。 とてもにぎやかなクリスマスツリーです。クリスマスカードです。頂いたカードは封筒に入れてしまっておくのに、なぜかこのカード出しておきました。2日前、こうしてブログを打っていると、ツリーの一番上にPUSHと書かれています。はい、PUSHしてみました。ありゃありゃ、クリスマスソングと一緒にチカチカと電気が灯ります。嬉や嬉し!朝からクリスマスソングが流れるものですから、主人が、どうしたの?とベットから聞きます。ベットまで出前のクリスマスツリー、二人して大喜びです。やっぱり、クリスマスってにぎやかで明るい方がいいなと思います。このクリスマスカードの送り主は、ディアドロのクリスマスツリーをくださったお母さんです。
にぎやかなクリスマスツリーが欲しかった息子も今年は父親になりました。娘のために小さくてもにぎやかなクリスマスツリーを飾ってやって欲しいと思います。