晴れ、12度、50%
東京杉並区の読書の森公園にガンジーの等身大の立像が建っているそうです。実は、2007年に主人とインドへと向かったのは、この立像をガンジーアシュラム再建トラストから寄贈してもらうべく、当時の山田宏杉並区長ご夫妻に同行するのが目的でした。私はまだその立像を見ていません。
マハトマガンジー、インドの父と呼ばれる人物に付いては、恥ずかしいことに、学校で習う程度のこと、小さい頃、白黒テレビのニュースに写るガンジーの姿ぐらいしか知識を持ちません。マハトマというお名前かと思っていたら、マハトマは、インドの詩人ダコールが、ガンジーを讃えて捧げた偉大なるという意味の呼称だと知ったのも、つい最近のことです。
そんな我が家の本棚に、 高さ10センチにも満たない小さなガンジーのブロンズ像があります。2007年の渡印のとき、最末席の私にまでガンジーアシュラム再建トラストから頂いたものです。人のポートレートましてや像などは、身近に置くのは好みではありません。それでも、丸7年、この小さな像は本棚の一角を暖めてくれています。
3日程前、手狭になった事務所の移転の準備をしている主人が、最後に事務所を見に来ないかと言います。持って帰って欲しいものもあるそうです。でも、私、この所、家を出たくありません。チクチクが滞っています。そんな事言っても分かる人ではないので、じゃあ、ちょっとだけね、とお返事すると、もう来なくていいとおしゃいます。しめしめ。その晩、帰って来た主人が手にしていたのは、ひとつの額、ガンジーの肖像画でした。あれ、それどうしたの?と私。主人曰く、2007年の渡印の際、ガンジーアシュラム再建トラストからもらったもの2枚の内一枚だと言います。なにぶんにも、私は最末席、テーブルの向こうの端では、沢山の書類が交わされたり、土産物が交わされているのは遠目に見えていましたが、何が何やら知りません。そういえば、香港に戻ってきて、額に仕立てて主人に持たせてことを思い出しました。会社には似合わないので持ち帰ったそうです。小さな像もこの絵も、不思議なことに見る人の気持ちを鎮めてくれます。
インドには、沢山のガンジーゆかりの建物があるそうです。 この建物もそのひとつ、ニューデリーにあります。暗殺される前、ガンジーがアシュラムとして使っていたそうです。中は記念館になっていましたが、
沢山のヒンズー語、英語の本がありました。久しぶりにガンジーの顔を見ながら、いつかこの人物のことをゆっくりと知ってみたいと思います。
この建物の写真は、私が撮った写真の中でも大好きな写真のうちの一枚です。