晴れ、12度、86%
香港の新年は暦通り、明日だけがお休みになります。町は今日も普通に機能しています。それでもクリスマスからの休みを利用して旅行に出かける人は多く、町の中はガラガラです。日本人ですから、たった一日でも新年を喜びたいと、毎年、日本にいる時のように正月の準備をしてきました。たった一度だけ、正月を自宅で迎えることが出来ない年がありました。氷点下20度近い大連で年を越したときのことです。主人の大連の会社で、日本からみえている方が年を越すと聞き、寒中見舞いを兼ねて、晦日に大連に入りました。そうそう、黒豆だけは、炊いて持って行きました。まだ、ヒートテックもなく、ダウンはゴロゴロと厚い時代でした。寒かった。
今年の玄関飾りも、例年のように稲穂と松と注連縄をアレンジしました。松は、ひと月前に買ってありました。正解です。花市では12月に入って、一度も松を見ませんでした。日系の高級スーパーの花屋さんが数本松を持っていましたが、値段を聞いてびっくり、私が求めた5倍もの値段がします。昨年、ヒバしか揃わなかったので松を買いに急いだ今年です。
お正月ですから、黄色い大輪の菊をと思うのですが、その横にあるアナスタシアの黄緑に惹かれます。花市のある店で荷下ろしさせたばかりのアナスタシアの花束が6つ、そのひとつを取り上げると、お店の人が全部予約済みだよと言います。最近、日本でも正月にアナスタシアのアレンジを見るようになりました。 五葉松にアナスタシアと葉牡丹を合わせました。
お鏡は例年通り、私の背より長い羅臼昆布を敷いて、モモさんの散歩の途中で取ってきた裏白、葉付きミカンは、中国の砂糖柑、葉っぱが一杯付いて可愛いみかんです。
屠蘇器は、他に使い道がないので持っていません。 リーデルのリキュールのデカンタに義父から譲り受けた太宰府の杯。横には先日の松を添えました。このリーデルのリキュール用のデカンタ、 その形の美しさはいつ見ても惚れ惚れします。短い足がついていてガラスの栓は、とても重い物です。
さあ、あと一息。明日の朝を気持ちよく迎えるために、ひと頑張りです。