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クリスマスの花を買いに、九龍サイドの花市に向かいました。先日、実生の松を買った時、ちょっと気になる花の入った箱がありました。香港は、世界中から花が集まってきます。中国昆明は昔からです。ついで、日本、台湾、オランダ。ところが最近ではマレーシア、ベトナム、南アフリカとますます世界各国の有様です。気になった箱は表書きが英語ですが、箱自体がとてもしゃれています。どこのお国からのものかは正体不明でした。最近は、ウェッブのアドレスだけで、住所を書きません。ヨーロッパにいたっては、EUのみの表示も見られます。変わりばえしない花の種類ですが、やはり、花市に行くのは胸踊るものです。
件の素敵な箱の花を輸入しているのは、たった1軒の老舗の花屋です。先日、私が実生の松を買った店です。この店は世界中にアンテナを張り巡らしているのか、フローリストとカフェを一緒の店で展開しています。12月に入ると、花市の朝はいつもより早くなります。例の素敵な箱を荷下ろししているところでした。出てきた花はアリストロメリア。お兄さんにどこから入って来たのと聞くと、アフリカとの答えです。アリストロメリアの普段あるものとは花の色が微妙に違います。でも、買うのはね、と花市をひと回りして戻ってみると、今度はバラが箱から出されています。これまた、昆明のバラとは色が違います。ぼんやりしているというか、淡い感じというのか。10本一束で梱包されているその包みも、箱同様素敵です。お値段を聞くと、昆明のバラの3割程高め、交通費ですね、アフリカから来たのですから。
求めたのは、ピンクの濃淡が入った、 こちらです。買う前から分かっていたのですが、ちっともあのバラの香りがしません。少し残念です。
挿し終えて、ゆっくりとウェッブを開けてみました。Batian flowers。なんとケニアの海抜2450mのところにある温室育ちの花でした。アフリカと聞いてはいたものの、ケニアです。いつものことながら、ケニヤの山岳地帯を思い浮かべます。作っている花は、バラとアリストロメリアだけだそうです。35ヘクタールはどのくらいの広さか想像付きませんが、バラの植え付け面積だそうです。きっとすごく広いのでしょう。
まだらのバラは、アダブカダブラが好きです。花が小さく、ひと枝に幾つも花をつけるあのアダブカダブラとは違って、このバラは、ひじょうに大振りです。名前は、pink intution。ピンクの余韻とでも呼びましょうか。
香りがないのは返す返す残念ですが、 こんなポッテリした花入れにも馴染んでくれました。
ケニアは温室野菜にも力を入れて輸出しています。ケニアの花作り、始まったばかりです。これからが楽しみなケニヤの花たち。今年の我が家のクリスマスは、ケニヤのバラで迎えます。