曇り、16度、75%
かなり小さいときから飛行機に乗って来ました。小さなプロペラ機のタラップまで歩いて行き、段数の少ないタラップを上がったのは福岡の板付飛行場のことでした。行き先は大阪。1970年、中学生の私はヨーロッパに行きました。初めて乗る国際線、まだ、全部タラップでした。あの時は、一体いくつの航空会社を使ったでしょか。18で東京に出てからは、今は死語となったスカイメイトを使って、東京、福岡間を行き来しました。香港に来てから、初めの10年は年一回の会社かがサポートしてくれる帰国の時に飛行機に乗りました。そして、ここ5年程は、母や主人の両親の細々したことを片付けるため、挙げ句は家の改築を見る為に福岡、香港を飛びます。ふた月に一度、多いときは毎月でした。その合間を縫って、東京の息子のところに行きます。考えたら、飛行機にはお世話になっています。
ファーストクラスやビジネスクラス、エコノミークラスよりサービスもよく、もちろん飛行賃はエコノミークラスより倍近いとも聞きます。幾度か、ビジネスクラスに乗っていますが、実は自腹を切って乗ったことがありません。私は会社員ではありません。会社が交通費を出してくれる旅ではありません。溜まったマイルのポイントでエコノミークラスをグレードアップしたこともありません。ありがたいことに、いつも航空会社の方が、今日はビジネスクラスを用意していますと言ってくださいます。もちろんお断りする理由はありません。いつも、ありがとうと言って厚意をお受けしています。
日本、香港の飛行時間4時間ぐらいなないざ知らず、ヨーロッパまでの10時間以上の飛行時間のときも、実は、広いシートや沢山の機内食を必要としません。だって、私、小さいのでエコノミーのシートでも充分に余裕があります。足も短いのでシート間の広さも気になりません。一昔前は、機内食も華やかでしたが、今では楽しめる機内食ではありません。時に、まるで、えさでも与えられたような錯覚を起こします。国内線では、機内食はサービスされない時代です。昔は東京、福岡間でもサンドウィッチ、小さなお弁当、それなりに美味しくいただきました。
ビジネスクラスだって、香港、福岡間の中距離航路なら、目の前で調理をしてくれるような機内食ではありません。 それでも、きちんと、食器とステンレスのカトラリーでサービスされます。こちらは前菜。ローストビーフにクスクス。柚子のおそうめん。もう10年近く、飛行機の中ではアルコールをいただきません。昨日は、お勧めもあってシャンパンを少し。
メインコースは、チキンとご飯、ラーメン、ポークとパスタ。ラーメンが面白いと思いましたが、 ポークとパスタを選びました。量は、エコノミーのワントレーに比べれば、倍はあるでしょうか。けど、お味に至ってはほんのちょっぴり美味しいかな、というぐらいの差でした。
ドラゴンエアーラインのデザートは決まってハーゲンダッツ。これも、エコノミーのハーゲンダッツよりひと回り大きいサイズで日本製でした。 お抹茶のアイスクリームにマグカップに入れられた緑茶をいただきました。
最近は国際線にもLCCと呼ばれる格安航空会社が入って来ています。機内食のサービスなし、座席の指定もないと聞きます。国内線ならそれもまたいいかなと思います。でも、国際線は、美味しいとは望みませんが、お茶ぐらいはサービスして欲しいと思います。
これからは、格安航空会社的な飛行機の旅行が拡大して行くでしょう。私は、ビジネスなどに今後も自分がお金を出してまで乗ろうとは思いません。でも、そこそこのサービスは欲しいかな。
初めて乗った国際線、KLMでした。エコノミーにも関わらず、次々にサーブされた機内食、スモーブローと呼ばれるオープンサンドイッチにスモークサーモンや海老が乗っていました。豊かな時代だったと思い出します。
久しぶりのビジネスクラス、また、航空会社の方から申し出があったら、もちろん喜んでお受けするつもりです。