チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

最後のキッチン

2014年12月09日 | 日々のこと

曇り、17度、65%

 結婚して今のキッチンが10カ所目です。初めから付いているキッチンです。自分なりにキッチンは、ああしたいこうしたいと思う気持ちは一杯でしたが、そんな気持ちも薄れ始めた頃に、自分のキッチン私に合わせたキッチンを考えなくてはいけなくなりました。このスペースがキッチンだよと与えられたスペースで考えます。おそらく広さにしては、今までで一番広いキッチンです。広いというのも困りもの、狭い小さなキッチンに馴染んでいる私の頭は、広いキッチンのイメージが湧いてきません。狭いキッチンならお手の物です。信じられない数の鍋釜を見事に収納してご覧にいれます。

 実家の改築が始まって、初めに主人が私に言ったことは、システムキッチンのショールームを見に行くようにということでした。沢山見て比較して決めなさいとおっしゃいますが、その実、主人の頭の中にも私の頭の中にも、目指すのはヤマハのシステムキッチン、ということしかありませんでした。30年近く昔、私たちが日本を離れる時に、一番いい日本のシステムキッチンはヤマハでした。いいというのは語弊があるかもしれません。簡単にいえば、見栄えの良いということでしょうか。

 当然、初めに行ったショールームはヤマハでした。ここで、決めるぐらいのつもりで出かけました。ショールームに入った途端、なんだか違うなあ、と思います。何か、私が持っていたヤマハのイメージではないと直感思いました。それでも、お姉さんに、微に入り細に入り説明をしてもらいました。お店を後にしても、私の中に残る違和感は変わりません。そこで、始まったキッチンのショールーム巡り。工事の方が予定より大幅に長引きました。図面で広さが分かっていても、実際の感覚が私にはありません。長引いたおかげで、日本のシステムキッチンのショールームには、随分足を運びました。

 福岡にも海外のシステムキッチンのショールームがあります。いかんせん、この私はチビです。背が低いということは、カウンタートップの高さに大きく影響します。高すぎると、包丁握っても力が入りません。福岡にあるショールームで行かなかったのは、キッチンハウスだけです。理由は簡単、ちょっと場所が離れています。あの重いカタログを一杯集めました。重すぎて香港に持ち帰るのには不便ですから、必要なところだけをビリビリ。それでも、実際の空間が出来上がるまでは、決めきれずにいました。

 9月に福岡に戻ったときでしょうか、今一度、幾つか気になるショールームを見て回りました。その時は、キッチン部分の空間の大きさも掴めていました。広いキッチンですから、L型、アイランドタイプ、I型の大きいものまでなんだって入ります。でも、使うのは私です。そんなに大きな物は必要ありません。途中、東京にいるお嫁さんに電話をしました。身長何センチ?私と一緒にこの台所に立ってくれるのは彼女です。要するに二人で納得のいく、カウンタートップの高さを選びたいと思ったからです。

 システムキッチンのショールームの話は、またいずれ詳しく書きましょう。結局、1年半以上前からここのがいいかな、と思っていた、レクシルのシステムキッチンにしました。何処のショールームでも大まかな設計図を作ってもらいましたが、いよいよ決まると、右寄せ左寄せ、キッチンの色、細かいことをレクシルの人とメールを使って遣り取りしました。私の注文を設計図におき直して添付してくれます。そして決まったキッチンです。

 このキッチンにたどり着くまで、これからまた幾つかのキッチンを経験するだろうと思います。そして数年後、このキッチンが最後の私のキッチンになるはずです。と思っていると、2日前、このキッチを前にして最後のキッチンねと言った私に主人が、いや、分からないよ、とおっしゃいます。最後のキッチンのつもりで選んだのに、まだ先があるかもしれないそうです、まあ、どうであれ今のところこれが最後の私のキッチンになる予定です。

コメント (2)
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