蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ワンダーなひと

2012-02-29 | 日々のこと

最近、わたしは人と話していたり、おもしろいことを見聞きすると、
つい、「メモメモ、メモします」とアタマのメモ機能が点滅している。

これは、ブログとも関連しているのかも知れないが、
おもしろセンサーが反応して、とっさに記憶しようとする、わたしの、オモチャみたいな脳。
誤作動で、いずれ、壊れる日も近い。


昨日も、例の、きんきらオクサマ、M夫人。
おもしろすぎる発言をされていて、わたしのアタマは、メモアラームで賑やかになった。

彼女との、ダンスウエア争奪戦は、実は第二弾があった。

わたしが、先日、またまた、リサイクル商品・陳列棚から、ひょいっとすくい上げた、真っ赤なウエア。
「あらっ、それ、すごい色ね」
と、またまた、M夫人。

「そんな色は、わたしは、全然だめだわ」

そうでしょうね~・・・ちょっと、無理でしょうね~・・・
タイプ的に、似合わないと思います・・・
(あくまでも、わたしのこころの声)

「あなただったら、絶対、似合うわよ」

と、えらくススメてくださる。

「わたし、ウエストぴちぴちだと無理なんですよ~」
と言うと、
「わたしは、こんな色は似合わないけれど、あなた、着れるわよ」

そうかなあ・・・と思いつつ、レッスンとレッスンの合間の休み時間に、更衣室で試着してみた。

とても似合っていた(自分で言うかあ?)
のだが、かなしいかな、ウエストの贅肉、ぶにゅぶにゅが、またもやジャマをして、
あきらめざるを得なかった。

しかたなく、そのウエアを元の陳列棚の手前にあった椅子の上に置いておいた。

レッスン、二時間目。
あら? 

M夫人、なんと、その真っ赤なウエアを着こんでおられるではないか。

え?
しばらく、目が点になっていた。


そうかあ~、M夫人は、こういう人だったのか。
人が選んだものが、欲しい人なのか。


幼稚園の時、園でわたしが描いた絵を、いつもいつも、構図から色から、すべてまるまる真似する子がいた。
その子と、絵を、一瞬、思い出した。
(彼女、プロのピアニストになってますが。基礎の反復練習が役に立った?)

あとで、M夫人がみんなに言うには

「なんか、あの服、誰かが着て小さかったのか、全然知らないんだけど、ほってあったので、着てみたの。
レッスンも始まっちゃうんで、着替えるのも面倒で、そのウエアを着たまま、レッスン受けたのよ」

なんで、全然知らないってことがある?
よく知ってるじゃないですか。
わたしに、ススメたじゃないですか。

当然、そのウエアを着てレッスンを受けたので、M夫人はそれをお買い上げ。

不思議な人です、M夫人。

そのM夫人が、昨日、更衣室で、こうおっしゃった。

「わたし、服(ダンスウエア)なんて、まったく興味ないの。
なんだって、どんなものだって、全然、おかまいなしなの。
何を着ててもいいの。どうでもいいのよ」

あら、そうなんですか。
わたしとの争奪戦は、最近2つも経験したばかりじゃないですか。

わたしのアタマのなかで、ウインウインウインと警報装置が、鳴った。

いやあ、おもしろい方です、M夫人。

 

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