蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

頑張れないひと

2012-02-18 | 日々のこと

昨夜、東京から上娘が帰ってきた。
今日、友人の結婚式出席のため。
今夜は、もう一人、ゲストが我が家に宿泊することになっている。

で、各部屋、家の掃除は今日、彼女が出かけて居ない間にする予定。
「こんな状態で、掃除が間に合うのかどうか、疑問やし、不安やし、ありえないかも?」

と、弱弱しく、上娘はつぶやいて、家を後にした。
熱血先生が、なんど手を差し伸べても、更生しないサボリの生徒を、なかば、あきらめたように、
「先生は、もうキミを救えないよ・・・」
と捨て去るかのごとく。


しかしまあ、雪が散らつく、極寒のなか、彼女の服装は・・・
真夏のワンピース(ノースリーブ)、すごく薄い夏用カーディガン、七部袖の薄い(夏・合用)ジャケット、
最も薄いストッキング、コートは無しで代わりに短めのジャケット(下半身は、真夏のいでたち)
気休め程度のショール。
直にワンピースのみを着ていたので、せめて中にキャミソールを一枚着たら?と提案したら、
どうにかそれは、着てくれた。
髪は洗いっぱなしで、濡れっぱなし。
美容院に予約しているとはいえ、あれで北風に飛び込むか?

いくら若いからといっても、あの薄着・・・年寄りで超寒がりのわたしには、拷問のような服装だった。
まるで、シベリアに抑留された日本兵。
見ているだけで、凍りそうに寒い。

しかも、荷物の少なさ。
まる1日、朝から夜遅くまで、外出するのに、お祝いの金封1枚と、
サイフ程度の大きさの(よこ14センチ×たて9センチ×マチ2センチぐらい→適当に言ってます)
ミニバッグひとつっきり。
あれじゃあ、せいぜい、ケータイ電話と少しのお金、リップクリームぐらいしか入らない。
お化粧直しもできないんじゃないかと思う。

これは、わたしが年がいっていて、
外出するときには、あれもこれも、あらゆる可能性を想定して、持ち歩いているからか。
(さすがに、大阪のおばちゃんの必須携帯品、飴とミカンは、バッグには入れていないが)(今後はわからない)
カイロなんかも、まだ持ち歩いてはいないけれど、
でも、あの格好では、一歩もコタツの外からは出られそうもない。
(うちは、コタツはないんだけれど)

まあ、それはそれで、
若い人は、年寄りとは違うので、頑張ってもらうとして・・・


問題は、彼女がいない間に、掃除、整頓をしなければいけないこと。
今から?
いや、もうちょっとしてから。
うーーん、もうちょっと、ブログとか、遊んでから。

・・・あと1時間してから。
お昼ごはん、食べてから。
3時のおやつを食べてから。
彼女たちが帰って来るまで、まだ時間はある。

きっと、夕方も過ぎ、夜、遅くなって、室内のゴミも見えないぐらい暗い、寒いなか、
掃除しはじめる姿が、目に浮かんできた。
そうならないよう・・・自分にハッパをかけ・・・る・・・予定・・だけれど・・・
できるかな~

彼女たちが帰宅するまでにすればいいんだから、まあ、、、、どうにかなるだろう。
そう言いつつ、
あ、おもてなしの食物とか、お菓子とか、全然、用意していない。
明日のメニューは・・・???
あああ、あ、あ、あ、あ、・・・どうしよう・・・

掃除も食事も、あらゆることに、手抜きで、火事場の馬鹿力が出そうもない雰囲気、濃厚だ。

そこで、わたしは、考えた。

彼女たちに、我が家の汚さ、いい加減さに徐々に馴れてもらうようにすればいいんだ。
そうすれば、ストレスもないし・・・
でも、きっと、そんなことしてたら、いかにも歓迎してないみたいで、どうでもいいと思っているみたいで、
もう来てくれないような気もしてきた。

やはり、少しぐらいは頑張らないと・・・
アタマの中には、数少ないメニューと冷蔵庫内の食材が、ぐるぐる同じ場所を回っている。

枯渇した「火事場の馬鹿力」。


ま、どうにかなるだろう。

 

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