次女、産後鬱になりやしないかと心配するぐらい、真面目に育児に取り組んでいる。
その丁寧すぎるほど丁寧な動きを見て、育児先輩の長女は言う。
「ちょっとぐらい赤ちゃんが泣いても、ほっといたらいい」
長女の第四子は、去年の今頃に産まれた。
次女ベビーの一学年上になる。
たった一年前のことなのに、長女の末子の一年前の顔や様子が思い出せない。
毎日更新されて、直近の姿しかない。
うちにある、孫の写真は、赤ちゃんは一番上孫のみ。
最初の孫は、ジジババは、きゃーきゃーと初心者マークだったが、次第に慣れて、子育ても次のフェーズに突入すると、今度はそっちでオタオタ、アタマが痛い。
親たちは、勉強アレルギーの一番上孫の勉強に手を煩わされている間、2番め3番め孫ペアは、我が家に来て2人で要領良く遊んでいるので助かると言えば助かるが、子供らしく元気すぎて、うちの椅子やソファは傷む一方。
それやめてね、あれもやめてね、と、クレームばあちゃんになってしまう。
言いたくないが、言わなければ、大好きな大切な椅子が壊れてしまう。
苦手にもかかわらず頑張って作った食事も、遊びながらまともに食べないチビ2人に、いい加減、イライラしてくる。
一歳児は、あちこち、開ける、触る、倒す、口に入れる、引っ張る、、、手当たり次第。
しかし育児は体力勝負だが、教育や躾に移行すると、お手上げだ。
次女の、ほとんど動かない新生児は楽だなあと思ったり。
たくさんいると、鬱になる暇がない。
長女は仕事に振り回され多重同時タスク、娘婿も仕事と子育て。
ちびっ子たちの両親はなかなか帰って来ない。
大人向けの食事も用意しなければならない、ばあちゃん食堂は、今、利用客が2名も増えて、てんやわんや。
彼らが帰ると正真正銘、ほっとする。
全員、身内なのでボランティアというよりは、まあ家庭内労働。
働き者ではないわたしには、荷重労働だ。
だが、動かないわけにはいかない。
人生のほとんどは、サボっている時間だから。