蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

屈折キャラ

2011-11-17 | わたし
久々ぶりに、ある方のブログを拝見した。
ため息が出るような、きらめく幸せの陳列デパート。
画面いっぱい、キラキラが零れ落ちそう・・・

ああ、それに比べて、わたしは・・・
いったい、なにをしているんだろう・・・
キャラや嗜好、志向が違うんだから、それでいいんだけれど。

いかにも、ピンクのハートの、絵に描いたようなゴージャス幸せのお手本のようで。

わたしの嗜好は・・・
ビンボったらしいことが、けっこう好き。
苦労したり、あがいたり、かっこ悪いことが、ぴったり性(しょう)に合っている。
かなしい性分・・・

まぶしすぎるのは、目がクラクラして、サングラスが必要。
もういい、うえっぷ。それぐらいに、して・・・
幸せの押し売りのように、迫ってくる。(見なきゃいいんだけど)

わたしも、家庭的で、家の中をぴかぴかにして、
家族を愛し愛され、手の込んだお料理で家族やゲストをもてなし、
充実の家庭生活を送りたい・・・・んだけど、
うーーーん・・・それが、できない・・・
なんでだろ?

生まれ育ちのせいも、あるのかなあ??
親のせいにしてはいけない・・・じゃあ、生まれつき?
マリー・アントワネットは、興味深い取材対象・研究材料だと思っているけれど。

わたしみたいな人間が、一家で家政の切り盛りをやっていると、家庭は、しみったれてくる。
「慎みを善しとする賢夫人」という、優等生のノリでもないし・・・
貧乏な、処刑直前のマリー・アントワネットってかんじも、しないでもないけれど。
夫は、酒飲みだし。
子供たちは、かなり頑張って、個々にオリジナリティを発揮して独自のスタイルを築いてくれないと
わたしといっしょの泥舟に乗って、深海に沈んでしまう。

パリだって、もっと優雅に、ゴージャスに過ごせるのに、逆の方向を選んでるし。
ちょっと、屈折したキャラは、これはこれで、とりあえず、行くしかない。

残りの人生のほうが、少ない。


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ぐ~たら。

2011-11-16 | 日々のこと
朝夕、めっきり寒くなってきた。
涼しいを通り越し、秋はないの?というかんじ。
わたしは、「秋」の季節をパリで、「真冬」の格好で過ごしたこともあり、
はやく冬が来ればいい、一日も早く、自分の服装に季節が追いかけてくることを願っていた。

というわけで、秋の楽しみを満喫することはできなかったようだ。
(パリは、北海道よりまだ北に位置して、行く前は、直前は最高温度12度って聞いてたのに、
行ってからは17~18度、後半は雨が多く少し下がって、やっとコートは着用できたものの、
そんなに寒くなく、日本の寒い真冬とは、全然、違っていた。
パリの冬は、ものすごく寒いと聞いていたので、寒がりのわたしは、万全を期した洋服を選んだら、
あらら、ダウンコートは、もこもこ、その中もニットで着ぶくれ、かっこわるい人になってしまった。
どんな降り積もる雪の中を、雪をかき分け、かき分け進むの?みたいなかんじに。

パリでは、コートというよりは、まだジャケット、
後半、寒くなっても、まだまだ薄めの秋コート。
まあ、見通しの甘い旅行者、ということで、笑っていただくしかない。


同じ時期に、ハワイにホームステイをされた方もおられ、(ブログで知りました)
彼女は帰国し、着々と報告ブログをアップされている。
拝見すると、行く前の不安が吹き飛んだような、明るく楽しい内容に、
安堵するような、羨ましいような。
わたしは、まだ写真もそのままカメラの中。
せめて、データを保存するなり、なにかしなければいけないのに。

ぼーーーっとしている。
きっと、一生、ぼーーーっとしているんだろう。

買い物で忘れ物が、2~3ある。
マレ区ポンピドゥーの前のお店で売っていた、(たぶん)木製のピンクの磁石付き凱旋門。
3ユーロ(3百円と少し)だったんだけど、買えなかった。
(カードが頼りで、キャッシュが不足気味)
あれを買いに行きたい。
(ヒコーキ代、プラス段取り、プラスその他、山盛りのあれこれは、ここでは、さておき)

あと、ボン・マルシェで、選んだものの中から、最後に振り分け、厳選、
買い物カゴから出して買わずに置いてきた、フォションの焼き菓子。
わたしが毎日読んでいるBOSSのブログのネット販売によると、
結構な値段がついていて、フランスだけの販売で日本には輸入されていないそうな。
というか、BOSSのところの通販の、値段のつけ方がわかって、ちょっと・・・・
まあ、販売業は、遊びではないんで、
手間ヒマ、人件費、その他のロス分をプラス上乗せするのは当たり前のこと。
にしても・・・(わたしが、見たものは、サイズが小さかったのかな??)

それと・・・
思い残す、ちいさな、ちいさな、事柄がいっぱい。
写真を紐解いて(この表現は、合ってないけれど、ニュアンス的にはこんなかんじ)
ちゃちゃちゃっとスピーディにご報告できる、頑張り屋さんケースと、
帰国後ぐずぐずして、じわーーっと、ちびちび思い出に浸る、ぐ~たらケースがあるんだろう。

というか、あの、失敗写真の山をカメラの蓋を開けて、切り開くのが、おっくう。
何枚撮ったか、わからない、膨大な大失敗の写真の数々。
きっと、使える写真は数枚なんだろうな~と思うと、カメラに伸びる手も鈍る。

人さまのイキイキした報告を読んで、楽しませていただくことにしよう。


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どこへ行っても、おんなじ。

2011-11-14 | 暮らし
本日はガス関連会社の定期点検があるので、お休みをもらい、
平日であるものの、自宅にいた。
昨日は、ぼーーっとしていただけだが、
本日は、なんとよく頑張って家事をして働いたことか・・・
(自己申告制です)


洗濯(通常の衣類、プラス、季節の衣類、プラス、リネン類)、
掃除、布団干し、洗濯機の掃除、・・・
久しぶりの家事・稼業。
実労は、パリでの時間とほぼ同じ。
だいたい午後3時までぐらいで終了。
けっこう、すっきりした。
家事があんなに嫌いな、わたしなのに、不思議。
まあ、どうせ、すぐ逆戻りで、不精な、わたしに戻るんだろうけれど。

昨夜は、遅くまで、パリでの行動を大雑把にチェックした。
いったい、なにをした?
お土産も、小さなものばかりチマチマで、ほとんどまともに買ってないし。
ちゃんと、観光も行ってないし。
でも、2週間もあれば、ゆっくり、だいたいのところは回れるでしょうに・・・。

で、原因を突き止めようとした。

原因は、だいたい、わかった。

実労の短さと、頑張らなさ、やる気のなさ、無精。

あくせく、コマネズミのように、エネルギッシュに、プロ・スポーツマンか、ジャーナリストのように、
あくなき好奇心に駆られて、動き回る・・・ということをしなかった。
じーーーっと、していた。

パリまで行って、部屋でじーーっとしてる、って、なかなか、わたしもヘンなヤツ。


でも、あのアパルトマンの部屋、とっても居心地がよかった。
ただ、二つとも難点があった。

前半のアパルトマンは、大家さんがお昼ごろには顔を出すこと。
その時間がわからないので、そわそわ、昼ごろには落ち着かない。
後半のアパルトマンは、インターネットが通じにくいこと(通じなかった)、
キッチンが共同なので、大家さんご夫婦と顔を合わせるのがイヤで、キッチンを使わず不便だったこと。

どっちかというと、わたしは、前半のアパルトマンのほうが、気に入っていた。
カメラマンならではの、こだわりのインテリアや間取り、
部屋が広くて、大きな窓なのに外からは部屋の中が、(たぶん)見えず、とても良かった。

後半のほうは、同じアパルトマンのお向かいの上の部屋から丸見えなので、ずっとカーテンをしめていた。
外の様子がまるでわからない。
明るいのか暗いのか、時間帯も想像がつかない。
なによりも、インターネットを使えないというのは、わたしにとっては、けっこうキツイ。
ついでにキッチンも、使わなかったし。
立地的には、最高にいいエリアなんだけど。


と、ここまで入力して、パソコンのブログ画面を開けたま、居眠り。

はっと目が覚めた。
どこまで寝ぼすけ~~??
これは、とっくに治まった時差ボケの復活とかではなく、完全に、眠たがりなだけ?

やっぱり、どんなところに行っても、動かないものは動かないようだ。


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ぼんやりと。

2011-11-13 | リアル ジャパン
やっと、落ち着いた日曜日。
でも、ブログや、その他のチェックに時間を割き、目が疲れた。

パリの写真は、そのうち、アップできたら、アップします。
でも、しないかも。
気ままなわたしで、すみません。

パリで見て、感じた、階級社会。
これが、わたしには、とてもショックだった。

日本では、皆、同じような格好。
もし、ボロい服装でも、わざと、こだわりのファッションだったり、服にはお金をかけない主義だったり。
それ以外の人は、今は安い値段の衣類もたくさんあるので、
よっぽどの事情でもない限り、ボロい服を身につけることはしないだろう。
お金をかけない服というのは、ボロい服ではなく、ダサい服なんだと思う。
で、ボロい服より、ダサい服のほうが、かっこ悪いのかも知れない。

服装や、持ち物、言語、行動も似たり寄ったり。
同じような行動をし、同じような生活水準。
ぱっと表面上、浅く見たところ、そう違わない。

どこが、違う?

中流の人々が大半を占める国民。
貯蓄額、給料、エンゲル係数、住まい、将来性、福利厚生、属性、学歴、交友、血縁関係者、
そういったあたりで、ゆるやかに、大きなグループ分けができるかも知れない。
といっても、多くは、中流の範囲内なので、天と地ほどは、違わないかも。
一見、似ていて、表面だけなら、実質内容を上回ったり、下回ったり。
見かけだけでは、深くは、わからない。

あんなに、パリのように明らかにぱっと見ただけで、階層がわかる、階級社会ではない。

だから、どうなの?って、ハナシだけれど。
日本にいると、絶対に実感できない他国の社会構造。
上澄みの煌びやかさもさることながら、底辺の人々の悲惨な生活。
このギャップ、対比を見ても、パリの住民たちは、どおってこと、ないようだ。
お互いは、別の世界に住んでいるので。


今の日本の置かれている立場を見ても、
国際的な目を持つことは、絶対不可欠であり、必要に迫られているように感じる。

いくら、日本が大きく高い頑丈な壁を築いて頑張っても、
モノ、ヒト、カネの海外からの流入は、もはや止めようがない?

食糧を他国に依存している国って、不安。こわいな~、と。
兵糧攻めにあったら、いちころ。
各国、歴史や背景が違うからって、無関心ではいられない。

ようわからんなりに、ちょっと考えてみました。


写真は、ダンス・クラスのあるビルの、地下街の大きな壷に飾られたお花。
3週間ぶりのレッスン。
懐かしいような、自分は、一瞬だけ、いなくなっただけのような。

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整理・反省会

2011-11-12 | リアル ジャパン
リアルタイム パリの記事を楽しみにしてくださった方が、いらっしゃって
とてもうれしく思ったのだが・・・

2週間分、読み返してみると・・・非常に、デキの良くない、つまらない内容で、
自分ながらに、がっかりした。
読むのも、疲れた。
文字入力の誤りが少しずつ、各記事にあるのも発見した。

本人は、あのとき、必死だった。
でも、文字にしてみると、じつに、しょーもない。

こんなことなら、いっさい、ブログ更新になど、目もくれずに、
目いっぱい、パリのリアルタイムを楽しんで、
帰国してからゆっくり、写真とメモを見ながら、少しずつ紹介していけばよかったかも。
少し、後悔する。

「少し」後悔、であって、「とても」後悔、ではないのは、どうしてだろう・・・??
単に現地からのリアルタイムのブログを書いてみたかっただけのことで、
その思いが達成できたのは、いいけれど、客観的に見ると・・・
明らかに、いただけない。
おもしろくもなんともない。
おもしろがっているのは、現地で息を切らせて、無理をしている自分だけ。


パリでは、帰ってきても部屋に一人だし、話し相手もいないし、
ブログやインターネットが、唯一のつながりだったのかも知れない。
後半は、カフェからアップしたが、同じカフェの、同じ時間帯に、1週間近くも通っても、
パソコンばかりと向き合っていては、
現地の人、生身の人と、交流を持ちたくない、と、拒絶のリアクションをしているようなもの。
でも、ブログ更新がなければ、一人でカフェには、決して行かなかったと思う。


今回の旅でこだわったことは、既製品でない、自由な旅、しかも、一人旅であること、
環境が整えば、ブログをパリの現地で更新したかったこと、
その二つに尽きる。


最初の一週間は、楽しくあっという間に過ぎたが、
アパルトマンを代わったせいもあるだろうけれど、
後半の1週間は、仕事をしているかのごとく・・・だった。
楽しむ、というよりは、せっかくパリに来ているのだから○○せねば・・・と、なかば義務のような。
その割には、本当はどこに行きたいのかよくわからない、
道に迷う、フランス語も英語もわからない、
気持ちばかりが先走って、ちゃんと行動できない自分がいた。

朝は、8時を過ぎないと明るくならないし、夜は早くに暗くなる。
夏なら、明るい時間がもっと、長いけれど。
日の上がっている間に、活動できる時間が少ないってことだ。
(といっても、午前中は、ぐずぐす部屋に居たことが多かった)

もっと、楽しめたはずなんだろうけれど、初めての一人旅(海外)だったので、
緊張感や不安のほうが、大きかったようだ。
服もろくなものを持って行かなかったので、自分に自信が持てなかったし。
パリは、意外と寒くなかったので、真冬対策万全の服は、季節はずれの装いだったし。


それと、一人で、うろうろしている日本人に、ほとんど出会わなかった。
街でも、レストランでも。
「一人旅の方、けっこう、おられますよ」と、関係者の方は、おっしゃるが、
わたしが出歩いた先には、偶然、お見かけしなかった。
自分が、変わった人間か、友達のいない、かわいそうな人かのように、見えるのだろうと思えた。

一人より、一人じゃないほうが、楽しかったかもしれない。
どこかで待ち合わせをするとか、夕食をいっしょにするとか、
そういう、部分的に、だれかとコミュニケーションを取るか、接するか、
そういうことをすれば、もっと娯楽性も出ただろうし、華やかさも増しただろう。


旅のアテンドさんを頼んでおいて、ほんとうに良かったと感じた。
もし、日本で手配していなかったら、初めてのパリ、一人では何もできなかっただろう。
一人行動は、ほんのオプションに過ぎず、基本は、人のお世話にならないと、なにもできない。
つまり、わたしは、一人では生きていけないってこと。


それが、わかっただけでも、いいかなって、思う。

旅は、自分を謙虚にもしてくれる。


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見かけと、自己満足のギャップは大きい。

2011-11-10 | リアル ジャパン
昨夜、結局、重いけれど、帰りにお惣菜を買って帰った。
家で、口をぱくぱくさせている鯉(人間です)に、エサをやらにゃあいかんので。
スーツケースは、成田から宅急便で送り、本日、お昼の12時に到着。
便利ですね~。

時差ボケというか、本来のボケが悪化し、
家の近所までのバスの乗り方を忘れた。
乗るときに、回数カードを機械に差し込むのだが、一瞬、どぎまぎして、
魔がさして、差し込まなかった。
サイフを出すのに手間取ったこともあるが、バスにギリギリセーフだったので、
とりあえず、飛び乗ったせいでもある。(と、自己弁護)

あら、このバス、パリとはシステムが違うのね?
こころで思っても、現実、現状は、単なるトロい、おばさん。
(いえ、パリでも、乗るときに機械に切符を通します)
降り口で、回数カードの清算に手間取っている間、
待たされる乗客のみなさま、ならびに、時間ロスを余儀なくされた運転手さま、
イライラさせて、ごめんなさい。

家に帰って、晩御飯支度。
メードをあくせくやって、はじめて、現実を実感した。
わたしのパリは、終わった。


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写真は、
アパルトマンの部屋の外から、中に入れてよ~と、窓ガラスに爪をガリガリする彼。
入っちゃダメ。
あれは、昨日のことだったのか、夢だったのか・・・

現実

2011-11-10 | リアル ジャパン
さて。
やっと、いえ、すごく速くに感じられた、フランス~日本。
パリのシャルル・ドゴール空港から、成田着。
日本への帰路、上空で考えたことは、今晩のおかず、どうしよう?だ。
悲しいかな、宿命。
パリでは、ひとりで部屋でパンをかじっていても、なんの問題もなかったが、
日本では、メシ、フロ、ネルのお偉いお方が、在住。
旅に出してくれて、とても感謝し、わたしのアイデンティティは、日本にある、と感じた、この旅になのに、
日本にもどってくると現実が待っている。
まあ、こんなもんですね。

今からしばらくは、おとなしく、真面目に生活しなくっちゃあいかん。
どれぐらいの期間かなあ。。。。

なにしろ、蚤の市で買った、金属系のオブジェが2つ、そして機内手荷物が重いなか、帰りにスーパーに寄るかどうか・・・だ。
パリのアタマの中とは、えらい違いだが、世の中、こんなもん。
両方が現実で、両方あってこそ、わたしは、成立っている。

ああ、しんど。
しばらく、国内線、待ち時間もあと1時間ほどあるので、もうI杯、コーヒーでも飲みますか。

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最後の最後

2011-11-08 | リアル パリ
いよいよ、今日、帰る。
パリ、最後の夜は、いつものごとく、あっけなく過ぎた。
なにをするでもない、なにを特別に食べるでもない、
(部屋でひとり、パンにバターを塗ってチーズと食べた)
なにもせずに、終わった。

いつもと違うことと言えば、家族にポストカードを書いたことぐらい。
遠くに離れて一人でいると、やはり家族のことを思い出す。
といっても、みんな、それぞれ自立、独立しているんだけど。



昨日の日中は、ふたつのコースを考えていて、ひとつは、
せっかく素敵なエリアのアパルトマンに滞在することができたのだから、と、
アパルトマンの近くにある、とある店を目指した。
これは、日本で毎日、読んでいた、フランス滞在中の社長、BOSSが、
人気ブログで紹介していた、ランチが美味しいお店。
パリに来てからの記事にアップされていた。
辛口のBOSSにしては、珍しく、褒めてあったお店だ。

このお店は、ほんとうに、アパルトマンから目と鼻の先・・・のはずなんだけど、
やはり最終日は、各個人に合わせた本格的なお土産を買わねば、と、
いったんは駅の構内に入ろうと足を階段に踏み入れたものの、
いや待て。地元エリア優先。最後の日になってしまったけれど、さあ、挑戦!!
と、潔く胸をしゃんと張って歩き始めた。

まず、まっすぐこの道を歩く。
そして、ちょうどこのあたりぐらいで、曲がる。左かな?
だいたいの距離感で歩く。
すると、見慣れない大通りが出てくる。
そこで、力量の発揮どころ。
アタマの羅針盤は、ちょっと行き過ぎた感があるので戻る意味で、左、と、出た。
で、そろそろBOSS紹介のお店の近所あたりに近づいた頃かな、と、歩いていると
見覚えのある場所に出た。
歩きはじめた所にある店の前。スタート地点。
ぐるっと一周しただけやんっっっ

天気予報では雨模様になるようだし、出足も(いつものごとく)遅れたし、
やっぱり地下鉄に乗ろう!!
わたしの羅針盤が壊れているので、歩くのは、また今度に。
(もう、帰るのに、いつ?)


で、最後の日は、間に合わせではない、納得のいくお土産を、と、
地下鉄で、世界最古のデパート、「ル・ボン・マルシェ」へと向かった。
地下鉄は、いつもはすんなりだけど、(本人は冷や汗かいてるけれど)
昨日は、行きも、帰りも乗り間違えた。
方向が逆だったり、違う線に乗ったり。
初めて乗る線は、どうも勝手が悪い。(アタマも、カッコも悪い)

この世界最古のデパート、
「昔ながらに優雅にショッピングするマダムから、流行ファッションをチェックする若者まで、幅広い層に人気」、
とガイドブックに書いてあったが、確かに優雅な、そしてモダンな売り場の雰囲気。

わたしは、クラス感が違う、場違い感を感じて、居心地が悪かった。
優雅なマダムでも、流行の若者でもない。
館内は暑いのに、分厚いダウンコートを脱ぐことができなかった。
下に着ていたいたのは、まったくの普段着中の普段着。
わたしの中では、ホームウエア扱いみたいなヤツ。
パリに来てからは、パリは思ったほど寒くない。
コートを手に持ち、直接、長時間、ショルダーバッグが服に擦れて、柔(やわ)な冬服が見る見るうちにモロモロになっていくので、
極力、耐久性に富んだ丈夫な服を着ている。
つまり、ちゃんとした服装とは程遠い、カジュアルな服。
近所の公園を散歩するかんじの服。

年齢はマダムなのに、服装は、公園服。で、高級デパート。
日本では、服装では、違和感は感じたことはあるものの、
さほど劣等感は感じたことがなかった。
でも、今回は、惨めで、とても恥ずかしい思いをした。
どこへ行くか、ちゃんと当日の朝までに決めてないから、こういうことになる。
(決めていても、クラス感のある服は、、、、あ、持ってない)

首から、クレジットカードをぶら下げて歩くわけにはいかないし。
まあ、カテゴリー分類は、クラスは、旅行者ということで。
パリ在住の市民だとすると、場違いかも知れないけれど。
高級ブランド品売り場以外の、手芸用品売り場や、キッチン用品売り場、食料品売り場では、場違い感はなかったと感じた。
が、やはりあの服は恥ずかしくて、コートは脱げなかった。
(ダウンコートも、けっこう恥ずかしいんだけど)


お土産は、服飾・雑貨の部は、高そうで諦め、
(自分用に、ホレボレするような、素晴らしいバービー人形を見つけ、うっとり。
人形が飾ってある前で、何度も何度も見惚れていたが、でも、もう荷物に入らないので、あきらめた)
お隣の食料品館で、フランスらしいお土産を買い漁った。
すべて、食品。食品ではないお土産が買いたかったのに。

で、その思いは断ち切ることができず、地下鉄で、
パリ市庁舎の目の前にある、B.H.V(べー・アッシュ・ヴエー)に向かった。
すでに、食品を買い込んでいるので重い手荷物を持ちながら、
日曜大工用品や、文具など、豊富な品揃えの店内をあれこれ回ったが、
買ったのは、ポストカードのみ。

家族のお土産は、これといった大きなものは買えなかったので、
自分用に買ったものを家族用として、横滑りさせようかと、帰りの地下鉄内で思いつき、
そのこじつけに勝手に安堵した。


写真は、買った時も硬かったけれど、
今やカチンコチンで、もはや、歯どころか、ナイフの刃も立たなくなった、穀物&ナッツ入りパン。
歯もお腹も大事なので、完食はギブアップ。



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流れるままに

2011-11-07 | リアル パリ
昨日は、じつに無駄な動きをした。
もうあと2日しかないという焦りが失敗を招いた?
それならそうと、もっと前に、グータラしてないで、動き回ればよかった?

月曜日は休館日となっていて、残りのパリ滞在日では、昨日しかない、と、
マレ地区にある人形博物館と、パリの北西にあるニシム・ド・カモンドを目指した。
結果的には、両方ダメ。
見つけることはできず、足を棒にして、すごすご負け帰ってきた。
その代わり、どこかもわからず、めちゃくちゃに歩いていたら、
パリ市庁舎や、凱旋門、シャンゼリゼ通りに行き着いた。
予想しない建物に、びっくり。
有名なカタチが向こうのほうに現れると、歩く方向の道しるべにもなるし、一石二鳥。
すごい人、人、人・・・多分全員、観光客。
日本人の姿も見かけた。

しかし、これは、偶然の賜物。(パリは.けっこう狭いし)
ステキなモンソー公園も、行きがかり上、散歩することになった。

途中、ポンピドゥーで、アラブ系?の人たちの大きなデモに出くわした。
防弾チョッキの警官に警戒されつつ、大勢の盛りあがったデモで、巻き込まれそうな勢い、迫力があった。
が、ここで暴動に巻き込まれてもつまらないので、デモ隊の行進しているスキ間をそっと横切って渡った。

下調べ不足で、お得しそこねたのは、ピカソ美術館と、国立近代美術館。
第一日曜日は、無料だった。
目の前を通ったし、時間もあったのに、
たどり着けなかった人形博物館とニシム・ド・カモンド美術館にこだわるあまり、
みすみすの無料チャンスを逃した。
10ユーロと6.5ユーロの損失。
しかも月曜日もやっているのに。
ちょっとショック。せこい、わたし。

(他にも第一日曜日は、ルーヴルやオルセーも無料のようだけれど。
あ、そういえば、昨日行った、フランス歴史博物館は通常3ユーロでお安いながら、無料だった)


帰りは、オペラ地区のデパート、ギャラリー・ラファイエット で
(お土産用)買物と、最上階のビュッフェで一人夕食をと、
ラファイエット前の駅で途中下車したものの、ガラーーンと人の通りはなく、
先週のあの、人がいっぱい、ごっちゃに煮だったシーンはなんだったの?と不思議に。
プランタンも同様に、日曜日はお休み。
朝ごはんを、前日買ってきたパンを食べたっきりだったので、お腹の虫ががっかり、しょんぼり。
お土産は、マレ地区の通りすがりの可愛いチョコレート屋さんで、買っていたからいいものの、
最初の行きがけに買ったので、昨日は、一日中持ち歩く羽目になったが、買っていてよかった。


今日は、泣いても笑っても最終日に。
明日は、ヒコーキに。
さて、さて、思い残すところは?

はい、いっぱいあります。
美術館などは、一人のほうがいいのだけれど、食べたり、夜のお出かけが、一人では寂しい。
一人で出かける日は、ほんの少しの外出タイム。
前日に大まかにプランは立てるものの、外出間際に、行き先を真剣に復習したりして、時間のロス。
(いつも、慣性の法則に則り、前の行動を引っ張り、ぐずぐずしている)
わたし、脳ミソ容量、(予想通りですが)、すごく、小っちゃい。

一日のうち、三分の二は、「部屋っ子」って、ちょっともったいないかなあ。
地下鉄は、どうにか乗れるようになったので、
(切符が作動しない時、駅の窓口おネーサンに直訴もできるようになった)
そして、これからは、フランス語の電子辞書を持って出歩こうかと。
(最終日では、もう遅いような気もするけれど)


いつも部屋に帰ってきてから、下調べ段階で、あまりにも見落としているところが多いのに、
自分でもびっくり。
笑えてしまうほど。
ムダ、非効率、ロスの多さは、目を見張るモノがある。
わたしの脳ミソは、容量だけでなく、性能がいたって、よろしくない。
ガッタン、ギシギシ、キー、と、油をさしても、動きません。
足と健康は、とりあえずは、どうにか持ったので、まあ、いいか。

それより、今や日課となっている、あの落ち着かない、WiFiイタリアン・カフェに行くのも苦痛になってきている。


そんなこと、うだうだ書いている間に、お出かけ準備をしなくっちゃ。

さて、今日は、どこへ行こう。
あら、もうこんな時間に!


トップ写真は、ご存知、凱旋門。
車の渋滞も、ライト効果、絶妙。

開館時間は2時で、時間待ちが長く感じられた、フランス歴史博物館(スービーズ館)


デモ隊が遠くからやってくるところ。(目の前に来た時は、ビビって撮れず)


昨日歩いて買った、お土産。
リボンの包みは、一日中、持ち歩いたチョコレート。



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